老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

      雪餅草

2018-04-24 11:40:19 | 俳句
      

 お詣りも兼ねて志度寺へ散歩に行く。
境内には、石楠花、牡丹、様々な春の草花が咲いている。
 
今日もご住職が花の手入れをしていた。
少しこの寺のご住職は個性的な方と巷では噂をされている。

沢山の花や木をまるで園芸店のように、境内狭しと植えている。
私は お花 が好きだから、ここで珍しい新種の花を見るのはとても楽しい。

古くなって倒れかけている鐘楼や、寺に付随する建物の痛みを見るのは忍びないけれど。

         

 とある一角で 雪餅草を見つけた。
深く積んだ落葉を割って、二~三株が顔を出している。
鉢植えの雪餅草は時々見ているが、深山に入らなくともここに咲いていたかと嬉しくなった。

> 仏炎苞の花序の付属体は白色のこん棒状が雪のように白く、やわらかく餅のようなことからユキモチソウと名付けられたようだ、、と。
穂の上部はふくれて白く、餅を思わせる。歓喜草( かんきそう)とも別名が。
花言葉は 「苦難の中での力」
残念にも「雪餅草」は季語ではない。

あまり花言葉に信頼を寄せてはいないが、この花言葉、この寺(四国八十八ヶ所)で見ると、ピッタリである。
私がお花を見ている間もお遍路さんが何組、何人もが通って行った。

雪餅草が咲いていた場所を見過ごしたかも知れぬお遍路さんは、この寺に咲いている数々のお花に、何千里も歩いて来た苦難の道のりを振り返る時、後三ヶ寺で、結願となると考えた時にほっとする役割りをこの花々を見て思うとすれば、個性的なご住職も、そのあたりを考えてせっせとお花を植えているのかも知れない。
一種の桃源郷を思って「桃の園」と石の碑が建っていたことから、そんな夢を抱いているのかも。

         

 早々と貴心樹の花が開いて芳香を放っていた。


       🍒     雪餅草老遍路杖をもつらせて

       🍒     雪餅草春風こそばゆき日なり
 

  
コメント
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