まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

ちょっと、思いついたこと 2

2005年04月08日 | 政治
公務員が生息する各施設は、市役所であり、社会保険事務所であり、保健所であり、
警察署であり、多岐に渡っている。
彼らは、法で決められている、細則にしたがって、いわゆる業務を行っているわけだ。
したがって、この規則にかかれている以外の仕事は、絶対にしない、というよりできない。
規則違反をした場合、当然処分の対象となるが、システムを改善したり、
良かれと思って改革をした場合、規定を飛び越えた内容であれば、良し悪しに関係なく、
それも処分の対象となる。
よって、投書なり、意見として、一般人がその対応を迫ったとしても、
いずれもその法規が定められていそうな部署を転々としなければならない。
いわゆるたらい回しだ。
つまり、これが行政なんである。

社会保険庁であっても、道路公団であっても、まったく同じ。
宿舎を建てようが、保養所を建てようが、道路を無駄だとわかっていても作ろうが、
それが決められている以上、彼らには罪は無い。意識も無い。
しかも、できる という法がは、そのまま人員の増加につながり、部署の増設につながる。
リストラなど、できようはずがない。仮に、人員を削減した場合、
一人が2人分の案件を抱えるだけで、手当てがそれにつく以上、絶対的な経費の削減には
つながらない。それが、一般的に見ても、非常に内容の軽微なものでも、
2つの作業であれば、2つ分の手当てがつくのだ。

じゃあ、そんな法律は誰が決めるのだ、といえば、
市議会、区議会、都議会、国会にいらっしゃる方々だ。
政治家なんだよ。
ハイヤー使用も、危険手当も、制服代支給も、食事手当ても、年金上乗せも、
道路も、公民館も、5000万円する噴水も、1億円かかる公衆便所も、
全部、政治家が決めたことなのである。
これが、立法機関だ、三権分立だ。
だから、マスコミが、厚労省は、いったい何をやっているのでしょうか
なんてマヌケな意見を言っている前に、それを、いつどこで誰が法案にして、
提出されたのか、調べ上げて、糾弾すべきであろう。

そしてその行政のトップが大臣だ。
もともとの省庁のトップが事務次官と呼ばれ、さもNo2の意味合いでいるのも、
上に大臣がくるからだ。
なので、大臣は、法で決められたシステムを、粛々と行っているかを、責任もって
管理する側で、同じように、思いついたことを指示し、改革することはできない。
だから見た感じ、謝っているばかりなのは、そういうことなんである。
そして、その大臣の、行政の総責任者が、総理大臣なんである。
行政側なんだぜ。
だから、新しい改革を行おうとした場合、委員会を召集し、意見をまとめ、閣議にかけ、
議会に提案するという、まことに複雑な方法をとるしかないのである。
それを決めるのも、やっぱり、政治家連中だ。
だから、解散総選挙なりで脅して、法案をまとめるしかないわけだ。
今までは、派閥の順送りにした3役で事なきを得ていたが、今回の総理大臣は違った。
選挙で戦えなくなる可能性があるわけだ。
言うことを聞かざるを得ない。
また、マスコミが、首相、また法案が骨抜きになっていますが、
なんて能天気なことを言っているが、それを総理に言ってどうなるんだ。
能無しか!聞く相手が違うだろう。というより、数に入ってばかりいて、
何にもしていない政治家を、その前に洗ってみてから、ちゃんと質問すればよし。