老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

神戸吟行  (1)

2015-11-11 21:51:59 | 俳句


淡路島のドライブインから、明石海峡大橋を見る。
良く通るがいつも晴れている。

       冬晴の島を子午線貫きぬ

       小春日の吟行みんな晴れ女

       国生みの低き島山冬紅葉
  
       猫のやうこんもり眠る雑木山

       池普請高き石段現るる
        

          

向うは明石の街並み。
今日は青い船。タグボートが大きい外国船を曳航しているのが見える時もある。
明石といえば、源氏物語をいつも思う。一千年前の明石はどんなであったのだろう。



道で会った男子学生に、中華街への行き方をたずねる。
今回は二回目なのだけれど、方向音痴の私は、いつも迷ってしまう。
学校帰りの男の子は
「ああ、南京町ですか」と、丁寧に教えてくれた。南京町と言う言い方が可笑しかった。
南京町へ美味しいものを食べに行く。しかし爆買いの外国人や修学旅行の生徒で、ごったがえしている。
どの店も満員。比較的に空いている店に入ったのが間違いだった。
私の手料理の方がまだましだったかも知れないような味の店であった。

満足をすることができなかったがぶらぶらと、鉄道の高架の下に伸びている、人が二人並んで歩けるのがやっとの路地の道の両側に並んでいる店を覗きながら帰った。古本屋を何軒も覗いた。
       
       地下鉄を出てセピアの冬の街

       跨線橋がんじがらめに蔦紅葉



ホテルのロービーは、もうクリスマスの飾り付けを施している。

       異国めく街の黄昏聖樹の灯

       ウインドーの銀の手袋誰の手に

       冬帽子ペキンダックを食べそこね

       美味そうな雑多の匂ひ小六月

       

              

       

     
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