無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

全国みちづくり女性団体交流会

2013-02-03 09:55:08 | 建築・都市・港


大寒も過ぎ、日も大分長くなってきたと感じられる2月2日。朝一便で東京へ向かう。
雲を突き抜けるまでは揺れた。



羽田は雨だった。



モノレールとJRを乗り継ぎ、東京駅で降りた。会場の関西大学は駅のすぐ傍だった。



インフォメーションで、一人づつ入場磁気カードを受け取る。校舎内に入るのに厳重なチェックを受ける。



全国みちづくり女性団体交流会2012の会場である。2012年度なのだと思う。



今回の参加団体の位置を見ると、道路が足りない地域が見えてくる。なおざりにされているのは、東北、九州、和歌山のあたり。静岡があるのは間違いかと思ったら、静岡から日本海に抜ける横断道のようである。



最初にこの会に参加した時には、出席者は1.5-2倍の数がいたと思う。自分の所の道路が完成すれば、このような会には出席しない。せっかく道路が出来たのに、町へ帰られなくなったメンバーも実はいる。福島県の大熊町の方である。
前回の参加者から聞いた所によると、今回これでも参加者は増えたらしい。メインで事例発表をしてくれた熊本県阿蘇の未知を考える女性の会の人数が多かった。



昨年の集中豪雨で阿蘇のカルデラにある阿蘇町を中心に、土砂崩れと浸水で大変な被害が出た。死傷者も多く、行方不明者は現在も見つかっていない。救助活動をするのにも道路と橋が寸断され、陸の孤島となった。救助ヘリが飛ぶのは日中と天気の良い時だけである。24時間の活動を行うには、どうしても道路が必要だったとする経験を活かしての、今回の発表となった。



時間が前後するが、基調講演は京都大学大学院教授の藤井聡氏だった。前置きに80%本題に20%の内容で、公共事業を悪とする考え方は日本を滅ぼす。「列島強靱化論」を、出身の大阪人らしく面白く話された。現在は学校の講義の他に、内閣のブレーンとしても活躍されているようだ。小津安二郎監督映画の「東京物語」を例にとって、日本人の人間らしさや魂が失われていく社会に警鐘を鳴らすものだった。



午後からは各団体の事業報告と発表になった。手話応援歌なども披露され、各地で抱える問題点や活動が伝わってくる。これらの女性団体は、地元でリーダー的な人達が集まってみちづくりの会を作られているようで、各々非常に弁が立つ。
下北の方々は青森県むつ市を中心に構成され、八戸から4時間の距離にあり、とても東京への日帰りは出来ない。2泊3日で参加していると言う。Tシャツ姿に驚いたが、この日の東京は気温17℃ほどで、寒さに慣れた我々には驚く暑さだった。



今回、九州からの参加者が多かった。ハッピの後ろ姿を写させて戴いたが、地域の名前よりも地図の方がインパクトがあると思った。



民主党政権時には、国交省からの参加者を望むことは出来なかった。陳情は幹事長を通して行うようにとの、善悪は別としても風通りの悪い期間が続いていた。今回は局長さんが参加し、意見交換も活発に出来た。



同じビル内の昼食会場前のホール。中央が吹抜のパティオ形式の、上の階はホテルのようである。
ここのトイレが面白かった。


この会に始めて参加した時の様子 全国みちづくり女性交流会2007

全国みちづくり女性交流会が悪者に仕立て上げられたケース 道路

私の意見発表が真逆に使われた番組 げっ!

始めに結論ありきの取材日沿道「酒田みなと-遊佐」整備計画格上げ

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