愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

昭和のJ-popの人気

2020-12-10 | 日記

「真夜中のドア/stay with me」という1979年の歌手・松原みきの歌が、世界の J-Popランキングで、12カ国で1位、47カ国でTOP10入りという。最初の流行から41年を経て、YOU TUBE を介した世界的なリバイバルヒットというわけだ。最近知ったが、日本でも若い人達の中では70~80年代のいわゆる昭和の J-pop が人気だという。

 自分はテレビ・ラジオというマスコミを介してしか「歌謡曲、J-pop?」というものを聞かないので、個人的好みで言えば、近年の歌の多くが「ほぼ同じようなリズムと歌詞の繰り返し」にしか聞こえてこない(もちろん、若者たちにとってはそうでない事は百も承知なのだが)。新しい曲を「心を込めて聞かない」というのがその理由だと思うが、多くの歌を比べると当然「同じような言葉やフレーズの重なり」が見つかり、長年聞いた多くの歌の中にあったそれに飽きてしまっている(音楽業界の外にいる素人としては)。

 同じようなテーマの曲・歌詞であれば、自分が最初に出会った歌、自分の若い頃の悩みや気持ちに「寄り添ってくれた曲・歌詞」をどうしても大切にしたいと感じる。「今なぜ昭和の J-pop が好まれるのか?」という問いには、音楽の専門家・評論家たちがそれぞれ解説しているが、自分としてはその時代が「新しいメロディーが次々に発明された時期」だったからだと思う。フォークソングが流行し素人のシンガーソングライターとして曲を提供していた人々が、ニューミュージック(それでもフォークを自称する歌手も多かったが)の時代にそれぞれにプロ歌手となり、より洗練されたメロディーへの挑戦が花開いた時期と感じていた。

 新しい歌手が現れそのヒット曲を聞く度に、それまで無かった曲想や音の組合せに、そして何よりもメロディー進行の新しさに「こんなメロディー、楽譜の進行方法があったのか」と感動していたことを覚えている。都会生活と言っても、今から思えば何かと不便さの有った中で、その時代に培われた触れ合いや思いやり、また人の思いに込められた暖か味の表現が工夫され発明されたとも感じる。昭和の J-pop の詩や言葉に込めらた、今の便利さの中で薄れてしまった思いが、今また若い人々には新鮮なのかも知れない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする