老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

記憶が戻る

2022-09-23 21:52:15 | 日々是好日
      


とある、うどん屋へ寄った。
外食は避けているが、おうどんくらいならと寄った。 

そのうどん屋に、手芸品を売っているコーナーがあった。 

手芸品を見るのは好きだ。
机が置かれ、さまざまな手芸品が並んでいる。
ブローチ、財布、髪飾りetc.・・・  
壁には帽子が掛けてある。

古布の藍染の帽子が売られている。
一番に興味を惹かれた。
手にとって見た。2000円の値札が付いている。
いかにもお手製だ。

うどんが出来たから食べながら、、、疑問も何も感じない。
綺麗な藍染めの帽子が2000円とは安いな。

食べ終わって、もう一度その帽子を見に行った。

まてよ!この帽子!
私の作品ではないか!
その横にある黄色い大きな鍔の夏帽子も、、、私が縫った帽子だ。
雀のブローチ、猫のブローチ、梟のブローチ。
私の作が値札を付けられて並んでいる。

もー驚いたな~!

思い当たる人が浮かんだ。

いっぱい、いっぱい手芸品を作り、お小遣いを趣味の為に使っている。
今も布の断捨離中。
老いに負け、布を集める趣味が徒となった現在。

手芸品を人様にプレゼントはしても金など貰った事は無い。
(ありがた迷惑だっだかも)
金をもらえば、揉み手をして、御世辞一つも言わねばならない。
それが嫌いで、プレゼントをし、相手が喜ぶ顔を見るのが好きで、せっせと誰彼にプレゼントをしてきた。

先ず一番に思ったのが、私の作品が売られている、、、買ってくれる人もあるのだ、、、と喜びが。

こんな帽子を縫った事は全く記憶に無い。
が可愛い綺麗な帽子だ。
満更でもないな~私の腕はと腹が立つより面白い世だな!なんて。

しかし、あの人だな、、、
私がまさか、このうどん屋に寄るとは思いもしなかったのだろう。

売られている帽子を縫ったのは14~5年前。
この人の事より、14~5年前の事を色々想いだす機会を与えられた事がうれしかった。
慎ちゃんがいて、ハナちゃんがいて最も幸せな日々を送っていた。
俳句もやらず、ブログにも縁が無く、、、、

(ちなみにブローチには800円の札が付いていた)

      

道の駅で売られていた、西洋蓮。
濃い紫で葉が小さい。
     

めだかも蓮の根方で泳いでいた。

生きていると、思いがけぬ事に出会う。
今日はウハウハと楽しい一日だった。

     
     🐱    ひざ掛にまさるまるまる膝の猫












     



コメント
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