無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

加茂水族館1

2014-04-26 22:31:36 | 建築・都市・港

クラゲで一躍有名になった、鶴岡市の加茂水族館も、旧館は卒業し新たに隣地へ大きく新築中だ。今年の6月にオープン予定で、建築関係者に見学会が実施された。集合時間に早く着いた私は、鶴岡支部に入れて貰って、先に見学することが出来た。

これは新館の屋上から見た旧館と、遠くに鳥海山が見えるのがわかるだろうか。

これは新館の模型である。両側を海に挟まれた一角、半島のような場所に建てられている。

建物の全体がなかなかうまく写らない。建物が大きいのも1つだが、電柱が見事に視界をふさいでくれる。

県の土地も貸したとかで、駐車場も確保されている。この駐車場の後ろ側は、すぐに海で、子供たちが遊べるような人工砂浜が準備されている。このあたりの海辺は磯が多く、砂浜を造ることでマリンスポーツにも活用される。

さて、まだ工事の真っ最中だが、先に進んでみよう。

受付のある事務室を取り囲むように、売店とカフェが景色の良い場所に陣取っている。

外壁も緩やかにカーブしているが、中から見た壁面も面白い形になっている。

これは大水槽と思われる。幾種かの魚が泳いでいた。建物が完成するまでは、旧館の水槽にいるものとばかり思っていたが、水槽が出来れば、慣れさせるためにも引っ越しするのだろう。

単に魚やクラゲを見せるだけの水族館ではなく、クラゲの分裂成長などを一緒になって研究できるような「クラゲバー」が用意されていた。水槽の中にはすでに、やっと見えるかと思えるほどの小さな幼生が泳いでいた。顕微鏡につながれたカメラで、大画面でみんなで見ることが出来るのだと言う。

普通の飲み屋のバーカウンターのような物があったから、その内側には流し台もついていたから、てっきりクラゲ料理を食べながら・・と思っていたが、クラゲが餌を食べる様子を見るのも目的の一つだそうだ。

椅子に座って、のんびりとクラゲが泳ぐ様子を楽しむことが出来る。この水槽のガラスの厚みを聞いて驚いた。それにあまりに大きいので真ん中でジョイントされているのだそうだ。水槽は円形になっているが、ガラスは奥にあり、正方形だそうだ。

なんだか、宇宙で宇宙人に会ったみたいだ。

建物の2階が水族館のメインのフロアであり、3階はメンテナンスと言うか管理をする為のバックヤードになっている。

普段は関係者以外は立ち入り禁止区域なのだろうが、何となく頼むと見学できるような作りになっていた。

これは大きな円形の水槽の真上だと思う。結構な大きさだった。ここから餌やりや管理をする。

水槽を照らすライトも、随分と数が多い。

当たり前なのだが、全ての水槽の上をカバーしている。

水は各の水槽に、直接に海水を引いて循環させている。電気を使って一カ所で水を造ると言う新しく便利な方法もあるのだが、アナログに対処したこの方法が、メンテも金額も優しいらしい。

1階は海水の取り入れや貯水槽タンク、配管で埋まっていた。

誰の為のタンクかが、一目瞭然である。こんな絵を見ると、ますます見学客を意識してしまう。

こんなペイントがかわいい。

私には、単なる機械室にしか見えないのだが、ちゃんと非常口誘導灯がついていた。「まさか、ここにもいるんですか。」と尋ねたら、作業所扱いなのだそうだ。

2階に戻ると、アシカやアザラシショーのサインがあった。

こちらがその客席である。

アシカがプライベイトルームのプールでバンバン泳いでいた。バウバウと言うでかい鳴き声が聞こえた。

ショーの時には、奥にある鉄格子のドアを開いて、プールのある舞台に出ることが出来る。

これがその舞台である。客席の上にはギャラリーがあり、屋上へと続いている。

可愛いサイン。トイレも中が広かった。1つの個室なのに、30人も人が入っても十分なほどの広さだった。

みんなで渡る。みんなで上る。

プールを見下ろす。プールの中の丸い物は、照明器具である。ここから明かりをパッと照らすのだそうだ。

さて、屋上は芝生で緑化されている。実はこの芝生にテントを張ってキャンプも出来るという。水族館の屋上でキャンプって面白いね。

日本海と鳥海山を眺める、気持ちの良い屋上だった。

芝生を取り囲むように、デッキが敷かれている。

 

