無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

国立西洋美術館

2017-11-18 15:40:51 | 音楽・芸術・文学

実は昨年までは酒田みちみらい女性の会には、酒田市の女性担当者Aさんも同行し、色々と面倒をみて頂いた。今年から若い男性イケメンに変わったのだが、彼は前日からの陳情組に合流し、私達3人組は放し飼いにされた。私とIさんは1便で、Hさんは2便で上京し、各々別行動になった。私は朝一でAさんから教えて頂いた安藤忠雄展に行き、IさんとHさんは奇しくも東京藝術大学大学美術館で開催されている「皇室の彩」に前後して入場したらしい。

Iさんと私は帰りが最終便だったので、その待ち時間を利用し、また別行動になった。私は急いで上野に降り、西洋美術館を目指した。開催されている展覧会の北斎とジャポニズムを観るためである。

「閉館時間まで、あと1時間です。」とチケット売り場で念を押され、西洋美術館に入った。北斎は両国のすみだ北斎美術館でも見てきたが、彼を筆頭とする日本の浮世絵が西洋画に与えた影響は大きい。今回の展示は、それをまざまざと示す物だった。


北斎の影響を受けて描いた西洋画の巨匠と呼ばれる人達のタッチの弱さは、北斎の物と作品を並べて展示すると言う意地悪な手法に、歴然と現れていた。北斎はどれだけ天才だったのを知る事となる。

北斎に関するヨーロッパでの文献の展示も珍しい。浮世絵ならずとも、北斎漫画を模倣した習作も並べるなんて酷な話である。北斎の迫力は彼らの手で可愛い物に化け、人物の骨格をも裏打ちされたデッサン力や構図も、当時の印象派の画家達は度肝を抜かれたと思う。遠い未開の東の国だった筈のジャポニスムは、起こるべきして起きたと思う。

時間がないので、走って回ったよ。

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日沿道・沿線市町村建設促進大会

2017-11-18 14:10:41 | 建築・都市・港

休憩時間を挟んで、「第22回日本海沿岸自動車道沿線市町村建設促進大会」が開催された。

来賓の国会議員の方々は、一日に様々な会合の掛け持ちをする。この新潟選出の齋藤議員は、先の選挙の小選挙区で僅かの票が足りなかった。バッジを着け、ここに座っていられるのは比例の票が入ったからなのだが、その僅かな票をこれからも獲得する為に、出来るだけ会合には顔を出すようにと、一度抜けて再度会場に現れた。他の議員は代理の秘書の方々の参加だったが、その代理も参加しない議員もいた。

国会議員は、地元と国会や政府を繋ぐ大事な任務を背負っている。地元からの陳情を受けるのも議員の仕事なのだ。なんぼでも忖度して欲しい。

代理での紹介もそこそこに移動する秘書の方もいた。

さて、ここで問題です。その代理の方の紹介で挨拶するも、一度もニコリともしなかった秘書は何番目でしょう。

日本海沿岸自動車道は前延長322km。その内の7割が完成し、平成29年度には(仮)あきた北空港IC-鷹巣ICが供用、残りは県境付近だけである。それが温海-朝日道路、酒田みなと-遊佐、遊佐-象潟、二ツ井白神-小繋、二ツ井-今泉、鷹巣西道路だが有り難いことに事業中である。予算が付けばどんどん進められるのだが。

主催者挨拶 新潟県村上市長

秋田地区同盟会長

山形県副知事

新潟県副知事

秋田県副知事

新潟県選出衆議院議員 斎藤氏

謎の国会議員。拉致被害者奪還のブルーリボンを付けているので、自由民主党だと思うのだが。

山形県選出参議院議員 舟山氏

国交省道路局長 石川氏

新潟-山形間には予算が2倍、山形-秋田間には4倍もの予算がついた。朝日-温海ではトンネル工事が始まった。これには全国高速道路建設協議会会長の高知県知事 尾崎正直氏による尽力があった。

意見発表は、世界一のクラゲ水族館の鶴岡市加茂水族館館長の奥泉氏だった。(始めてお会いした頃はもっと若かったのに。当たり前だけど)

