前回の続き 旅行二日目です。
この日はまず“隠れ鉄ちゃん”の夫のために、とてもマイナーな博物館を目指しました。
Stuttgartから電車で約30分のGöppingenゲッピンゲンという町にある、メルクリン博物館です。
メルクリンと言うのは老舗鉄道模型メーカーで、その筋の人には有名らしいです。
ゲッピンゲンの駅からバスに乗ったのですが、これがまたアナウンスもなければ次の停留所も表示されない、素敵な地元民仕様のスリル満点のバスでした。
なんとか無事に着いたのはこんな所。 ジオラマが少しありました。
行ってみて分かったのですが、博物館というのは名ばかりで要はショップに併設された展示があるだけの何ともつまらない場所で、あっという間に見終わってしまいました。
これには夫もがっかり
気を取り直して次の目的地に向かう途中、見かけたお店。
マンガやフィギュアを売っているようでしたが、「オタクストア」ってねぇ・・・。
オタクの海外での認知度は知っていましたが、まさかこんな田舎の町にこんな店があるとは思わなかったのでびっくりしました。
恐るべしオタクパワーです。
ゲッピンゲンから電車で約1時間。
次はBlaubeuren ブラウボイレンという町に来ました。駅から歩くこと約15分。
ここには私がどうしても見たかったものがありました。 それはこの泉です。
これはBlautopf ブラウトプフ(青い鍋)と呼ばれるカルスト泉です。地下から湧きだす水に石灰分が含まれるのでこういう青い色に見えるそうですが、本当に透き通った美しい泉でした。
とんがり屋根の修道院と雲がはっきりと逆さまに映っています。
この泉を見た瞬間、誰もが息を呑みしばらく見とれてしまいます。
泉の周りはぐるっと歩いて回れるのですが、その時の陽射しや角度によってもまた青い色が微妙に変化してどれも素晴らしい眺めです。水が透明すぎて水中の水草もはっきり見えるし水面に映る木もあるしで、どこが境い目なんだか分からなくなります。
泉から流れ出た川には、お魚さんが気持ち良さそうにゆらりゆらりと漂っていました。
この澄んだ泉を見ただけで心が洗われた気がしました。 修道院は修復中だったし他にはこれと言って見どころのない町ですが、私はしみじみ来てよかったと思いました。
ちなみにこの像は女神ではなくこの泉の伝説にに出てくる人魚なのですが、また良からぬことを考えてしまいました。
女神 お前が落としたのは金の斧か銀の斧か、それとも鉄の斧か?
私 いいえ、女神様。 私が落としたのはスワロフスキーの斧です。
女神 ええい、この嘘つきめ!! そんなもん落ちてないわ! とっとと帰りやがれ!!
私 ひぇ~ 嘘ではなくてホラです。 関西人の魂(ソウル)なんです~。 どうかお許しを~
心が洗われたと思ったのは、やはり気のせいだったようです
この日の最後はこの方にしめて頂きましょう。
オーストリアが生んだ建築家 フンダートヴァッサーさんです。
Stuttgart中央駅からほんの3駅だけ離れたPlochingen プロヒンゲンという所に、フンダートヴァッサーさんの建築Unterm Regenturm(雨の塔の下に)という集合住宅があります。
この何とも言えない形とモザイクと色使い。
私はウィーンで彼の作品を見て以来彼の魅力に取りつかれ、今までにあちこち見に行きました。
彼は直線を嫌ったので、ほとんど真っ直ぐな所がありません。 窓枠さえもまっすぐに見えないように縁取りしてありますね。こんなテラスでバーベキューしてみたいなぁ・・・
ここは一般の方が住む普通の住宅なので家の中を見ることはできませんが、想像するだけでも楽しそうです。
いったい家賃がどのくらいなのか見当もつきませんが、いつかこういう家に住むことを夢見ながら二日目は暮れていきました。
次回三日目に続きます。
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この日はまず“隠れ鉄ちゃん”の夫のために、とてもマイナーな博物館を目指しました。
Stuttgartから電車で約30分のGöppingenゲッピンゲンという町にある、メルクリン博物館です。
