江原ひであき

新社会党

9月22日(火)。 中野区「新10ヵ年計画」 を糾す。

2009-09-22 | Weblog
9/22、晴れ。 きょうも月下美人が3輪(屋上に1輪)咲き誇っている。

◆中野区「新10ヵ年計画」を糾す。 一部を次に転記する。
 
  中野区、新10カ年計画についての問題点   9月22日改定

                      元中野区議会議員、 江原栄昭

はじめに  
 本、「新10ヵ年計画」 に関しては、 基本的に、①基本構想を改定したとの仮定に基づいて策定する、としているがこれほど区民や議会をバカにした話はない。 ②「現10ヵ年計画」は18年1月策定だから満4年間を経ていない、なぜ「新10ヵ年計画」なのか誰も理解できない。 ③情勢の急変なら、現計画の一時凍結か縮小であろうが新計画は促進・拡大である。 ④田中区長の任期は(公約どおりなら)来年6月までだ、10年度以降の10カ年計画を策定するのは越権行為であり、そうした計画は新区長に委ねるべきだ。 ⑤10年後の中野の姿を描いているが財政裏付けのない願望でしかない。 これほど無責任、無節操な10カ年計画は他に類を見ないであろう。


1、計画改定の背景
 区は100年に一度の金融危機にともない世界中の国々で人間生活が困難な状況に直面し、日本社会も中野区も例外ではない。 こうした情勢の変化に対応するために○年○月基本構想を改定した。それに基づき「新10カ年計画」を策定する、と言っている。
 
 しかし、ここでは①、100年に一度の金融危機がなぜ生じたのか、国の政治や中野区政はそのような背景(要因)との関わりでどのような方針の下に運営されてきたのか、何が達成されて、何が達成されなかったのか何の説明もない。
②、それは、アメリカを頂点として、国も中野区も規制緩和と民営化、自己決定と自己責任などを理念とする自由競争を基本とした政治“小さな政府、小さな区役所”(政策)を推進してきた結果ではないか。③、したがって人間社会をこのような状況にしてしまったことを自然現象のように言うことは、まさに「自己責任」の回避ではないか。

2、結果責任の所在について
①、新10カ年計画には上記の根本認識が欠落しているので提起されている課題(施策)の解決策に根拠がない。②、計画を一言で言えば「絵空事」だ。③、10年後の計画達成度(自治体中野の完成度)は著しく低い結果となろう。④、その場合の責任の所在はどこに在るのだ。