1930年、鶴岡-湯野浜温泉間に電車が開通したのに併せ、集客が出来る施設をと亀やホテルの社長が水族館を造った。水族館は戦前には訓練所、戦後には加茂水産高校としても使われた。39年には鶴岡市営となったが、以後民営市営を繰り返す。オープン時には20万人、78年には12万人、国道112号線の月山道路が出来て少し盛り返すも、85年15万人、97年には10万人を割り込み経営は苦しくなっていく。道路が良くなれば客足は伸びるが、魅力のある所で無いとそれも難しい。猿山を設けたりと様々やったがじり貧に陥って行った。

或る日、サンゴの水槽で奇妙な物を見つける。それがクラゲだった。これが客の興味を引き、クラゲの水槽から人は離れない。何の設備も取り替えたり買ったり出来ない状況の中、クラゲは海に獲りに行って水槽に入れた。客は皆大喜びし、客数は増えてきた。そして水族館は鶴岡市に買い戻されることになり、世界一のクラゲの水族館として新たに建設されることになった。

新しい水族館には、当初の予想の27万人を3倍超える客が集まり、3年で210万人を超えた。空港や駅から遠い条件で、殆どの人が車でやって来て、駐車場は満杯。遠くに臨時駐車場を設け、加茂地区の方々には随分とご迷惑を掛けた。県外の客が8割と、遠くからも来て頂ける。今の水族館なら魅力も出てきたので、(月山道路の時は続かなかったが)高速道路が開通すれば、もっと多くの人達に来て頂ける。男鹿、大森山、浅虫と連携しスタンプラリーも行っている。新潟のマリンピアなどとも繋がって、地元の活性化に繋げたい。

 

山形県選出衆議院議員 加藤氏

大会決議発表

日沿道、全ての箇所で事業化が始まった。あとは一にも二にも予算の拡大である。道路は繋がってこそ役に立つ。国土強靱化政策で太平洋側、日本海側の軸としたい。

閉会の挨拶は、庄内地区期成同盟会 酒田市長丸山氏

丸山市長の喋りは、滑舌が良くて張りがあって、とても聞きやすい。

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羽越本線高速化促進大会

2017-11-18 11:46:07 | 建築・都市・港

11月16日、東京都の麹町のホテル・ルポール麹町で、「羽越本線高速化促進大会」が開催された。日沿道の建設促進大会と同日に開催されるので、殆ど毎年参加しているのだが、今年からはちょっと様変わりしての1回目なのだそうだ。

乃木坂駅から永田町駅に移動するのに、私の携帯は午前中で電池が無くなった。古くなったのが一番の原因だと思うのだが、美術館の中で撮影したのが災いして、電車の乗り換えのアプリも動かなくなった。永田町駅でもマップが使えずに、どの出口に向かうのかウロウロと迷い、地上に出てみて赤坂見附駅と書かれているのに戸惑い、見あげると紀尾井町ビルが建っていた。あら、ここなら知ってる。

何だ、旧白川宮邸のある通りだったのね、と会場を目指す。いつもは反対側の麹町駅から向かうので感覚が狂い、隣のビルに入って大会会場が無いと、またまた迷う。エントランスを改築したのかなと思ったが、まったく関係の無いどこかの理事会が始まる所だった。

ようやく会場入り出来た。

今回からは、フル規格の羽越新幹線誘致を求めて、秋田-山形-新潟の各県の同盟会が一緒になって活動を行うのだそうだ。会場で酒田みちみらい女性の会のメンバー3名が、どっピンクのジャンバーを着て待機していると、見覚えのあるKさんが現れて、一番前の席に誘導された。来賓の国会議員席のまん前だった。

演台の向こう側は、主催者と関係者、その外の来賓の方々が座っている。残念ながら皆さんの顔が見えない。

主催者代表挨拶 鶴岡市長

新潟地区同盟会 新潟からのニュースで、羽越線の特急いなほと新幹線の乗り継ぎで、同一ホームでの乗り降りが来年(30年)のゴールデンウィークまでには、必ず完成するように工事を進めているそうだ。

