無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

虐めがないなんて、嘘に決まっている

2006-11-06 21:53:10 | 社会
土曜の夜、仕事もしないでTVのドキュメンタリーに嵌りこんでいた。
1本はフジTVの番組で、中国からやって来て不法滞在になりながら仕事をしている男性の話だった。留学したはずの日本語学校は、バイトも出来ない田舎だったので、東京に逃亡し、1日3つの仕事をしながら、母国の家族に仕送りをしていると言う内容だった。自分が受けられなかった教育を、一人娘に託して、随分と無理をしながら暮らしていた。昔はこんなお父さんが沢山いた。家族の為に、寝る間を惜しんで仕事をしていた。娘の留学も無事に終え、故郷に帰る飛行機の中で、日本に向かって手を合わせ、涙を流しながら礼をする姿で終わったが、胸に暖かいものが残る番組だった。

留学生を受け入れながら、破綻した学校は、この阿寒町の学校だけではない。酒田にあった短大も、同じ運命をたどった。地方の不景気は、弱者を一番に排除する。普通に高校や大学を卒業した者でさえ、就職が見つからない地域なのだ。日本の経済が好転しているなんて、一部地域だけだろうと言いたくなる。

この番組の後、教育TVで「夜回り先生」のドキュメンタリーがあった。こちらはもっと重い内容だった。夜の繁華街でたむろする少年少女、リストカットを止められない子供達、シンナー薬物に犯される子供達、非行売春、そして自殺を選ぶ子供達。

学校に虐めはないって?よくもそんな白々しい事が言えるモノだ。マスコミの自殺報道によって、今まで止めていた堰が外れた様に、次々と自殺者が増えていく。学校は嘘をつく所だ。先生達も口をつぐんで、何もなかったような顔をする。単位の偽造に虐めの湾曲、自分達の昇進に都合の悪い物は消してしまう。こんな所で教育されて、本当に子供は真っ直ぐに育つのだろうか。真面目な子供達が先にやられてしまう。助けてやることは出来なかったのだろうか。そんな重い重い内容だった。

夜回り先生水谷修氏
現在、身体の調子が良くないらしい。
もし、水谷先生がいなくなったら、救いを求めている沢山の子供達はどうなるのだろう。
コメント (4)
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