イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

上向きでシーズン終了

2007-12-31 12:40:34 | イーグルス
 気が付いたときには試合終わってました・・・。

 共に7勝8敗同士になるBUF戦が2007シーズンの最終戦になります。勝つか負けるかでドラフト順位が大きく変わりますし無理に勝つ必要は無い試合なのですが、怪我人続出のBUFとホームで戦う事になる事を考えれば本気で戦うのはこっちだけかもしれません。

 Lito SheppardとBrian Dawkinsを欠場させました、1シーズン怪我と戦いながらプレイしてきましたし無理をさせる必要はありません欠場もやむをえないでしょう。試合開始早々にJon Runyanがサイドラインに退きました、代わりはあのWinston Justiceです。USC時代はRTでした、最近はクイックネスが売りでLT向きとされて入ってきたものの結局スピードに付いて行けずにRTやOGに回されて良くなる選手が多いです、TRAの後継者として期待されましたがRunyanも来年で契約が終わり引退するでしょうからRTででも良いから戦力になってくれるのは嬉しい事です。この試合では対面が平均的な選手でしかなかったのですが、無難に1試合こなしています。
 ルーキーBrent Celekはこの試合もスターターで出場し、1Qには崩れたプレイでもフリーになる為の動きを続けてTDキャッチを見せてくれました。まだまだ確実性と言う意味では及びませんがChad Lewisの再来を見る気がします、L.J SmithがFAで抜けた場合に即スターターとして1シーズン起用するのは体力・能力共に難しいかもしれませんが、No2としては十分な能力を持っています。ドラフト・FA戦略を楽にする事ができそうです。
 ランパス合計ヤードではリーグ首位をひた走るBrian Westbrookは合計2000ヤードを超えてチームレコードを更新しました、1試合20キャリーを守り続けましたしチームの顔となってくれました。慢性の膝痛さえ爆発させないようにすれば来年もオフェンス最大の武器として期待できるでしょう。

 Takeo Spikesの離脱でチャンスを貰っているAkkeem JordanとShawn Bradleyですが、Jordanはランプレイ時に塞ぐホールの選択が良くない印象です。指示通りに入っているのだと思いますが、外にカットを切られた時に誰も居ない場面が何度かありました。Bradleyはラフィンザパサーは取られたものの悪くない動きを見せていましたし、ランプレイでもOL相手に押し負けない強さを見せました。ルーキーとしては良い動きと評価して良いでしょう。
 Bradrick Bunkleyは50ミリオン級の契約をしているDerrick Dockeryとのマッチアップで時には大きな穴を開けられましたが、押されても潰されず無難に守りきりました。最後56ヤードのロングゲインされたために100ヤードを越されましたがそれを抜かせばMarshawn Lynchを20回50ヤード程度に抑えた計算になります。ランディフェンスはこの試合でも頑張っています。ただパスラッシュと言う意味ではBunkleyは完全に押さえ込まれました、更なる成長が必要です。
 
 内容としては見るべき所の少ない試合ではありましたし、勝って5割にするかドラフト順位を得るかの選択と言う意味で勝って良い試合かどうかは微妙なのですが、最後プレイオフ争いをしているチームに連勝して終わった事はチーム内の雰囲気を考えれば悪くは無いのではないかと思います。怪我さえなければどことやっても勝てるチームと言う自信と希望を持ってシーズンを終える事が出来たのは素晴らしい利益をもたらす筈です。
 怪我とコーチ陣の迷走で無様なシーズンになってしまいましたが、まだやれると言う選手達の意地を見せてくれました。TRA,Runyan,Dawkinsの契約最終年になる来シーズンがラストチャンスになるでしょう、スーパーを狙える戦力はまだ残っている事を確信して2007シーズンは終わる事になります。

 
 時間が取れずに更新頻度が落ちてしまいましたが、まだEaglesを応援する気持ちは衰えて居ません、来年も時間が取れる限り何かを書き続けて行きたいと思います。見に来てくれた皆様ありがとうございました、来年もよろしくお願いします。