秋田県副知事

山形県副知事

新潟県副知事

新潟県選出衆議院議員 石崎氏

山形県選出 参議院議員 大沼氏 

特急いなほと新幹線の乗り継ぎでは、妊娠時の大変だった経験を踏まえ、高齢者や大荷物を抱えての移動が、一日も早く解消するように、新幹線の早期実現に向けて助け合って頑張りましょうとの挨拶。

新潟県選出衆議院議員 斎藤氏

山形県選出衆議院議員 加藤氏

冬期間の新幹線から特急いなほへの乗り継ぎ時に間に合わず、乳飲み子を抱えてミルクと紙おむつを買って、新潟のホテルに泊まらねばならなかった経験を話す。雪と風には弱い日本海側の新幹線の早期実現に向けて頑張りましょう。

新潟県選出参議院議員 森氏

新潟県選出衆議院議員 細田氏

意見発表は、秋田県の由利本荘市屋島出身の鉄道カメラマン 佐藤和博氏

子供の頃、祖母に手を引かれて蒸気機関車を見に行った。20歳で始めてカメラを持つ。現在は(株)ジェイアール東日本企画 オフィシャルカメラマン。鉄道の歴史として、’64に東海道新幹線が開通、全国47都道府県の内24都道府県にフル規格の新幹線が走っている。秋田ミニ新幹線は20周年となる。北海道新幹線も北陸新幹線もフル規格である。現在羽越線では特急いなほが開通して45周年経つが、大雪や強風に弱く、新幹線にするならフル規格を望む。開通にこぎ着けるにはB/Cの課題があるが、現状だけを取り上げるのでは無く、北陸新幹線営業の富山や金沢を見ると開通によっての効果が絶大になるのを見るべき。

開通にはスピードこそ命。羽越線の認知、若者達の夢へと交流人口はサポートになる。ミニ新幹線の考えは安直で、フル規格新幹線と併行在来線の各々の使い方があり、在来線は貨物輸送に絶大な力を持つ。上越新幹線開業からは30周年を迎えるが、日本海側に新たな夢を描かせる新幹線に向けてアピールを続けたい。

 

酒田市丸山市長の大会決議発表

昨年から、羽越新幹線の動きが変わったのは、調査にむけて予算がつき、一気に加速度がついたようである。

おまけ:司会

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安藤忠雄展・挑戦

2017-11-17 12:22:33 | 建築・都市・港

あっ、顔の所が丁度折れてる・・・。

 朝一便で羽田に着くとその足で、国立新美術館に向かった。

乃木坂駅の改札を抜けると臨時のチケット売り場が出来ており、おぢさん2人がまるで魚でも売るように掛け声を掛けながら売り子をしていた。ネットで前売りが買えなかったので、私は大助かりで美術館へ向かった。

展示の大部分は模型と画像と図面だった。現在のアトリエの一部を再現したコーナーもあり、スタッフの写真と共に制作の過程が想像された。

展示の撮影の許可が出た場所は2箇所で野外に設けられた原寸大の光の教会と直島プロジェクトの一角だけだった。

 

 

入り口

 

 

直島プロジェクトは、円形に囲まれた一角にある。壁に映像が流れていた。

この中なら撮しても良いと言うなら、撮そうじゃないか。

本来の展示の様子が会間見られると思う。

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あ~お~~ぉ!

2017-11-14 21:16:26 | 建築・都市・港

2015年9月に、庄内の女性建築士が集まって見学会を行った重要文化財 旧鶴岡警察署も改修工事が終わり、外壁の塗装も終わったと聞いた。「青なんだと、あお!」そんな話が聞こえて来たので、せっかくなので寄ってみた。

あ~~ぉ!だった。工事完了は今年の9月らしいのだが、この日は致堂博物館の休館日のようで、外構工事が行われていた。写真を撮るのにトラックが邪魔だが、青い色のトラックなので良しとしよう。(上から目線)

我々現代人は、明治の頃の西洋建築は、外壁が白だと勘違いする。最初に完成した頃は驚く程のパステルカラーが多いと言う。外壁は白でも、窓や飾りはピンクだとか淡い青や緑など、びっくりする色使いだそうだ。

