プロ野球の合同トライアウトのニュースで、新庄剛志元選手がタイムリーヒットを打った場面を見た。引退してから１４年になるそうだ。引退は少し早すぎるように感じたが、だからといって４８歳になって再度プロ野球選手を目指してテストを受けるとは思わなかった。
「世間に忘れられたくないのだ」と言う人も居るだろう。しかし、彼が「忘れられたくない」という動機で再起に挑戦したのだとしても、復帰宣言から１年で実際にトライアウトの打席に４回立ち、チャンスでタイムリーヒットを打ったということには十分に賞賛の価値がある。彼の挑戦は「一定の結果」に到達したことになるが、「目立ちたがり精神」にしてもかなりの強いものでなければそこまでの努力を続けることは難しいだろう。
その強い「目立ちたがり精神」にこそ新庄剛志の価値があると、実際に時間と資金を投入して示したことになる。この先はどこかの球団に属し、結局２軍までで終わったとしても、実際の試合でどこまでできるのかを見せて欲しい。日本のプロ野球にそんな選手がいたことがプロ野球の伝説として正式記録に残ることで、それが後に続く選手たちに奮起と挑戦を促すことに繋がれば、彼の目標は果たされたことになる。
