はぎやまのりへいの日常

読書、映画、美術展、そしてキャリア教育。
好奇心と愛で書き綴ります。

Vol.303 バカ田大学

2015-12-31 15:57:06 | お勉強


東京大学でバカ田大学の講義が行われている。

赤塚不二夫生誕80年記念企画のイベントだ。
講師はみうらじゅん、安西肇、泉麻人、坂田明、浅葉克己 and more(敬称略)

京都の寺子屋という企画でみうらじゅん、安西肇、泉麻人の講演を同時に聴いたことがある僕は、それと似たラインナップなので迷った。
迷った上にチケットの販売日をすっかり忘れていて、夕方にアクセスしてみたらすでにみうらじゅんの講義は完売していた。
さすがみうら先生、相変わらずすごい人気だ。

とはいえ、バカ田大学の講義があるのに行かないわけにはいかないと思った僕は、宮沢章夫講師を選んだ。
12月26日(土)に宮沢講師は連続して2回の講義を行った。
今年最後の仕事を終えて、僕が参加したのはその2回目。

目をつむって聞くと忌野清志郎の声にも聞こえる宮沢講師が語る講義の内容は「道化」と「道化とは異なる笑い」。

由利徹は道化でトニー谷は道化とは違う。
ビートたけしは道化でタモリは道化とは違う。
竹中直人は道化でいとうせいこうは道化とは違う。

内田裕也の政見放送に見る道化性。
普通の坂上二郎をボケに見せてしまう萩本欽一のエキセントリックな特殊なツッコミ。

竹中直人といとうせいこうはどう違うのか。
どうすれば道化で、道化と違うものの正体は何か。

宮沢講師がずばり答えを言うのではなくて、
資料の映像を見て、言葉を聞いて、各自がその意味を考えていく。

例えばタモリにはプライドがあって、
本物のバカだと人に思われたくはないと思っている。
すべてをわかってバカを演じているうちは道化ではないのだと僕は思った。

この人って本当にバカかも、
とお客さんが思う。

オレってバカかも、
と本人までもが思う。

そんな振り切れている人が道化であり、
そして道化には圧倒的な魅力がある。






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