そうそう、ビックリする色で思い出したが、世界遺産にもなっている京都や奈良のお寺は、現在は日本らしいくすんだ木材の色で落ち着いて見えるが、最初に日本に仏教建築が入ってきた頃は、赤い柱や梁に白の壁で、中に鎮座する仏像は金ピカの派手派手で、お参りする見物客にとってディズニーランドのような異文化だったらしい。

この日は、青い空が見えない一日だった。帰りの田んぼには、白鳥が食事をしていた。

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食の都・鶴岡

2017-11-14 20:36:59 | 食べ物

目で十二分に建築を楽しんだ我々は、せっかくの食の都鶴岡に来たので、お昼を駅前のマリカ東館にあるパスタ専門店ファリナモーレを予約した。今回の女性部の見学会は56名もの参加者で、全員がお昼になだれ込んだ訳ではないが、男性の建築士も伴って30名弱が集合した。

まずは、予約の時間まで辺りを散策する。

私の大好きなコーナーもある。ラベルを眺めると、庄内の酒に特化しているようだ。庄内空港にあるのとは大違いの種類だが、勿論全てが並んでいる訳ではない。各酒蔵でも数種から数十種を造っているし、季節限定や要冷蔵の物は飾れない。こんなに酒瓶に照明を当てて、もしかしてラベルだけの空瓶ではあるまいかとの疑いの目も生まれてくる。

さすがに駅前だけあって、庄内の土産には事欠かない。始めて見る食品もあった。

今回予約したイタリアンの店ファリナモーレでは、手作りの生パスタが売りなんだそうだ。お店の人が「パスタに触ってみて!」と誘う。それとパーティプランのチラシも忘れずに渡される。

別のコーナーでは、オーナーが料理教室を行っていた。かの奥田シェフである。

女性委員長と、建築士会副会長の挨拶も終わり、料理が運ばれてきた。

前菜:ワラサのカルパッチョ。殆ど塩味が感じられないほどだったが、セロリと一緒は美味しかった。

庄内柿サラダ:ヤーコンとくるみが効いている。

小松菜とベーコンのパスタ

皆が「何の肉だろう?」と当てることが出来なかったペンネ。正解はツナだった。これにもセロリが美味しい。

外がカリカリ、中がモチモチのパン。

3種類目のパスタは、生ハムと舟形産生マッシュルームのクリームソース味。この辺りから食べ残す。3種はきつい。

メインは焼いたフジサワ蕪(温海蕪とは違う細長い赤カブ)と豚肉のステーキ。食べきれない。テーブル毎に大皿に盛られた物を4人で取り分けるのだが、小食になったのか、はたまた年齢がそうさせるのか。

デザートはシャーベット。まぁ柔らかいガリガリ君のソーダ味。

珈琲は美味しかった。

シェフが挨拶に来た。窓の外は鶴岡駅。

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鶴岡市文化会館・荘銀タクト鶴岡

2017-11-13 15:39:59 | 建築・都市・港

11月11日、小雨の降る中、建築士会女性部による鶴岡市の文化会館の見学会が行われた。

大きすぎて全景が撮れない。致道館の敷地に入るか、道路を挟んで鶴岡市役所からだったら撮せると思う。

 

市役所側エントランスから中に入る。女性部の見学会で過去最大の見学者数が待っていた。

妹島和世建築設計事務所から、この作品に関わったスタッフのIさんが、説明を引き受けてくれた。

天井は、鶴岡産材の杉のルーバーが綺麗だった。

メインの階段。奥にエレベータが見える。

エントランスホールから、練習室を見る。

階段の奥には事務室が見える。

 

