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科学立国への危惧

2020-12-23 | 日記

「科学立国」を目指していたはずの日本の現状について、深刻な危惧を提唱した番組を見た。今年始めの新型コロナウイルス発見以来、新型コロナ関連で出た論文の中に、日本からの論文が非常に少ないことが出発点となっていた。日本から出た重要論文もあるのだが、主要雑誌に掲載された論文数では日本の論文が欧米主要国に比べて少なく、さらにインド・シンガポールより少ない20位近くに低迷しているというのだ。新型コロナに関しては臨床的研究報告も含まれると思われ、実際に感染者数の少なかった日本では臨床報告・研究は少ないことが十分考え得る。

 しかし、新型コロナ感染症に関する研究から見えた日本の科学研究の実態には、かなり不安な状況が報告されていた。主な論点は「若手研究者を育てる環境が整っていない」ということで、この10年近く続いた競争的研究資金の増加と並行して大学などの基本的運営資金の毎年1%カットが、若手研究者の研究環境を不安定にしていると指摘した。しかし何よりも、日本の科学教育・科学研究費全体の大きさを世界的に比べてみる必要があるだろう。

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