この辺りは外壁の内側になるので、外は見えない。

有機ELの照明器具。カニのハサミをデザインしたのかと思ったら、クラゲだった。そうそう余談だが、この水族館のある加茂には、カニ専門店がある。

ここはオトナも子供も楽しめる水族館である。これは完成が楽しみだ。オープンから数ヶ月、特に夏の間は混むんだろうな。行列で押せ押せは、避けたいなと思う。建築士会女性部のふるさと探検は、来年に子供たちも一緒に見学する予定だとのこと。海辺で遊べるのも良いかなと思う。

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6 コメント

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Unknown (Andi)
2014-04-27 08:29:37
ほんと。クラゲって宇宙人みたいですね。でも、宇宙人を見たことない私が「宇宙人みたい」っていうのも、なんだかなぁ・・・ははは。

「ウミネコえさやり」とありますが、ウミネコはどんな感じでえさをくれる人間と接しているのでしょうか? イギリスではカモメが凶暴化してきて、いろいろと問題を起こしています。私は子供の頃小鳥を飼っていたせいもあり、鳥は大好きなんですが、カモメだけは苦手です。あの眼が怖い。ウミネコってどんな風なのか、ご存知ですか?
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Andiさん (cake)
2014-04-27 09:22:44
クラゲの大水槽の前では、私にもクラゲが宇宙人に見えました。円形の水槽がミソだと思います。
本当に、ここのクラゲは見てて飽きません。下界と、時間の流れがまるで違うのです。水族館の職員の皆さんも頑張っていますから、是非一度訪れて頂きたいと思います。

カモメもウミネコも、あまり違いはありませんが、ウミネコの方がクチバシが尖って折れていて、目つきもどう猛な感じがします。どちらも肉食ですからきつい性格かと思います。あれ?肉食なのに、煎餅やお菓子も食べますね。かっぱえびせんなどには、群がるようです。お弁当も狙われるみたいですよ。
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オープンが今から楽しみですね。 (さくら)
2014-04-28 21:09:51
cakeさんの写真の腕前に脱帽。美しい写真をありがとう。

GWということもあり海岸線を走る県外ナンバーを見ると「加茂水族館目当てかな?」と思ってしまいます。建設中でも、このような見学会が一般向けにも開催されたら評判になるでしょうね。



cakeさん
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さくらさん (cake)
2014-04-29 09:20:35
加茂水族館のオープンが待ち遠しいですね。
今回は建物の見学会なので、バックヤードや機械室を見せていただきましたが、一般のお客様で行くと目には触れない場所が多かったですね。本当は見せてはいけない場所だったのかも知れませんが、職員の方々の「お客様には演出された、綺麗な舞台を見て貰いたい」と言う熱意と努力が伝わってきて、フライングしました。
きっと、このような見学会は、オープンしてからも行われると思うのですが、普通のお客様で入っても、楽しいことが沢山ありますから、期待したいですね。

ところで、さくらさん。沼エビいりませんか?
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加茂水族館はサービス精神旺盛 (さくら)
2014-04-29 23:30:44
昔は暇だったこともあり、以前からバックヤードまで気軽に案内されてました。職員の方々がみなさん魚が好きで、関心を持ってくれるお客さんを心から歓迎するおもてなしの気持ちの表れなんでしょうね。

沼エビは遠慮しておきます。捕ってきては飼育するのですが、意外と飼育が難しくて、長く育てたことがありません。白メダカと違って見え難いから、気づくと消滅というパターンです。(^^;
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さくらさん (cake)
2014-04-30 07:10:48
加茂水族館では、きっとこれからもバックヤードの見学も行うのでしょうね。そうでなければあの機械室のタンクのペイントはありえません。建築と消防の面から言うと、あまり大っぴらに宣伝出来ないところがミソなのですが。本当に職員の方々が、魚やクラゲが大好きのようですね。

沼エビは難しいですか?偶然なのでしょうが、私の所は育つのに都合が良いらしく、捕まえてきた沼エビは3年以上も生きていました。捕まえてきた頃にも成エビ(おとな)で、そんなに長生きするんだと思っていました。
昨年買ってきたエビが、何十倍も増えて気持ちの悪いくらいに、ウジャウジャ水槽の中を這い回ったり、泳いだりしています。今年も産卵するのでしょうし、もう数としては限界を超しています。
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