大きさの違う練習室が2つ並んでいる。

事務室前の廊下。右側がホール本体。

廊下からエントランスホールを見る。

会議室。

面積が広い床は、コンクリートスラブの上にモルタル磨き。雪や水がかかっても滑らないとは言う。目地切りの上手い所と、まずい処理の所があった。

避難用の階段か、もしくはバックヤード用の階段と思われる。波形のメッシュは透過性のあるゲート。

ウサギを連想させる椅子。

可動式のドア着き壁。厚さは120mmで内部には断熱材がぎっしり。

楽屋とアーティストラウンジ。

こちらも楽屋が続く。

ラウンジ。この椅子テーブルは妹島事務所から運んだのだそうだ。外部にも線の細い椅子テーブルが並んでいる。

ラウンジに設置されたシンク着きカウンター。

楽屋は、広さも仕様も様々な部屋がある。この文化会館は単に演奏者と観客だけが使うのではなく、市民や学生達が演奏者でもあり観客にもなると言う多様な使用方法を用いるので、通常は楽屋方面をシャッタアウトにする所をオープンにしていると言う。開かれた施設である。

ここは部隊のバックヤードに続くスペース。対面に見えるドアは、外部からの搬入室である。そこはトラックから荷物を搬入する為に床に段差が着いているが、荷物を含めこのホールから舞台の裏には、同じ平面(高さ)で床が続く。客席だけ高低差があると言う、使う人達にとっては有り難い計画になっている。

右が楽屋と左が舞台入り口。

楽屋案内所。まるでチケット売り場のような造りである。

ここにも、観客と演者を分ける可動式の間仕切り(ドア付き)が設置されている。上部は排煙用の垂れ壁があり、苦労の跡が偲ばれる。

大ホールの壁は、垂直の所がない。ゆるいカーブが上下左右に付いていて、通常なら施工で3D型枠を使用するのだが、普通の3’x6’の型枠パネルを用いて、このカーブが出来るようにと現場で何度も打合せをした。携わった施工者は、どんどん要領を覚え、後の方では自発的に意見を管理者に言えるようになったそうだ。

鶴岡アートフォーラム側エントランスからみたホール。RC造の壁が面白い。

大ホールに入る。前列4段はオーケストラボックスにも出来るスペースで、床が上下動する。椅子は人力で移動させる。

緞帳を上げ下げして貰った。驚く程の高速で音も静かに降りてくる。この上下する緞帳の外に、左右に引く緞帳もあるのだとか。

舞台の緞帳は、日本画家千住博氏の作品を、オリエンタルカーペットが制作したもの。大きすぎて最後の仕上げの毛の刈り込みが社内で出来なかった為に、山辺町の体育館を借りたとするニュースがあった。オリエンタルカーペットは宮内庁にも絨毯を納めている由緒ある山形県の会社。

舞台の上に載る。最近の照明はLEDを使用した。これからの照明器はLEDでないと取り替えが出来ないと言う。色は赤紫、青、緑、白と、刻々と変わって来る。

舞台から客席を見ると、客席が左右対称にはなっていない。木材を多く使い「羽衣」をイメージしたそうだ。

上部の照明や幕。

座席は木製で、鶴岡らしく鶴の模様を織り込んだ布を使用していた。

 

 

 

 

2階や3階に行くのに、迷路のような通路を歩き、階段を上下する。とても面白い平面計画だが、避難する時には非常口を探すのに苦労する。

壁は、極端な反射坂ではなく、仕上げ材は平らだが、張り方に微妙な凹凸を着けている。通路は比較的狭い。足下灯はあっさりしてた。

小ホールに集まり、妹島事務所から説明を受ける。

小ホールから、エントランスホールへと戻る。

こちら側が、アートフォーラム側入り口。左のドアが小ホールの入り口である。

外部を回る。

南側

晩秋

 

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最上川・赤川直轄改修着手100周年記念シンポジウム

2017-11-13 15:25:39 | 建築・都市・港

 

11月10日、酒田市民会館希望ホールで、「最上川・赤川直轄改修着手100周年記念シンポジウム」が開催された。

ホワイエには、巡回パネル展。

 