メルクリンと言うのは老舗鉄道模型メーカーで、その筋の人には有名らしいです。
ゲッピンゲンの駅からバスに乗ったのですが、これがまたアナウンスもなければ次の停留所も表示されない、素敵な地元民仕様のスリル満点のバスでした。
なんとか無事に着いたのはこんな所。 ジオラマが少しありました。
行ってみて分かったのですが、博物館というのは名ばかりで要はショップに併設された展示があるだけの何ともつまらない場所で、あっという間に見終わってしまいました。
これには夫もがっかり
気を取り直して次の目的地に向かう途中、見かけたお店。
マンガやフィギュアを売っているようでしたが、「オタクストア」ってねぇ・・・。
オタクの海外での認知度は知っていましたが、まさかこんな田舎の町にこんな店があるとは思わなかったのでびっくりしました。
恐るべしオタクパワーです。
ゲッピンゲンから電車で約1時間。
次はBlaubeuren ブラウボイレンという町に来ました。駅から歩くこと約15分。
ここには私がどうしても見たかったものがありました。 それはこの泉です。
これはBlautopf ブラウトプフ(青い鍋)と呼ばれるカルスト泉です。地下から湧きだす水に石灰分が含まれるのでこういう青い色に見えるそうですが、本当に透き通った美しい泉でした。
とんがり屋根の修道院と雲がはっきりと逆さまに映っています。
この泉を見た瞬間、誰もが息を呑みしばらく見とれてしまいます。
泉の周りはぐるっと歩いて回れるのですが、その時の陽射しや角度によってもまた青い色が微妙に変化してどれも素晴らしい眺めです。水が透明すぎて水中の水草もはっきり見えるし水面に映る木もあるしで、どこが境い目なんだか分からなくなります。
泉から流れ出た川には、お魚さんが気持ち良さそうにゆらりゆらりと漂っていました。
この澄んだ泉を見ただけで心が洗われた気がしました。 修道院は修復中だったし他にはこれと言って見どころのない町ですが、私はしみじみ来てよかったと思いました。
ちなみにこの像は女神ではなくこの泉の伝説にに出てくる人魚なのですが、また良からぬことを考えてしまいました。
女神 お前が落としたのは金の斧か銀の斧か、それとも鉄の斧か?
私 いいえ、女神様。 私が落としたのはスワロフスキーの斧です。
女神 ええい、この嘘つきめ!! そんなもん落ちてないわ! とっとと帰りやがれ!!
私 ひぇ~ 嘘ではなくてホラです。 関西人の魂(ソウル)なんです~。 どうかお許しを~
心が洗われたと思ったのは、やはり気のせいだったようです
この日の最後はこの方にしめて頂きましょう。
オーストリアが生んだ建築家 フンダートヴァッサーさんです。
Stuttgart中央駅からほんの3駅だけ離れたPlochingen プロヒンゲンという所に、フンダートヴァッサーさんの建築Unterm Regenturm(雨の塔の下に)という集合住宅があります。
この何とも言えない形とモザイクと色使い。
私はウィーンで彼の作品を見て以来彼の魅力に取りつかれ、今までにあちこち見に行きました。
彼は直線を嫌ったので、ほとんど真っ直ぐな所がありません。 窓枠さえもまっすぐに見えないように縁取りしてありますね。こんなテラスでバーベキューしてみたいなぁ・・・
ここは一般の方が住む普通の住宅なので家の中を見ることはできませんが、想像するだけでも楽しそうです。
いったい家賃がどのくらいなのか見当もつきませんが、いつかこういう家に住むことを夢見ながら二日目は暮れていきました。
次回三日目に続きます。
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私も見返すたびにそう思います。
こんなきれいな色は自然じゃなきゃ出ませんよね。
せっかくの泉に余計な小ネタをはさんですみません
ここにユニコーンがいたら、東山魁夷さんの世界ですね。
絵心があったらここの絵を描きたかったなぁ・・・。
うわあああ~!って食い入るように見続けました。
こんなに素敵な写真、見せていただきありがとうございます(感涙)
一瞬関西ギャグで転がりそうになりましたが、改めて水の色を見たらぜんぶ吹き飛んでしまいました。
