eine Pause

ドイツで右往左往する関西のおばちゃんのお話。
外人を見たら逃げていた私がまさかのドイツ暮らしΣ(゜д゜lll)

ハイカラ婆ちゃん

2012-09-20 09:01:18 | 家族
母 75歳。
夫(私の父)は既に他界しており、兄家族と同居。
数年前に手術を受け定期的に病院通いはしているものの、少し足が悪いくらいで至って元気。
いつも私を驚かせてくれる。

数ヶ月前も電話していると

母「この間映画見てきてん。」

私「ふーん。何の?」

母「ホタルノヒカリ」
                

私「えぇっ そんなん好きやったん?」

母「うん。あれ面白いねん。でも誰も一緒に行ってくれへんから1人で行ってきた。」

シルバー割引で1人「ホタルノヒカリ」を見る婆ちゃん・・・。
チケット売り場の人も耳を疑っただろう

母は時代劇・カラオケ・ゲートボールなどおよそ老人が好みそうなものは大嫌いである。

見るテレビはクイズ番組かドラマ、もしくはEXILEの出ている番組など。
メンバーの名前は分からないにしても“AKB48”が何なのかも知っている。

今はさすがに乗らないが絶叫系マシンが大好きで、60歳を過ぎてから同級生5人と遊園地に行き絶叫コースターに乗ったこともある。
その時は係りのお兄さんにえらく心配されたそうだが、全員「面白かったな~」と平気でルンルンと降りてきたそうだ。



電話が鳴って受話器を取り、「もしもし」と言ったら持っていたのはティッシュの箱だった
という事件もたまにあり、その度に「ボケたらどないしよ・・・」と落ち込む事もあるが、いつも「自覚があるうちは大丈夫やで。」と励ましている。

パソコンはもちろん、携帯さえ使えない母だが「口があればどこでも行ける」と言って気が向くままに遠出もする。
このバイタリティーは是非見習いたい。

昔は顔が似てきたと言われるだけで全力で否定していたものだったが、今は“この母にして私あり”としみじみ思う。

このまま、気持ちから老いる事なく元気でいてほしいものだ。




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