主催者挨拶:酒田市長

来賓挨拶:加藤衆議院議員

来賓挨拶:山形県副知事

来賓挨拶:国交省東北地方整備局

基調講演:土岐田氏による

徳川幕府四天王の酒井氏が庄内に着いた時、鶴岡と酒田のどちらに居城するかで迷ったらしい。鶴と亀だもの、目出度い。

 酒田は元々内海だった。

最上川は、何度も氾濫を繰り返した。酒田が宮野浦から現在の最上川の右岸に引っ越しをせねばならなかったのも、この氾濫のせいだ。

その頃は、赤川も最上川に合流していた。酒田の湊が、真の山形県の玄関口になっていたのが判るだろう。

この度重なる洪水に、ただ手をこまねいて見ているだけではなかった。酒田人は堤を造って町を守っていた跡が現在も残っている。

ついに、氾濫を止める大々的な工事に着手する時が来た。赤川を最上川から切り離し、新川として直接放水路を日本海に流すこと。

最上川と酒田港を切り離す為に、最上川に背割り堤を設けること。

赤川の歴史では、現在鶴岡市の街中を流れている内川が本来の赤川だった。こちらも氾濫を防ぐ為に、街中の外に流れを変える土木工事が行われた。その赤川も、河口の最上川の水位が上がっては、水が飲み込めない。その為に新川を造る事になった。

赤川の様子。

河村瑞賢の西回り航路が出来てから、酒田湊はますます繁盛した。その頃運航していた北前船。

 本物の北前船はないが、日和山公園の池にはスケールを小さくした船を浮かべている。

金毘羅さんの前を守っている狛犬が特別なんだと教えられていたが、こういうことだった。

 陸運が盛んになるにつれ、酒田港は寂れていったが、所詮日本は島国で、輸出入の殆どが港を通じた海運で行われている。酒田港は伸びがある。

 パネルディスカッション前の休憩時間には、風の会の太鼓のパフォーマンス。

パネルディスカッションが始まった。  

 鶴岡の酒井(庄内藩主酒井家18代当主)さんの、江戸時代の参勤交代の話が面白かった。松尾芭蕉の奥の細道の足跡から、最上川舟運が見える。最上川を狩川で降りて羽黒山に向かい、鶴岡から赤川で酒田へむかった。

山形大学名誉教授前川氏の川の改修の話で、この一見兵馬俑か心霊写真に見えるのは、酒田の遊摺部に設置されたポンプを中央に置いた記念写真。外国製の物だと言う。

最上川に限らず、河口の先端には川の流れを止める砂州が出来る。 

戸沢村にある最上川からの灌漑用水の為の取水口。

国交省東北地方整備局 河川部長 高村氏の洪水の話は、今年秋田県で起こった雄物川の氾濫だった。

ドローンで撮した氾濫の様子。 

普段の避難訓練があった為に、無事に避難できた老人ホームの話。 

最上川の氾濫の避難場所として、ムサシの立体駐車場が提携されている。

ソフト面(ラーメンじゃないよ)では、携帯に避難警報を流す。鶴岡市ではその実験が行われている。

個々に避難警報が知らされるのは有り難い。ただし、携帯電話を持たないお年寄りと学校へ持って行けない小学生の事も考えて欲しい。

NPO法人パートナーシップ代表の西村氏の話は、完璧だった。

 特に、飛島のクリーンアップ作戦は、交通費も食事も自腹でも、年々参加者が増えている。活動が認められて表彰も受けた。

公益の祖、本間光丘の自伝を漫画にして発売。

世界三大舟歌の最上川舟歌もCD化して発売。

クレドール編集長の小林氏は、庄内の豊かな文化と食文化を活かした情報の提供で、観光客を呼び込もうとの話があった。

無事に終了。

閉会の挨拶は、実行委員会副会長の鶴岡市長の皆川氏。

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スペイン旅行 ビルバオ 「グッゲンハイム美術館」Guggenheim Bilbao

2017-11-09 20:26:02 | 建築・都市・港

スペイン旅行 ビルバオ 「グッゲンハイム美術館」Guggenheim Bilbao   08:32

私が番組を録画したくらいだから、どこかに映像がないだろうかと探してみたが、まだ見つからない。ただスペイン旅行をした日本人が撮したグッゲンハイム美術館の映像があった。私が見たいと思う視点とは違うが、少しは雰囲気が掴めるのではと思う。完成してから20年が経ったが、まだ美しさは衰えることを知らない。建物だけでなく、周辺の環境に与えた影響も素晴らしいと言われている。

