洗心庵とは、故山形新聞社長の服部敬雄氏の自宅庭園を、2006年に県に譲渡し、建物を改築して一般市民に開放した施設である。この門に刻まれている洗心庵の文字は、吉村知事の書による物だそうだ。
話には聞いていて、JIAの作品展も行われた施設だが、入るのは初めてだった。手前の建物が多目的ホール。奥が管理棟になっている。
紅葉も中盤を過ぎたが、それでも美しかった。
中程に湧き水が一箇所と、奥に滝があった。現在は先心庵の回りには2階建ての住宅が建てられて借景はよく見えないが、滝の先に山(名前は忘れた)が一直線にあり、その山からの雪解け水や湧き水が滝から注がれるように見えるそうである。
奥には茶室があった。以前は服部の書斎だった所だそうだ。過去の建物は全て壊されている。
右側がホール。左が茶室である。
鮮やかな紅葉の為、木々に目を奪われるが、そもそもこの庭は岩を愛でる為に造られたそうだ。
服部氏は気に入った7000坪の庭を700坪に縮小させて造らせた。池泉回遊式の庭である。
これがその滝である。水量は以前よりは少ないらしい。
灯籠の多さもさることながら、野仏も集めたと言われる。廃寺になった所から仏像も集めたそうだが、それをよしとするかは判断がつけられない。例え捨てられたように見える野仏も、誰かの信仰の象徴だと私は考えるのだが。
ここでも大きく2班に分かれた。2人の案内人が説明してくれた。男性の案内の方は博識で、とても詳しい説明だったようだ。女性の案内の方は、この庭を造るのに手伝った庭師の奥さんだった。体験話が多かった。