選手は頑張っているのに

2007-12-29 07:16:35 | イーグルス
 オフェンスとディフェンスの獲得ヤードが共にリーグのトップ10に入っているチームは32チーム中4チーム有り、その中でEaglesは唯一プレイオフに出れませんでした。オフェンスの獲得ヤードがリーグ6位で総得点が17位、シーズン序盤のレッドゾーンでの決定力不足がいかに酷かったのかが分かる記録です。ディフェンスはヤードで9位失点で11位とオフェンスよりは内容と結果に差が無いのですが、サックはリーグ8位と頑張っていますがINTはリーグ29位とビッグプレイが出なかったのは明白です。
 今年のEaglesが例年と全く違うのはランディフェンスがリーグ5位と強力で鉄壁のDB陣を持つパスディフェンスが20位と不振な所でしょう。Brian DawkinsとLito Sheppardのオールプロコンビを序盤欠いた事が原因なのですが、サックは奪っているのですからパスラッシュは掛かっている筈ですし、それで守りきれないのですから問題です。
 
 ヤードは稼いでいるもののレッドゾーンでTDが取れない、パスラッシュは掛かっているものの勝負所でサードダウンが止まらない、今シーズン何度も試合後に書きました。Donovan McNabbが本調子でなく、L.J Smithが居なかった、そしてゴールライン前で圧倒的なパワーを発揮するShawn Andrewsも本調子でない、この事がTDを取れない要因なのでしょうけれど3つともキャンプの段階で分かっていた怪我です、対策を練れなかったコーチにも問題が有ると思います。
 サックは奪っているものの勝負所で止められないのも、高さ対策と言う意味で何年もの間続いている課題に回答が出ていない訳です。サックは奪っているものの Trent Cole1人に頼っている為にColeをダブルチームしてしまえばロングパスを投げ込む時間を取れると計算されてしまっています。シーズン中盤以降ブリッツを増やして変化を付けてきましたが、もう少し早くブリッツを使っていれば負けずに済んだ場面がありました。

 家庭内の問題でコーチに集中できないAndy Reid,McNabbに合う様に戦術のアジャストが出来ないMarty Mornhinweg,エネルギーが減ってしまっているJim Johnson,自らの派閥でスカウトを固めて権力闘争に勝つ事しか考えていないように見えるGM Tom Heckertとチームの首脳陣が機能していないのがオフェンスディフェンス共に上位なのにプレイオフを逃してしまった最大の要因と考えます。選手たちはプレイオフの望みが無くなっても2008シーズンに向けて奮闘しています、Reid以下のコーチ陣がもう一度フットボールに集中し、勝利への情熱を取り戻してくれる事を希望します。

2008シーズンに向けて

2007-12-27 07:46:14 | イーグルス
 3年間PSでチャンスを待ち続け、やっと53人ロスターに昇格しNO戦に出場したMichael Gaspersonですがチャンスを活かせずにカットされてしまいました。代わりにCARのPSに居たCB Tanard Davisと契約しています。

 6-4のサイズを持つGaspersonですが、NO戦の序盤にイージーなパスをキャッチミスしてしまいそのまま起用される事はありませんでした。サイズとスピード両方を持ってはいるもののキャッチ力に問題が有ると言われていたのですが、その通りの結果に終わりました。スカウトチームでは長身WRの役割を演じて小柄なCB陣相手に良いプレイを見せていると言われていたのですが、実戦でパスが取れないのでは仕方がありません。去年同じ6-4の長身Hank Baskettが加入し、ルーキーFAながら即スロットレシーバーを掴み取る活躍をしました、この事もGaspersonのチャンスを減らした一因でしょうし、同じタイプのレシーバーは2人要らないと判断されてのカットなのでしょう。

 代わりに入ってきたDavisですが、2006年の4月にINDとルーキーFA契約し、その後CARのPSに居たようです。2006年のドラフト時の情報を探してみたのですがデータがありません、陸上選手だったと言う話ですからスピードは素晴らしいのでしょうし、5-9のサイズと情報が無い事を考えればCBとしてはそれ程の能力を持っていないのでしょう。リターナー候補としての獲得と考えるのが良いのではないかと思います。