話は変わって、フランク・ゲーリーの対談の映像があった。その中で建物の雨漏りの話題が出ていた。私が建築を学んだのは、東京オリンピックが終わった頃だったが、日本の建築家の草分けでもある丹下健三氏の作品、代々木の屋内体育館で雨漏りがすると言われていた。工高の建築の先生の言うことには「建築家の設計した建物は、雨漏りがするものなんだ。」と教えられた。反面教師と捉えるのかは判らなかったが、フランクの対談では雨漏りを告げられた場合の受け答えがあった。建築主「雨漏りがするんです。私が座っていると頭の上に漏るんです。」フランク「濡れないように、そこから移動しなさい。」(笑)だった。単に雨漏りを告げられた時には「それで、何か?」で終わると言う。ただ残念なことに、グッゲンハイム美術館では雨漏りがないのだそうだ。(笑)

バルセロナからビルバオまでは飛行機で1時間。空港から美術館までは20分だそうだ。バルセロナを拠点に考えても、日帰りで十分なコースだと言う。これは有り難い。ちょっと心配なのは、バルセロナを含むカタルーニャが長いこと独立に向かって進んでいるのにうまく行かなくて、内戦にならないだろうかと思う所。スペインは独立を認めたくなくて、警察や兵力も使っているようだ。先のフランコ政権の時の内戦では、サグラダファミリアの模型が木っ端みじんに壊される悲劇があった。ガウディはこの設計に当たって図面を残さず、模型で進めるようにと精巧な模型を残した。それを壊すのが戦争だ。壊された模型の欠片は、立体パズルを組み立てるようにと、倉庫の中に収納されている。模型から建築を造るのは、フランク・ゲーリーの前にアントニオ・ガウディがいた。ガウディよりも先に、トルコのミマル・シナンがいる。彼も図面無しにモスクや病院、商業施設を建てて行った。

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晩秋の山形路

2017-11-09 14:06:18 | 動物・自然

村山市の道の駅付近。

大豆が収穫を待っている。

馬見ヶ崎河原

 

 

今年はJIAの芋煮会を欠席した。美味しくて楽しかったようで、ちょっと悔しい。

今日の会議場は、県庁近くのあこや会館。開始まで少し時間があったので、寄り道してみた。

帰りは天童に寄り道した。

一度、紅葉の時期に行ってみたいと思っていた場所。

落葉も進み、時期を逃したかなとも思う。

ここは天童の総合運動公園。

東根近くで、ヘリコプターが飛んでいた。

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建築甲子園

2017-11-09 13:58:00 | 建築・都市・港

工業高校の建築を学ぶ高校生を対象にした「建築甲子園」が、今年で8年目になった。そんなに時が流れたのかと驚く。若くて幼くて、それでも発想が豊かな作品が並ぶ中、高校生と言えども大人顔負けの作品を提出する人も居る。昨年は新庄神室のチームが全国大会で準優勝の栄冠を得た。今年はどんな作品が登場するのかと期待は膨らむ。

忙しい高校生活の中で、作品を作るのは正直大変である。年を追う毎に少数になるのではと心配したが、今年は9チームの参加があった。

 

 

私達が審査委員になって、発想、地域性、図面の描き方、演出力など細かく評価し、各自50点満点で点数を付けた後、上位2作品を山形県代表として選出した。

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東根市 神楽のラーメン

2017-11-09 13:42:44 | 食べ物

東根市の神楽の醤油ラーメンは煮干しが効いてて美味しいよとの情報を受け、山形行きの昼食に寄ることにした。国道13号線の上州屋のある通りの一本東側の道沿いにある。GoogleMapでググって場所を確かめたにも関わらず、通り越してしまった。何故だろうと良く見ると、店のある道路の反対側ばかりを見ていたのだった。丁度昼時にかかったが、自分の車はすんなりと駐車場に停めることが出来た。

本来が蕎麦屋さんで、冷たい肉蕎麦は美味しいらしい。それでも私は酒田人らしく醤油ラーメンを注文する。店員さんが御茶と一緒に蕎麦の麺を揚げたおせんべいのような物を出してくれた。砂糖をまぶしたカリントウかと思ったら、塩味で安心する。

ラーメンが到着する。麺はちょい太めの縮れ麺で、モチモチした。トッピングの右の黒いのは海苔で、左はワカメだった。それとこのチャーシューの大きいことと厚いこと!

