無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

トラム

2014-09-28 01:21:44 | 建築・都市・港

自分の買った車と同じ車種が、やたらと気になる時期はなかっただろうか。これから買うのはまだしも、買った後と言うのが摩訶不思議である。旅も同じで、行く前よりも行った後に、TVのニュースなどの映像が流れると気になる事が多い。今回のウラジオストクは、予習もしていかなかった。自由時間が取れないしと始めから諦めていたのと、予習するほどネットでも情報はなかったからである。

(ちなみに、このトラムは、広島市のものである。広島市のトラムも様々な車両が運行しており、レトロな物からモダン車両まである。残念ながら乗ることはなかったが、とても綺麗な車両ばかりである。)

2-3日前、うたた寝半分でTVを見ていたら、見知った街が出た。違和感があったのは、そこにトラム(電車)が走っていたからだ。私は一度も見かけなかったし、説明でも公共交通はバスだけと聞いていた。それにしても、このトラムのボロイことと言ったら、まるで走る屑鉄である。いやいやそれを言ったら失礼だろうが、走る世界遺産とでも言おうか。同じ車両がなく、バラバラで、どこの廃材置き場から拾ってきたの?と思えるほど、見事にくたびれた車両の数々だったのだ。

わぁ、こんなに面白い風景が見られたのね。でも何故に消えたのと、考えられるのは2012年のAPEC会議のせいだろう。プーチンがやらかしたのか。街を一新したのに、トラムの車両を新しくするのではなく、廃止したのは何故だろう。きっと恥ずかしかったからだ。道路が狭い。それも原因の一つだろうが、ウラジオストクにはトラムが似合う、トラムが必要な街だったと思う。住民の不便なんて考えない国なんだろうな。その結果が道路への三縦列駐車なのだ。

その番組の最後に、ソ連からロシアに変わっても、ウラジオストクは長いこと日本人が入れない街だったと締めくくっている。でもね、この番組と言うか、映像は古すぎるんじゃないの。無い物を流してどうする。その番組の名前は「路面電車紀行・ウラジオストク」で、観ている人の大半が真実を知らない。いやいや、知らなくても誰も気にしない紀行番組だからなのか。

私は買わないけど世界路面電車紀行

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コメント
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