 ルーキーFAから53人枠に生き残っていたNick Grahamの立場が怪しいのかもしれません。5-10でリターナーも出来ると言われていたGrahamですがNO戦でパントをキャッチしようとしたReno Maheと交錯するミスをしています。NOの選手に押されたと判断され、フェアキャッチを妨害したという事で事なきを得ていますが、去年同じケースが有りその時は反則を取ってもらえずにターンオーバーに繋がりました。パントの落ちてくる場所の判断ミスが原因のプレイだと私は思いますし、こういうミスを嫌うコーチ陣ですから同じタイプのDavisが使えるようならば入れ替えの対象になります。

 プレイオフに出れないという事を逆に考えると、早くから来年を考える事が出来るという事にもなります。毎年プレイオフ中に確保しておきたかったPSの選手を引き抜かれたりしてきました、今年は53人枠やPSの再編成を早い段階で出来ますし良い若手を確保するべく動いて欲しいものです。
 シーズン中PSは53人枠で怪我人が出ても良い様に全てのポジションにまんべんなく確保する事が多いのですが、シーズンが終わってしまえばそう言う確保の仕方は必要なくなります。少しでも53人枠を奪い取れそうな光る物を持つ選手を集めたり、新旧交代が必要なポジションの選手に集中させたり出来るでしょう。今年の場合はCB,TEの素材に集中して確保して欲しいです。

若手の成長

2007-12-24 21:58:56 | イーグルス
 去年プレイオフで敗れた@NO戦は38-23で圧倒しました、序盤ターンオーバーやロングパスなどでリードを許す場面も有りましたが内容では圧倒しています。

 プロボウル級のRB2人を欠いた事でラン17回パス45回と事実上パスだけでオフェンスを組み立てる事になった割に、15ヤード前後のミドルゾーンで完全フリーのターゲットが居たりと自慢のDB陣のカバーが緩く見えたのは懸念材料です。リードを奪った為に一発だけは貰わないような安全策を取ったと言えなくは無いのですが、RBが健在でランを織り込まれていたならば38点取っても安心出来なかったかもしれません。
 この試合良かったのは3巡ルーキーのStewart BradleyがTakeo Spikesの代役としてWLBのスターターでプレイし1サック1INTと活躍しました、まあINTはSheldon Brownのハードヒットでこぼしたボールに飛びついたものでカバーが良かったわけではないですし、サックも伝家の宝刀ファイアブリッツで事実上3人同時にQBに届いていたものなのですが、それでも将来を期待されているBradleyのスターターデビューとしては素晴らしい試合になりました。Cris Gocong,Omar Gaitherの2人目コンビも急成長していますし、肩の怪我から復帰してくれるであろうSpikesと4人で十分にLBは賄えそうです。
 残念なのがJuqua Thomasがここ数試合良い所無しに終わっています。反対側のTrent Coleが素晴らしいプレイを続けて注意を引き付けている事を考えればかなり楽な状態でプレイしている筈なのですがサックが伸びませんし、QBに襲い掛かる場面がほとんど有りません。スターターでプレイするにはサイズが無さ過ぎるのかスタミナ切れを起こしているように見えます。Javon Kearseの放出は確定的ですし、Darren HowardもパスラッシュDTとしての起用している事を考えればDEの補強が必要になるでしょう。2巡ルーキーVicter Abiamiriが最終戦スターターで出てくる事を期待します。
 そして来シーズンを考える上でチーム最大の補強ポイントになりそうなニッケルCBでJoselio Hansonが成長してきています、ただしランディフェンスとブリッツだけ・・・。オープンでの1対1のタックルは堅実ですし、CBブリッツは素晴らしいスピードでQBに襲い掛かります。ただ5-8しかない為にパスカバーと言う点では狙われたら終わりに近いミスマッチを簡単に作られてしまいますし、スターターが怪我した時の代役としては計算できません。それでもJim Johnsonの戦術的にはHansonのような選手は合っているでしょう、2年契約が終わりFAになりますが契約延長しておきたいところです。同時に6フィート以上の大型CBを補強できればCB陣は良くなるでしょう。

