老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

森の中落葉蹴散らすオートバイ

2015-10-24 10:18:40 | 俳句
    
           鰯雲たたされ坊主校庭に   葉

           色のなき風放課後の遁走曲    葉



開口一番。
「殿 がいたら喜ぶのに」
森林公園の入り口でどちらともなく、言った。
春夏秋冬、良く連れて来た。野山の起伏を嬉しそうに走った。
休日は子供が多いから、平日に来た。今日も我々夫婦のような、リタイア組がたくさん来ている。

       森抜けるやさしき秋の風なりき

       秋興の日傘くるくる回し来る

       衆目の中穴さがす蝮かな

       穴惑い右往左往す遊歩道


男性が蝮がいるから、気をつけるようにと注意してくれる。
蝮を見るのは初めてのこと。
歩いていた人達が、寄って来る。跳びかかってくる元気もなさそうだ。一人が森林公園の事務所に、蝮のいることを知らせに走る。



       薄紅葉三方窓のバンガロー

       お手植えて幾歳小鳥来てをりぬ

 

       秋の声ベンチも古くなりにけり

       鰯雲消ゆ紫の空一瞬 

       紙飛行機丸く輪をかく紅葉晴れ

       百葉箱の足のうづもる落葉かな

       薄紅葉ふらふら落ちく竹トンボ



       

           

       
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