つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

良くも悪くも…

2010-04-17 06:34:13 | 絵・まんが
「これ、どうだ?」「エ~これ~ウ~ンちょっとネェ~」「どうだ?」「ウ~ン…
何だかあまりにも普通っぽい」。

最新作の絵を見せたときの身内らの感想である。作品の完成か、完成真近かになると
必ず見せて意見を聞くのだ。
それが、これ…である。ハッキリ言って惨憺たる評価と言っていい。

身内の良さは、良くも悪くもまったく遠慮のないところなのだ。そして言われるほうは、
それを正面から受け止めなければならないのである。怒ったり反撃などして手加減
などされては何にもならないのだ。(とは思いつつも、もっと言い方があるだろう…と
むかつくことは多々)(笑)

わたしは「お絵かき部屋」にしばし籠ってしまった。実は相当ショックだったのである。

最近は応募作品でもないのに、応募作品のつもりで描く、と心に誓って描くようにして
いるので、何度も練り直し、書き直して、それなりの手ごたえを感じていた作品なのだ。
ただ…完成真近かになって、最初の構想通りになっていなかったが、これでもいいんじゃ
ないのか…と見せた次第なのである。

しばらく呆然といていたが、ハッとして、目からウロコが落ちるような気がした。
やっぱり最初の構想通りにやらなきゃならないのだ。と迷いが吹っ切れたのである。

シマアジがイワシを咥えて潜っていく魚の絵なのだが、これを描きたいなあと思ったのは
咥えられているイワシから無数のウロコが飛び散って、キラキラと舞っているシーンが
頭に浮かび上がったからなのだ。

ところが、ウロコを描き入れる前に見てみると、これはこれでスッキリしててきれいじゃ
ないか、と思えたのだ。これでウロコを下手に描き込むと、うるさくなってしまって、
全てがワヤになってしまいそうな気がしたのである。

実際画紙全体に入るので、その可能性は低くないのである。しかし、身内のおかげで
決断できたのである。これだから遠慮のない意見はありがたいのである。

で…どうなったかというと、やっぱりうるさくなって塗りなおしと、あいなりました。

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