無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

たかが、ぬいぐるみ、されど・・・

2006-08-06 11:43:34 | 社会
子犬がぬいぐるみにじゃれつくのは、誰でも知っている。
我が家の犬も専用のおもちゃ箱があり、ピンクの豚の人形とか、ブラシとか、様々な物を入れていた。遊びたくなると、一個くわえて来ては、家人の目の前に置き、遊べと促したものだった。

先日、イギリスのウーキー・ホール・ケーブスの博物館で、テディーベアの展示会が行われた。
そこには、プレスリーが子供の頃に遊んでいたテディーベアも、展示されていた。
オークションで多額の金額で購入され、所有者の好意で貸し出されていた物だ。

主催者側は、展示品の安全の為に、警備会社を雇い、警備犬も配置した。事もあろうに、その警備犬が、展示してあるぬいぐるみにじゃれつき、次々に引き裂いていった。プレスリーのテディーベアも、その餌食になってしまい、頭はもぎ取られ、詰め物は抜け、会場は散々たる有様になっていた。写真を見る限りでは、当のドーベルマンは、悪びれた様子もない。

様々な所から、そのニュースは入ってきたのだけど、保険会社の犬だと言う話と博物館に飼われている犬だと言う話、オークションでの金額もまちまちで、確かな内容は解らない。襲われたのは人間じゃないし、たかがぬいぐるみなのだから、縫って直せばいいのじゃないかと思うのだけど、本当は大変な事になっているようだ。

テディーベアは、昨年建築士会の女性部で、先生を招いて皆で作った。力任せに、詰め物をパンパンに入れて、座るだけでなく立つことも出来る本格的な物だった。パーツを繋げる金物も、止めるのに力が必要だった。勿論手足も自由に動く。首はエクソシストの映画のように、360度廻るものだし、手に持った存在感が生きている動物の体重に似ていて、とても可愛いものだった。(表現が恐いかな?)
ネットで調べても判るとおり、テディーベアは普通のヌイグルミのなかでは高価だ。ビンテージと言うか、骨董品になると、とんでもない高値がつく。えええ、こんな物が!と、びっくりしてしまう。

人間の私にも価値が判らない物を、犬が判るはずもないには当然なのだから、あまり叱られなければいいがなと思った。
コメント (8)
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