日曜日の午後7時から、フジTV系で「ほこ×たて」と言う番組が放映されている。7月14日の予告が流れたので、編集が無事に済んだのだとホッとした。撮影だけ行っても、番組として成り立たない場合は放映されない場合もあるそうなのだ。
内容は、大阪の会社で作ったバネを、プレス機で潰すことが出来るかと言う対決らしい。結果は教えては貰えなかったが、そのプレス機で潰す映像を、酒田市にある(株)永田プロダクツで撮影した。「操業中に撮影できたのですか?」「いや、打ち合わせとリハーサルも含めて、1日半操業はストップした。」社員には、「滅多にないことだから楽しんで撮影に協力するように。」と休業にしたと言う。
今回の話は、プレスの製造元に依頼があった。製造元ではプレス機を納めた所から、協力できる会社を探したが、良い返事が貰えずに永田プロダクツまで回ってきた。プレス機は一連の作業の一つなので、ここが止まると自動車のリサイクル全体の流れが止まってしまう。しかもプレス機はニブラ(解体機)と同じエリアにあるため、このエリアが動かないと、解体途中の数十台の自動車の山が出来ることになると言う判断だったらしい。断った他の業者にしても、一日の損失が百万単位になるのでは仕方がないだろうと思う。
と、まぁ裏話はこれくらいにして、番組を楽しもうと思う。その相手のバネの会社は凄い会社らしい。日本の町工場の実力もなかなかだが、この大阪の会社(名前は聞いていない)はでかく、作られたバネは、あの惑星探査機はやぶさや、東京スカイツリーにも使われたと言う、日本が誇る製品を作る会社のようだ。
日本の町工場の実力!それはすごいと思います。日本人は基本的に終身雇用制なので、職場に対する忠誠心が強い、自分の仕事に誇りを持っているので、力があるんだと思います。たとえばイギリスでは、給料が上がるようにと職場を替えていくのが普通なので、自分のポジションに対する責任感すら持っていない人間がほとんどです。カスタマーサービスの質が非常に低い。毎日それと戦っております。
実は数十分前に「はやぶさ」のDVDを見ていて、ウルウルしてました。はやぶさに限らず、大阪の町工場では「まいど1号」など名前をつけながら、宇宙開発に地道に携わっています。
Andiさん、過去の日本では、終身雇用制が一般的で、「自分達が作った技術と会社」の元に、技術者は頑張ってきました。それを崩したのが日本の政治です。小泉-竹中体制の時に、企業側を生き残らせる作戦に出ました。働く人を何の保証もないパートでも良い。リストラと人件費削減が企業の残る道と、修正しました。酷い世の中になりました。人件費の高い日本の工場を閉めて、海外の安い賃金で労働者を確保できる地域に工場を建てました。今まで培った技術者をも解き放ちました。
それで、現在があります。
秘密の某ブログを読んで、「世界で最も規範とするヨーロッパの某国」が、「ええ、嘘でしょ、こんなんで良いの。」に変わるにつけ、世の中の表と裏が少しづつ判ってきました。それについては一言も二言も意見があるのですが、それはまた後で。
日本の技術は、そう簡単には無くなりませんよ。
7月14日(日) 19:00~
「絶対に何でも潰すプレス機 VS 絶対に潰れないバネ」
だそーです。
お見逃しなく・・・・・
▼番組予告のページですhttp://www.fujitv.co.jp/hokotate/yokoku.html
確かあの番組は、色々なコーナーがあって、その一画で行われてましたよね。どれだけ写るのか、どんな戦いになるのか楽しみです。
この話は、酒田の人がどれだけ知っているのでしょうか。私も「明日、TVクルーが来るんだと。」「え~~!」で知りましたから。