真っ白なユニコーンがやってきそうですね~。
オチのない話ならしないほうがマシと思っているので、なるべくオチをつけるようにしています。
単に綺麗な景色で良かったんですが、それでは私らしくないので(笑)
この集合住宅、良いでしょう。
こんな所に住んだら毎日楽しそうですよね。
この人の建築は緑をふんだんに取り入れる設計なんですよ。
手紙を書きまくりそうという気持ちよく分かります。
私は自慢したくて人を呼びまくりそうです。
はいでぃさんのお書きになるブログ、ギャップがあっていつも楽しく拝見しています
今回もブラウトプフの素晴らしい(息をのむほど)写真の後で、関西人のソウルときましたか…
…それにしてもドイツは素晴らしい所がたくさんありますね~
『雨の塔の下に』という集合住宅
私も住みたいです!!周りの緑とも調和していて何とも言えず素敵です
自分の住所に、『雨の塔の下に』○△号室…なんて書けたら…と想像しただけでもドキドキ
知り合い全員に(遠い親戚も総動員で)手紙を書きまくりそうです
3日目の記事も楽しみにしています
コメントありがとうございます。
ブラウトプフはとても綺麗で、すでに再訪したいリストに加わりました(笑)
今年は私の中でBW州ブームが起こっているんですよ。
本当に魅力的な所がいっぱいありますよね。
伝統的なカーニバルも良かったし、自然も豊かで行きたい所だらけです。
そんなに離れてないのに挨拶がグリュースゴットだったり、訛りのせいでよけいにドイツ語が分からなかったりするのもまた面白いです。
結婚記念の旅行にこられてたんですね!
ブラオトプフは私も大好きな場所です。
いい時期にいらっしゃったな~。
写真もすっごく綺麗に撮れてますね。
来月日本から家族が遊びにくるので、ここ(ブラオトプフ)にも連れて行きますよ。
シュヴァーベン地方、なかなかいいでしょう?
だったらハンブルクのミニチュアワンダーランドなんてパラダイスじゃないですか?
主人が昔行って、とっても楽しかったと言ってました。
メルクリンは正直開いてなくて良かったと思います。
行き先はいつも私が考えます。
主人はどうでも良いという人なので、私が勝手に決めて現地で地図だけ見てもらいます。
この日は欲張り過ぎて疲れました
今でも鉄道模型は好きなんです。
それで、この博物館行ったことがあるんですが、開いてなくて、がっかり。
でも、はいでぃさんの記事を読んで、入ってたらもっとがっかりだったのかー、と安心(?)しました。
結婚記念日の旅行、いいですね~。しかも、とても盛り沢山な!
行先は、大体はいでぃさんがコーディネートされるのですか?
主人は休みを取りたがらない人なので、必然的に休みを取ってくれるこの日に旅行するようになりました。
Ikakoさんも近々結婚記念日なんですか!
おめでとうございます
ブラウトプフは天気や水の湧出量によってもまた見え方が違うそうですよ。
こういう澄んだ青色って綺麗ですよね。
いろいろお詳しいですね。
主人もメルクリンの模型を1つ持っています。
私にはさっぱり分かりませんが、精密なんですね。
ブラウトプフは本当に素晴らしかったです。
マスの塩焼きで一杯、良いですね。
でも私は飲めないので塩焼きだけ味わいたいです。
毎年旅行に行かれてるのですか?
うちは、10日後くらいに1回目が来ますが、たぶん、レストランで食事するかどうかくらいの予定しかありません。
ブラウボイレンの泉すごい神秘的できれいですね。
私も実際に見て心洗われてみたいです。
続き楽しみにしています。
ドイツ人も鉄道模型は結構好きで、特にこのメルクリン社は有名ですね。
サイズも色々規格がありますが、列車にしても、ジオラマにしても、
HOサイズが1番多いですね。
小さくても精密に作られていますよ。
しかしオタクストアですか・・・
ブラウボイレンという町は知りませんでした。
しかしきれいな泉ですね、見とれてしまいます。
町の名前も、この泉(ブラウ=青、ボイレン=凹み)から来ているのかもしれません。
シュトゥットガルトの近辺は、マスの養殖で有名なんですよね。
泉に泳いでいるマスを見て思い出しました。
マスの塩焼きで一杯、いかがですか?