老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

佐野まもる  句集から

2024-06-27 12:11:10 | 老人日記
            

と、ある場所で佐野まもる句集を見つけた。
今もって、佐野まもる氏は徳島を代表する俳人といっても過言では無い。

明治34年生まれ。「馬酔木」創刊と同時に水原秋櫻子門に入る。

鬼籍に入って、もう何十年。
古い俳人である。

今朝はまもる氏の句集を何気なく開いた。


その中から「お遍路」の句で気にいったのを。。。。記す。

       

     📑    子遍路の哀しさ蟹の穴のぞく

     📑    遍路の道おのが見飽きし海に沿ふ

     📑    遍路の身独りに馴れて氷菓食ぶ

     📑    遍路の瞳乾きてけふの宿に着く

     📑    泉澄み遍路の賽の硬貨透く

     📑    遍路憩ふ渡りきし沖深く見て

遍路の哀しみ孤独、満載の数々の句集の中から少し抜粋をした。。

まさる氏の代票句の中で、最も人口に膾炙されるのはこの句。
    
     📑    天明は遍路のわらじ結ふに足る
    
この遍路の句を知れば遍路の句を、早々に詠めないし語れないと、私は思っている。

  
       

梅雨の最中の遍路 
私の部屋から見える。


     ☂     腰に負ふ重たげなりぬ遍路の荷
愚作だけれど、、、一句。

    
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