まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

人材派遣創世記、所感

2005年04月22日 | 自分の仕事に絡めて
関西で展開を見せていた、パチンコ店への人材派遣は、法的な人材派遣ではない。
業務請負、というシステムである。
関西の各会社は派遣の免許を持っているところが多い。
当時は、確かに求人会社数が多く、アルバイト雑誌は、かなりの厚さを誇っていた。
よって、若いフリーターの争奪戦状態。店側も、新しい雰囲気作りに走っていたために
若い子を欲しがっていた。関西では、リクルートや援護会が幅をきかせておらず、
J1という雑誌が、内容的にありあり状態で人気を誇っていた。
えっつ、こんな業種、載せてOKなの?といった感じである。さすが大阪。
夜系の仕事も、こだわりなく、OK。
そんな中で、レギュラーとして、毎日働けるアルバイター、つまりフリーターだね、
派遣のシステムなんか、あいませんし、そのシステムでやりますと、お金がかかりすぎます。
土日は50%UP。夜間10時以降は25%UP。
店側なんて、死んでもそんな負担、のみません。
結局、請負だ。これは、働いた時間給だけ支払えば良い。
争奪戦はすごかった。何時間、規定の時間働けば、豪華食事つきのクルーザーで
お祝い会。または、国内旅行にご招待。さすが大阪。というより、よくそんな内容を
許可したよね、求人雑誌。
しかしながら、請負は法的に解説すると、そもそも、現場を請け負うというのが字義通り。
請負会社が当然、全部その場を仕切らなければならない。しかも管理者を常駐させて。
人だけ出して、店の店員に一任してはいけないわけだ。本当ならね。
そんなの無い。だから、ホール全請負、というのが必然として狙い目となるわけだ。
店長、主任といった社員をのぞいて、全部、受け切る。これはお金になります。

しかしながら、そんなに、それが上手くいくわけがない。
中には、店の人間と、請負会社の人間を、完全にわけ、ミーティングも別。食事も別。
なんて会社もありました。おまけに制服も、なぜか請負会社の制服。名札も会社のバッジだ。
店内、2種類の会社が共存状態。よくこんなところに頼むもんだ。
結果、店の売上が思ったように行かないと、当然、請負会社の人材とサービスレベルのせいに
されるわけだ。特に、関西から西の方に、こういった野望をもった会社が多かった。
我々は、なんの免許をもたず、全くの無知のまま、S氏号令のもとに始めた。
もう、集めた集めた。東京にはそんな会社ないし、当然、求人誌なんか、認めてくれないし。
そこで、テレマの会社を出しに、募集をかけた。
イベントスタッフ募集、とか、イベントコンパニオン募集とかいって。
店側にもダイレクトメールを出しに出した。