愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

箱根駅伝

2021-01-04 | 日記

恒例の箱根往復駅伝は、創価大学の往路初優勝で盛り上がり、駒澤大学の10区逆転総合優勝で幕を閉じた。近年ずっと王者を使命付けられていた青山学院も、12位から4位への復活と復路優勝でその底力を見せつけたと言えるだろう。昔ラジオで箱根駅伝を聞いていた自分としては近年の箱根駅伝の盛り上がりは嬉しいし、この人気が日本の陸上長距離界の底上げにつながっていることも頼もしいと感じる。しかし、毎年の盛り上がりや各報道機関の取り上げ様を見るにつけ、ここまで国民的行事になってしまったレースが関東学連という日本の一地区に限られた行事に留まっていても良いのか?という気がしてくる。

 もちろん、箱根駅伝を作り上げて来た学連の努力は相応に評価されなければならない。しかし、「関東の大学に入らなければ箱根を走れない」と考えて関東の大学に有力高校生ランナーが集中していくことが、果たして今後も日本全体の陸上長距離の発展につながるのかどうか、少し疑問を抱き始めている。また、箱根の盛り上がりは反面で「テレビ・マスコミによる盛り上がり」でもある。かつてメディアで取り上げられて盛り上がりを見せた大学ラグビー人気と同じような道を、箱根駅伝も辿っていくのではないかなどとも考えてしまう。おそらく関東の大学の学生集めにも一役買っている箱根駅伝に他の地域の大学を入れることには、多方面からの抵抗もあるのだろうと思う。

 個人的には、全国的に優秀なランナーを集めた全国規模の大会に脱皮していくことが、箱根駅伝の価値を失わせず今後も全国的注目を集めて行く道ではないかと思う。関東学連の労苦がその礎を築いたことも、合わせて語り継がれるに違いないのだ。さらに、コースの場所と経験値から見て、全国大会になったとしても関東の大学が圧倒的有利な立場であることは確かだ。もっとも、これは地方に住む一ファンの声に過ぎず、歴年の箱根のランナーやコース近くに住む ”生の箱根駅伝を応援してきた人々” にとっては「とんでもない妄想」でしかないのかも知れない。