まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

パチンコ店のマニュアル

2005年04月28日 | ギャンブル?
個人的に、パチンコは好きであったし、当然ながら自分の家計を支える
1手段になっていた時期もあった、ので、違和感はなかった。
ただし、働いたことが無い。つまり、その職場において、人を働かせるということは、
その職場のルーティーンなり、作業を具体的に知っておくのが、ベストなんだが、
一切無く、まぁ、はったり状態で突き進んだ。
パチンコ店の店長も役職者も、実は、つぶしのきかない人生を送ってきた連中だ。
つまり、この業種以外、就いたことがないのだ。
もっとも、夫婦で寮に寝泊りしている連中もいた。
住民票、どこにあんの?といった連中が、先方担当者になる場合もあった。
この場合、仕事に関しての責任なり執着が不足していることもあり、楽だった。
が、若いのに、すでに10年、働いています、という奴に限って、笑える人間が多かった。
もっとも、パチンコ店がパーラーなど、名称の変更を含んだ、イメージアップを手がけ始めた
時期とも重なり、他店がやるなら、こっちもだ!
長年の横並びの体質が、思いっきり発揮されていた。
サービスマナーから始まって、店のオリジナリティーなど、いきなり出現した
テーマを必死に解釈しようと、各店、面白いくらい慌てふためいていた。

礼儀は正しく。なんて、頭を下げる角度まで、図解で説明したり。
どうみても、地域密着の常連相手に稼がしてもらっている店なのに、言葉遣いをと、
お前自身、何十年使ったことないだろう、といったフレーズをマニュアル化したり、
どこぞのコンサル会社に委託して、ありがたがって作った、店舗マニュアルが一式600万円
だったり。出してなんぼ、といった、君のうちはギャンブル場なんだよ、といった
根本を、なんとか忘れてしまいたい!といった狂想曲に映った。
派遣先で、とにかく言われたのが、ディズニーランドばりのサービス。
派遣社員は、当然そういったサービスの研修を受け、そのサービスに特化したプロだから、
それにお金をかけるのだ。よろしくディズニー。

バカだろう、お前ら。
ホテルのホールを借り切って、数百万円かけて、年端も行かないアルバイトから、
すでに40を超えたとっちゃんまで、一同に集めて、
いらっしゃいませの発音から始まって、筆記用具持参の研修やら、2日間缶詰にして
なにをやっているのか、、、、。そういう店もあった。
店というのは、店舗プロデュースができる店長1名か2名で、実はまわる。
その他の社員は、主任であろうが、班長であろうが、全て、マンマネージメントが
本来の業務のはずだ。他になにがあるのか?
しかも、夜間、清掃サービスを入れるホールが出てくる時代に、アルバイトを
いかに管理、作業遂行させるかが、というより、そこだろう。
その結果、定着率が上がった、店内雰囲気がよくなった、相互作用で、来客数が
伸びた、というのが、落とし所だろう。
それが、まるっきり欠落していた。
なんでか、定着しないんだよねぇ。だから、お宅に頼むんだけどさぁ。
などという店は、本来、とってもやりたくない店だ。だが、当然こんな店からのほうが
問い合わせが多い。
もう、話した瞬間、知的レベルが、はなはだ、低い。
初対面なのに、来る女の子はどんなだ、あげく、派遣すると、派遣できた女の子は
やって良し、などと、本気で全員に了解する。
動物園のライオンゾーンに入れた、肉みたいな状態だ。
今も、この辺、変わってないとこ、多いです。