はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.217 帰省して田舎で考えたこと

2012-08-15 07:12:51 | ライフ
 合理化や効率化を求めてコストの削減をすると一方で雇用機会が失われることになる。例えばガソリンスタンド。セルフのガソリンスタンドが世の中の主流になったことでどれだけの人の職が失われたのだろうかと思う。
 
 大型のショッピングモールがボコボコとどこにでもできる。それは僕らの田舎も例外ではない。魅力的で集客力があるので田舎に昔からある商店は大打撃を受ける。ただでさえジリ貧の利益でやってきているものだから、いよいよ経営は立ちいかなくなって店を閉めることになる。そうして商店街が姿を消していく。買い物には郊外の大型のショッピングモールに車で出かけて行く。ますますの車社会。車がなければ野菜も肉も買いに行けない。
 
 僕の母親は72歳。父親は車を運転したが、母親は運転はしない。父親が亡くなってからはどうしても車でいかなくてはならない用事がある時は、埼玉から僕の弟か僕が高速を飛ばしてくるか、親戚や知り合いに気を遣いながらお願いして車を出してもらう生活。それでも、せめてスーパーマーケットが徒歩で行ける距離にあればなんとかなると思っていたら。このたび、僕が生まれる前から近所にあった生協が閉店してしまった。それを機に僕の母親は田舎を捨てる決意をした。父や家族との思い出のつまった家を売却して、埼玉県の弟の家の近くにマンションを買った。
 生協、生活協同組合。生協の目的ってなんだろう?利益をあげることではないはずだ。店を閉めることで困る年寄りはどれくらいいるだろう。少なくとも僕の母親は田舎での生活をあきらめたのだ。やめることは簡単だが、面倒だからやめる、儲からないからやめる、で果たして良いのだろうか。まあ、もちろん、いろいろ考えて、ギリギリのところまで頑張った上での閉店の決断だったのだとは思うけれど、それでも困る人間がいることは事実なのだ。代替案が出されているわけでもないわけだし。僕の母親だけの話ではなくて社会問題でもあるらしい。

 就職難で安定を求めて公務員をめざす大学生は相変わらず多いけれど、安定を求めて公務員をめざすような世の中だから、社会は良くなるわけはないのだ。イノベーターは公務員にこそ必要なのではないだろうか?

vol.216 ウルトラマンアート! 時代と創造

2012-08-06 05:16:43 | クリエイティブ


埼玉近代美術館で7月から開催されている「ウルトラマンアート!」へ子ども2人を連れて行ってきた。
写真のように、メトロン星人とモロボシダンがアパートの畳の部屋でちゃぶ台をはさんで話し合いをする有名なシーンを再現した展示があり、畳にあがって撮影ができる。その他にもバルタン星人やビラ星人の展示がある入場してすぐのコーナーはフラッシュを使わなければ撮影が可能だ。

ウルトラマンアート!といっても、展示されているのは「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」関連のもののみ。撮影に使われた怪獣や宇宙人の着ぐるみやらお面やら、化学特捜隊やウルトラ警備隊のユニフォームの実物や、基地の模型、乗り物の模型などが展示されていて子どもたちには興味深かったようだ。

会場を抜けると別会場で、怪獣の絵を描いたり、怪獣をモチーフにしたお面を作るワークショップを実施していたので参加してみた。
スタッフのお姉さん、お兄さんに手伝ってもらって写真のような作品が完成。下の子などはかなりお気に入りの様子で、被りっ放しで電車に乗って家まで帰ってきた。子どもたちには夏休みに相応しい外出だったかも知れない。