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ブリッツ過多は時代遅れ、その2

2007-08-23 08:39:33 | イーグルス
 Jeremiah TrotterとAndy Reid,Jim Johnsonの間に何があったのかは、Trotterが次のチームと契約すれば分かるでしょう、言いたい事を黙っていられる性格じゃないでしょうから。
 プレシーズン緒戦だったBAL戦のファーストドライブでTEへ短いパスを何本を決められたのを見て解雇を決定したのではないかと言う話も有るようです。ブリッツ過多のシステムに戻すのであればTrotterのランディフェンスでの貢献よりもパスカバーでの問題点を重視したのかもしれません。
 Jim Johnsonのシステムは本来OLBにブリッツをさせMLBがそのカバーに回る、5-2に近い形を取るものです。その後DTとDEの間の同じギャップから2人同時にブリッツを入れさせる伝家の宝刀ファイアゾーンブリッツに発展しました。この変更の裏にはTrotterを放出した後のMLBがパスカバー出来なかった事に有ると私は考えています。Barry Gardner,Levon Kieklandはパスプレイにおいて無力すぎました、その為にOLBがブリッツを入れて空いたゾーンのカバーが出来ず、アウトサイドからのブリッツを諦める事になったわけです。パスカバーが出来ないMLBを使う分、ランストップで前に動く事とパワーは有るのでOLB2人にニッケル時のようなカバーをさせてMLBとSを真ん中からブリッツさせる事にしたと考えています。

 その後、NEとのスーパーボウルで第3Qの勝負所でスクリーンパス4連発(4じゃないかも)を貰ってブリッツが沈黙したのを契機にブリッツを減らす方向でシステムの調整をしています。LBがスクリメージに張り付く事は無くなり、タンパ2を採用しているかのように言われた事も有りました。その中でブリッツを入れるのはやはり真ん中からTrotterに入れさせています、これはもう前にしか動けない代わりに3人目のDTになりうるパワーを生かすにはこういう使い方しかなかったのでしょう。
 そして今年、カレッジのサック記録を持つ(1-AAですが)Cris GocongをSLBに入れたのはもう一度アウトサイドからのブリッツを入れるシステムに戻すという事です。Takeo Spikesを呼んだのも、Omar GaitherをMLBに回したのも(Spikesの怪我、年齢、高年俸を考えればGaitherはWLBのまま待機させても良かった筈です)OLBからのブリッツをMLBがフォローする形に戻す為の布石で、Trotterは膝の怪我で動けなくなった昨シーズン終了時に見限られていたのかもしれません。
 同時に、Brian Dawkinsのスピードの衰えと、SSの人材難もシステム変更の一因と考えます。Dawkinsを中からブリッツさせた後にカバー1で残すSSのMicheal Lewisはロングパスを貰い続け干されてしまいました、Dawkinsは素晴らしい読みと勘でスピードの衰えを隠しては居ますが、単純にスピード勝負されてしまえばもう追いつく事は出来ません、そう言う意味で後方でのカバー能力を持つ元FSのSean ConsidineをSSに入れてプレイ毎にSSとFSの役割を入れ替えるような使い方をするのでしょう。Considineが最後尾でロングパスを弾き落とせればDawkinsがどんどんブリッツに入り、ランサポートで前に前に動くでしょうし、それが出来ずにLewisの二の舞になるようならばディフェンスは完全に手詰まりになってしまいます。

 Trotterが横に動けなくなりDawkinsのスピードが落ちた事と、Jim Johnsonのシステム変更、どちらが先なのかは分かりませんが、今年は5年以上前のTrotterがWASに行く前のシステムに戻す事になるでしょう。これはCorey Simon,Darwin Walker,Hollis ThomasとDT陣が最も良かった頃のシステムですし、同じ事をする為にはDTがきちんと仕事をしなければなりませんが、どう考えてもDTは今年の方が弱いです、ランが止まらなくて崩壊した去年のディフェンスからランストップの中核を取り除いてどうするつもりなのか、これはシーズンが始まってみなければどうなるのは分かりませんが、これでランディフェンスが崩壊した場合にはJohnsonは引退する事になるでしょう。



 ものすごく単純に考えると、Micheal LewisとTrotterはアサイメントを無視して突っ込むのでとても有名です。4&26の1つ前のGB戦、4&1の場面でLewisがギャップを間違えて突っ込み50ヤード独走のTDを貰った事があります、Trotterも自分がタックルするプレイの時は張り切るが、ギャップを埋めてSにタックルさせるようなプレイでは潰れ役を嫌い自分勝手に動くと言われています。システムの中に選手を押し込めるやり方のチームですから、こういう選手を使いたくないだけかもしれません。代役が見つかるまでは仕方なく使ったが、代役が見つかったら切り捨てようと我慢して使っていただけだったのかもしれません。