老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     身体のバランスが利かぬ

2018-05-24 07:52:50 | 俳句


 我が家の窓から見えた昨日の海。
向うの小豆島が浮いたように見える。
最初「浮島」と思ったけれど、そんな筈はない。
白波?空の雲は晴れた日のそれでは無い色をしている。
島を覆っていてどんよりとした海の景だ。

毎日、毎日の温度差が激しく、変な気候に身体がついてゆかない。

         

 もんぺを縫った。
厚手の木綿の生地を見つけた。
あるスタイルブックに載っていた、とある会社の生地。
それはブラウスであったが、私は身長があるから、大柄の模様だけれど、もんぺにしても穿きこなせるであろうと思った。
こんな感じの生地で、モンペ&パンツを縫ったのは初めてだ。

         

 早速、穿いているが穿きごこちは満点。 
それなりに似あっている。普段の家庭着なのだからこれでいいでしょう。
鬱陶しい気温の一日はもんぺ作りで無事終えた。

 
        🍒     供華の水替えてをりけり朝ぐもり  

        🍒     火の粉飛ぶ夢に覚めけり朝曇  

        🍒     朝ぐもり腥き猫の丸き鼻         
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「 蜂の一刺し」 「差し違え」

2018-05-23 06:10:52 | 俳句
           

 玄関を出ると、昨日の雲に目をひかれた。
もく、もく、もく、丸い小さな雲が空一面を覆っている。
明かるい空にもくもくもく、こんな雲、始めてだ。

        

 燕が子育て中。
向かいの家の玄関のポーチの電灯の傘の上に巣を作っている。

さて、どこに餌が、、、右へ行こうか?左へ?私案にくれてどちらにゆくか電線に止まっている。

        

アメフト もとうとう、警察ざたになった。
往生際の悪い、内田監督とあの日大のガバナンスの悪いこと。
最近の事件から、日大広報も何を学んでいるのだろう。


あのタックルの当事者。
見ていて、切なくなった。

 馬が走るとき、目の左右に横が見えぬよう遮断をしている、前方しか見ないように装着しているあれを何と言うのか知らないが、この加害者となった選手も、こんな行動に走る前の心の中は、前だけしか考えることしかできぬ心理状態だったと思った。
水平思考にはほど遠く、監督の支持やいじめが、頭の中を占めていたに違いない。

 厚顔無知な内田監督の顔を見ると、吐き気さえ感じる。
「蜂の一刺し」「差し違え」なぞと云う言葉がテレビを見ていて浮かんできた。

 タックル学生はこの行動で、日本中から批判された。
すでに何日も前から顔と実名は報道をされていた。
これらから、もう彼には何も捨てるものは無い。追い詰められて、開き直ると何も怖くないと心理が働いた。平常心に戻った。こうなると強い。

 怪我をした選手に謝罪に行こうとすると、待ったをかける内田監督。
忖度をしている日大の上層部や広報が醜い、傀儡人間にしか見えない。


 後は内田自身の進退問題になった。
タックッル学生の記者会見は内田監督に一矢を放った。熊蜂の一刺しに値する。刺し違えて共に倒れる。
そんな一面に達したのではないか。
内田監督も、前財務官僚の福田も同じ道で転んだようだ。


       🍒     六地蔵前も後ろも射干の花

       🍒     病葉やあとは朽ちるを待つばかり

       🍒     落とし文枯葉の色になりてをり

       
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   又   やってまった

2018-05-22 04:08:23 | 俳句

       

 東山魁夷せとうち美術館での事。
「せとうち気分」という、日本画家による、多島美の自然の風景を描いた作品が展示されているのを見に行った。
魁夷は勿論の事、平山郁夫、小野竹喬などなど、幾人もの画家によって描かれた、瀬戸内海や島の絵が展示されていた。

         

 中で、「光る海ー木版画(瀬戸内海集)」吉田 博氏の幕版画に興味を抱いた。
その日は美術館の学芸員が展示している絵の説明をしてくれた。

 大勢の鑑賞者に混じって、吉田氏の帆船の五枚の木版画を鑑賞をした。
質問をしたかったけれど、皆さんに迷惑。

興味のある美しい帆船の朝、昼、、、霧、夕との五部作である。

        

絵を見終えた後、瀬戸の海の見える美術館の中の喫茶室でコーヒーを飲んだ。
しばらく、そこで憩いだ後帰ろうとして、ちょうど受付でいた、学芸員の方に会ったから、先ほどやりたかった質問をし、説明を受けていた。

 そこへ、息せき切って喫茶室の女性が
「これ、お客様の忘れ物です」
と、小さな袋を受付へ持って走って来た。
見ると、私のポーチ。
中には、スマホとカード類が入っている。
背にはしっかりと、リュックは負っているのだが。。。
   -又、又、やってまったー       (朝ドラの台詞)
私の忘れ物。リュックから出して置いてきぼりしたんだ中味を!
まだ美術館の中にいたからよかった。
忘れ物にいつ、どこで気がつく。だいぶ帰り道を走ってから?家まで帰って?「無い無い」と騒ぐ!どっちかだ。

 いつもの事。忘れ物名人。忘れた場所も判らない?忘れる。あああーーー。



        🍒     じゃがたらの畑の起伏のむらさきに

        🍒     忍冬島裏は潮鳴るばかり
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       庇を貸して母屋を取られる

2018-05-20 08:41:43 | 俳句

       
 
 夏のワンピースがやっと仕上がった。
生地を売っている店の前のお人形が着ていたのがいっぺんで気にいった。
麻100%でしゃりか感がある。
縫いたくてたまらなくなった。衝動買いだ。

           

 前はずんどうの何もないシンプルで、後ろの方に切り替えとくるみ釦をつけた。
袖は皺くちゃの腕と日焼けしないように長袖に。
これからが出番の一着になった。


 久ぶりに、ネット句会に選をされた。
最近の成績?先生と同じ気持ちになれなくて、振るい落とされてばかりいた。

 そのネット句会に、ブロ友が参加をするようになった。
彼のブログを読んでいると、一句、俳句だが、単に(5、7、5)だか判らないのが掲載されていた。
面白く、語彙が豊富であり、本格的に俳句を作ってみては、、、と勧めた。
文才もあるし、俳句の才能もあるみたいだった。
それに若い。なるべく早く俳句の道を歩けばいいと思っていた。


その彼が、ネットに参加をしてきた。
幸先が良く、先生とフィーリングがあったらしく、最初から良い線(選)をいっている。

まずは良い師を選ぶこと。
一度、先生が彼の住んでいる県で、公開連歌を巻くと云うから、一回実物に接する事を勧めた。
その時はまだ機が熟していなかったのであろう。

いよいよ本格的に俳句に取り組んだのか。
良い師のネット句会に参加をしたもんだ。

俳句は結婚と同じ。
最初の三年は蜜月、倦怠期に入り七年を乗り越えたら本物の夫婦になる。
これが私の持論だ。
末長く、作句を続けて欲しい。



 いい句を投稿して、いい句を師は見逃さず選をされている。
それに比べて私は、、、、、
まるで「庇を貸して母屋を取られた」みたい。
良い、悲鳴をあげている。

頑張れよ! ブログは時に驚く縁をもたらす。


       🐢      朴の咲く谷へ心のはやりけり

朴の花を見に吟行にいった。
その日が締切だった。
急きょ思ったままの吟行句を投句。素直だったのか?



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      フランスのおしゃれな客船

2018-05-19 18:23:10 | 俳句

      

 港を通りかかると、大きな船が停泊をしていた。
豪華なおしゃれなフランスの客船と、見物に来ていた人が教えてくれた。

港の向うには屋島が横たわっている。

      

 ロストラルと言う船だと。
全長142メートル、総トン数10700トン、乗客定員264名、乗組員140名。

1万トンと、かなり小ぶりなロストラルは大型船が入港できぬ港でも、コンパクトなサイズをいかして入港できる可能性があるらしい。

 船首には社旗がはためいている。
今日の高松は、五月の爽やかな風に真っ青の空。
一年の中でも最高の日和だと思う。

     

 見物の人が三々五々と。
思った。見物なぞするもんではない。乗船してこそ豪華客船だ。そうだ。!乗りたいよ~!

世界も、日本もいつの間にか 各差社会。
豪華な船旅のできる人、一ト日旅で満足している私。
解っているが、淋しいな~。



 舩の後方に回ると、船尾には、フランスの国旗、トリコロール(青 白 赤)がはためいている。

      

 駐車場が遠いから、私だけ写真を撮りに車から降りた。
30分の約束で、連れ合いは車で待っていた。

車中での会話。
「豪華客船でどこかへ行きたい」
「普通のサラリーマンで世界一周は無理だな」
「そうね~」
「高級取りのサラリーマンは思うように、休みがとれないし」
そしたら、どんな人が。
あくせく何十年も働いた人が自分の御褒美に、ちょっと張りこんだ船の旅。
その辺りは想像にかたくない。

しかし、世界の海を豪華な客船が行き来をしている。
夜な夜な、ダンスパーティーが催され、夜会服を着た淑女が楽しんでいる。
想像は忽ちすることができる。
「お前さんも、時を逆戻りさせて、いい人を見付ければよかったのにな~」
「ううう、もっと美人で才能があれば、ひっかけてくれる人もあったかも?
いいや、絶対に無い。

豪華な客船なぞ見物をするものではない。
わが身が哀れに?(健康じゃないか)無い物ねだりは見苦しいよ。

昔、今井杏太郎さんが、飛鳥Ⅱに乗った時は乗船中の人と句会をやったとか教えたとか。。。
最近お亡くなりになった、作家の内田康夫さんは御夫婦で二千万の費用の船旅を楽しんだとか?
航海中は「浅見光彦シリーズ」を執筆しながらだったとか?

そうなんだ、貧乏性の私なぞは、とても船旅は楽しめない。
お裁縫をする?ふむふむ、、、何もすることがなく、時間を持て余すだけか?

         


        🍒     外国船横たふ薔薇の咲く港

        🍒     トリコロールの旗のまぶしき聖五月

        🍒     青嵐や吃水線の上下に

        🍒     接待のうどん水兵の夏帽子

        🍒     赤燈台へ日傘小さくなりにけり

        🍒     そのかみの鬨の声する青岬
   


       
       





 

     

     

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