愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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前総理大臣の説明

2020-12-25 | 日記

昨日行われた阿部前総理大臣の「桜を見る会前夜祭」に関する釈明が、いろいろな番組で取り上げられた。それらの中で今回の釈明(説明)内容に関わる実際の国会での過去のやり取りもいくつか放送されたが、重ねて見るとあらためて、当時の答弁が質問内容に答えないままやり過ごそうとする苦しい言い訳に聞こえてくる。

 当該ホテル側の規約に照らして会食の予約当事者や責任所在についての考えを尋ねる質問に、「実際に規約を読んだのか、もし見ないでの質問なら嘘をついていることになる」と応酬、質問に答えるより相手を威嚇することを目的としたような感じを受ける。また、別の野党議員が当該ホテルへの確認の中で「政治家などに対しても一般的な条件と異なる対応をしたことがないとの答えをホテル側から得ているが・・」との質問に、「ホテル側は私の会のことを指していると思わなかったのではないか」と発言、まさに「自分の会の事だと分かっていれば、そんな答えをするはずがない」という思いの裏返しのようにも受け取れる。その根底には「自分の場合は特別扱いされて当然」という考え方があるのかと疑いたくもなる。

 この問題が今後どのように扱われ、それをめぐってどのような波紋が政府や政界に広がるのかは検討が付かない。しかしここまで1年近くも掛かる中で、領収書や明細書の有無や経費の支払いの有無という単純な事柄の確認が何故ここまで遅れたのか、その不可解さがますます深まったような気分になった。