つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

嫁ぎ先

2008-05-17 04:56:27 | 絵・まんが
今回の作品展示において、数点の作品に値段を付けてみた。

もともと本気で売ろうという気持ちが固まってない中、
値段も相場だとかこのぐらいだと買っていただけるだとか
考えず、付けた値段である。

作品も値段を付けて展示するに恥ずかしくないような作品を
選んだつもりである。

基本的には「はいまん彩」ではなく、俳句の入ってない「まん彩」
がほとんどだ。

その中で1つだけ買い手が付いた。それは何の変哲もないと思える
ような「カブトムシ」の絵で、サイズもわたしの作品ではもっとも
小さなものである。

しかしこのカブトムシ実は「絵」だけでいえば我が作品ではもっとも
不満のなかった作品で、自分の中では密かなる名品と自負していたのである。

「これ売っていいの」とカミさんが言うほどのお気に入りでもあったのだ。

しかしそんな作品こそ値段を付けて展示できるのである。

それにしても驚いたのは、みんなよく見ているなあということだった。
このカブトムシみんなが目を留めてくれて、結局一番評価が高かった
のである。

以前も書いたのだが、作品というのは描き手にとって自分の子供のような
ものなので、買い手の方もいい方に嫁いでもらいたいというのが
親心というものである。

幸い買い手の方はいつも来ていただく知人なので、作品の嫁ぎ先
としては申し分のない方なので、その点ではよかったと思っている。

しかし現実に手放すとなると、花嫁の父のような心境になることを
しみじみ感じるこのごろなのだ。

コメント
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