メニューから消されていた牛めしは、今年の3月で作るのを止めたそうだが、ちょっと気になる。今度は冷たい肉蕎麦に挑戦しようと思う。

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話は飛んでスペインへ

2017-11-07 22:26:40 | 建築・都市・港

父の部屋の京壁を剥がし、シーラー処理と漆喰2度塗りを終え、無事に壁塗りは完了した。押し入れの物と箪笥を、市役所の環境課に連絡して取りに来て貰うことになった。酒田市広野の処分場まで、車で運べれば良いのだが、無理だと判断された。箪笥の一棹は母の普段着の衣類が入っていた。母が亡くなった時にそのままにして置いたものだから、今の片付けで両親を一度に亡くしたような気持ちになった。ともかく、綺麗さっぱりと明るい部屋に変身した。ここは妹が仕事用に使うと言う。

がらんどうになった部屋だが、残して置いたコーナー付きのテレビ台が大きすぎると言うので、コーナーを捨て、残りの一部分を事務所に運ぶ事にした。(大型TVは、とっくに姪達の所有物になり自宅に運ばれた。)事務所のTVは載せる台のサイズが合わなくて窓台に置いている。サイズが合わなくてもその台の中には、今まで貯めに貯め込んだVTRテープを何列何段にも入れていた。片付けついでに要らないテープを捨てることにした。最近話題のブレードランナーの初代のも発見した。

その中で、CSのテレビ番組を録画したテープが出てきた。建築家フランク・ゲーリーの番組だった。

この番組で、始めてフランク・ゲーリーを知ることになる。建築は始めに模型ありきで設計が始まる。出来た模型の接点を一点づつ押し当ててコンピュータに入力し3Dを作る。そうして設計図面へと作り上げていく。東京へフランク・ゲーリー展を見に行った時にも模型の数に驚かされたが、改めてその手法に度肝を抜かれる。現代でなければ出来ない手法だ。

11月11日には、鶴岡市へ妹島和世作品の文化会館を女性建築士達と見学に行くのだが、フランクゲーリーに比べれば幼いものだ。設計者も工事業者も文化会館の屋根の長尺鋼板には苦労したらしい。上の写真はスペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館だが、この屋根と外壁のチタン材は、小さい板材でも、一枚一枚まったく寸法が違い、同じ形状の物がないのを貼り合わせていくそうだ。設計も、現場の施工図起こしも、大変な作業だと思う。この建物は予算通りなんて仕上がらず、「金額なんてこまけぇ事言うんじゃねぇ。」のゲーリーに押し切られ、身震いする程のオーバーになったようだ。ただ、この建物は裏寂れた(?)地方都市を一躍有名にした。人口100万の街に、美術館の見学者が145万/年訪れると言う。外観も凄いが、内部も想像を絶する建物らしい。生きている内に、一度行ってみたいなと思う。さて、ビルバオって、どの辺にあるんだろう?

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やまがた女みなとフォーラムin河北町

2017-11-06 18:58:41 | 建築・都市・港

11月14日、河北町のどんがホールで、NPO法人酒田港女みなと会議主催の「河北町に酒田みなとがやってくる」が開催されます。

お知らせが遅くなりましたが、ぜひお出かけ下さい。

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今日の猫

2017-11-04 17:01:06 | 動物・自然

迷ってきて、ご近所さんちの飼い猫になった黄色の猫。猫の表情は犬ほど多様ではないが、これは明らかに私を敵だと見なしている。

座り直しても、顔は同じ。でかい身体は色のせいで、ますます大きく見える。

三兄妹の中で、一番小さな雌猫。これは私を敵だとは思っていないが、触られる範囲内には近づかない。可愛い猫だと思う。

おまけ:父の部屋を掃除して、壁を塗り替えることにした。今まで塗られていた京壁を剥がした所。これからシーラーと漆喰塗りを行う。連休はこの作業で時間が潰れる。

 

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