愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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寒中、暖あり

2021-01-25 | 日記

曰く「寒中、暖あり」、そう「忙中閑あり」からのパクリだ。1月中旬に大寒波が来て大雪が降り、ここに住んで初めての雪だるまを作ったというのに、その雪だるまが解けて以来10日以上随分と温かい日が続く。記憶にある限り、大概1月中旬に一度寒波が来た後は2月近くまで寒さが緩むことが多いし、今年も例年通りなのかも知れない。しかしそれにしても、晴れた日にはまるで春を知らせるような陽気となっている。部屋に居ても庭に出ても、その暖かかさや日差しの温もりに、10日前の寒さが嘘のようである。

 ただ、郊外に野鳥を見に出掛けると、確かにそこにはまだ冬鳥たちが群れていて、今が冬だと教えてくれる。この暖かい日差しにも、急いで北帰行の準備を始める気配もなく、悠々として、冬の栄養をここぞとばかりに貪っているようだ。彼らは体の中に季節を告げる時計を装備していて、こんな陽気が少々続いたとしても、祖先から受け継いだその時間のプログラム通りに淡々と過ごしているように見える。一日一日の温度変化や陽射しの変化に一喜一憂し、その行動を変容させる人間達や自分が、どこか落ち着き無く稚拙な愚か者になったかに思えてくる。