 オフェンスではDonovan McNabbが良い時に戻りつつあります。NOディフェンスの要であるCB Mike McKenzieが試合開始後すぐに怪我で退場した事が大きく影響しているのは間違いないのですが、今年全く出なかった15ヤード程度のパスを次々に投げ込んでいます。ファンブルはしましたがスクランブルから40ヤードのランも出ましたし完全復活まであと少しと言う印象です。今シーズン限りで放出するという話は付いて回るのでしょうが、この試合を見てしまえばそんな事を言う人は居なくなるでしょう。
 Shawn Andrewsの代役Max Jean-Gillesですが、可もなく不可もなくというプレイをこの試合も続けました、バックアップとしてはそれなりに計算できる選手にはなってくれそうです。
 初スターター(実質2試合目)の5巡ルーキーBrent Celekはブロック力はやはり不足していますが、ミドルに出てパスが取れる事はアピールしました。オフシーズンにパワーアップ出来れば(このタイプのTEはそれが出来ない事が多いのですが)L.J Smithが抜けたとしてもそれなりに計算できるTEとしてスターターで使えるかもしれません。
 3番手以降のWR陣は混沌としています。Hank Baskettは去年の輝きを失ってしまいました、6-4のサイズが有るのですが(McNabb不調のせいで)密集でパスを受ける事が出来て居ません。Jason AvantはミドルでニッケルCBを振り切る動きを見せるのですが、スターター級のCBに付かれると何も出来なくなります。そしてGreg Lewisは5番手扱いなのですがこれら若手よりも起用された時には良い仕事をしています。Reggie BrownとKevin Curtisのスターターコンビは決して悪くありません、3番手を固定できるようになってくれるとオフェンスが良くなるのですが・・・。

 怪我人続出のNOを圧倒しました、戦力的に勝って当たり前の状態でしたからそれ程勝った事に意味は有りません。それでも来シーズンを見た時に期待の持てる若手が出てきたと言う意味で素晴らしい一戦になりました。
 来週勝つと負けるでドラフト順位が4-5個変わりそうです、McNabb復活はこの試合でアピールできましたし来週はKevin Kolbに先発させても良いような気がします。

残り2試合

2007-12-24 00:57:21 | イーグルス
 なんか良く分からないうちに終わってしまいそうな2007シーズンもあと2試合、今週は去年のプレイオフで負けている@NO戦です。

 ハンデは3点NO有利
 USA Today 2-6
 ESPN 3-5 
 TSN 4-6 
 若干NO有利ですが、ほぼ互角と考えて良いでしょう。

 去年はランディフェンスの弱さを突かれてボールを支配され続けたのですが、今日の試合ではRB陣が壊滅状態ですし去年と同じ展開にはならないでしょう。2試合欠場しているReggie Bushはどうやら間に合わないようですしAaron Steckerも練習を休んでいます。プレイオフの望みが有るNOですし多少の無理をしてでも2人のうちどちらかは試合に出してくる筈です。それでも万全でないのは間違いありませんし、強化されたランディフェンスで去年の二の舞にはならないで済むでしょう。
 パスディフェンスですが、長身Marques Colstonをどう押さえるのかとスロットレシーバー対策が焦点です。TE陣も怪我が多いです、Lito Sheppardが1対1でマークできるでしょうし、ColstonをSheldon BrownとSでダブルチームすれば大怪我はしないで済むのではないかと思います、問題はニッケルDBになるでしょう。
 オフェンスの駒が欠けてしまっている事を考えればそれ程点を取られる気はしません。

 Shawn Andrewsは欠場濃厚ですが、プレイする可能性も有るようですが怪我が多いのですから無理をする必要は有りません、Max Jean-Gillesを試す良い機会と考えます。強力なDEコンビですがTRAとJon Runyanが簡単に破られはしないと思います、問題はルーキーBrent Celekにブロックさせるように仕向けてきた場合に何が出来るのかでしょう、Runyanが当然フォローするでしょうが、Andrews不在でインサイドもヘルプしなければなりません、Celekが簡単に抜かれるようだとランパス両面で影響が出ます。
 Brian Westbrookのラン、Donovan McNabbからのパスはマッチアップを見れば爆発もしないでしょうし全く押さえられる事も無いと予想します。ロングパスを放り込むようなオフェンスを(通らなくても)する事が出来るならばある程度点は取れると思います。

 怪我人を考慮すれば戦力的には有利でしょう、勝っても何も変わらないのですがこういう状態の試合を落とし続けたのが今の成績に繋がっています。勝てる時に勝つと言う当たり前の事を思い出す試合にして欲しいです。