OTAの記事が少ないです

　少し更新が止まりました、仕事が急がしかった（と言うか、更新しようとすると仕事の電話が鳴って書くタイミングがくるった）のも有りますが、今年はOTAの情報が少なく書く事が無いのも一因です。
　やたらルーキーを褒めるだけの内容の無い記事を山のように書かれても困るのですが、オフィシャルHP以外の情報がほとんど無い今年は例年とは何か違う気がします。非公開練習なので書き様が無いのでしょうけれど、ルーキーへのインタビューの記事がほとんど見当たらないのも例年と少し違う印象です。

　1巡指名Brandon Grahamにしても、普段ならば他のルーキーOLを蹴散らしルーキーキャンプでサックを量産、と言う見出しや、Trent Coleに匹敵するスピード、こう言う記事が地元誌を賑わす筈なのですけれど全くそう言う記事を見る事が出来ません。
　今週からはベテランも全員参加になるでしょうし、記事も増えてくるでしょう。7月26日からのサマーキャンプまで先は長いですが時間が取れる時には何かを書きたいと思います。

汎用性・・・バックアップなのね

　5巡指名Ricky Sappは4-3DE/3-4OLBと評価されています。6-4で253ポンドのサイズはDEとしては若干軽いですがプロ入り後のバルクアップを考えれば265程度まではすぐに筋肉を増やせると見られていました。これまでの練習ではSLBとして練習をしていましたが、3週目のミニキャンプではDEとしての練習をする事になりました。
　SLBとしてはパスカバー経験と後ろへのフットワークに問題が有り、DEとしては（現段階で）細すぎるとDE/SLBどちらで育成するのか専門家・ファンの間でも意見は分かれます。今回DE陣に入っての練習がそのままDEでの育成に変更するという訳でなく、パスラッシュ技術を学ぶ為かもしれませんし、普段はSLBとしてプレイさせ時としてパスラッシュDEとして起用するような使い方を考えている可能性もあるでしょう。
　ただ、240ポンドのChris Clemonsよりも細く見えるSappがDEでプレイするのには相当時間が掛かるのではないかと思います。DE陣はBrandon GrahamやDaniel君（フルネーム憶える気全く無し）をドラフトしていますし、SappをDEで使う事が必須では無いでしょう。同期2人がパワーも併せ持つパスラッシャーですし、SappはN.D Kaluのようにアングルを付けて大外からパスラッシュさせるような時の為の準備だと思われます。
　Moise FokouからSLBのスターターを誰でも良いから奪って欲しいのですけれど、Sappに対しこう言う育成をし始めたと言う事はSappをSLBのスターターにするプランは持っていないのでしょう。2-3巡候補だったSappが5巡まで残ってるし取ってみたけどどこで使うか考えて居なかった・・・そう言う舞台裏だったのではないかと疑うにはまだ早いですかね。


　P争いは去年のキャンプと同じ2人で争う事になりました。腰の怪我さえ治ればと言われ続けるDurant Brooksをカットし、Sav RoccaとKen Parrishの2人が残る事になります。去年はRoccaが勝ち、ParrishはNYJの練習に参加しましたがファイナルカット前に解雇されています。期待していたのはBrooksだったので残念ですが、この時期にカットされるのですから腰が良くないのでしょう。

ミニキャンプ3週目

　3回目のミニキャンプ（OTA）が始まっています。ルーキー達と一部のベテランが対象の自主練習になっています。ルーキーメインの練習は1回（2-3日）だけであとは全員参加にする事が多いと思うのですけれど、先週に引き続きルーキー中心の練習になるようです。

　参加しているベテランはKevin KolbとMichel Vickの両QBにMike Bell,Ernie Sims,Darryl Tpssの新加入3人とEllis Hobbs,Mike McGlynn,Dimitri Pattersonのようです。
　Hobbsは去年負った首の怪我の影響は無いようです、コンタクト無しの練習なので怪我に響く事が無いからなのか完治しているのかはまだ分かりません。本人も100%回復しているとは思うけれど実際にハードヒットするまでは完治したかどうかわからないようです。
　腿の怪我で練習を制限していたNate Allenもそろそろ全ての練習に参加する事になりそうです。昨シーズン前半のスターターVictor HarrisがCBに転校し、後半のスターターSean JonesもFAでTBに移籍しています。INDから来たMirlin JacksonとAllenでFSのポジションを争う事になりそうですし（Quintin Dempsは先週SSで練習をしたようです）どちらがファーストチーム扱いなのかの続報が楽しみです。

　Jamaal Jacksonの手術で出場機会を得るチャンスが有るのはC/Gで本来Cの2番手だったMcGlynnとG/TでWinston JusticeをRTで固定する事になりそうな為にRGで起用されそうなStacy Andrewsの2人でしょう。ドラフトでOLを指名していませんし、FAでもPS暮らしの若手しか獲得していません。
　現在Andy ReidがJamaalが復帰するまではNick ColeをCで起用すると明言してしまっていますし、実際StacyがRGに入りColeがCのファーストチームで1回目のミニキャンプを過ごしています。そしてPITからFAで来たA.Q ShipleyがCで良い練習をしたようです、McGlynnとしてはColeが居ないこの練習で良い所を見せておきたいはずです。スターターに成れなかったとしても、OTのバックアップをLGのTodd Herremansが務めますし、Max Jean-GillesとMcGlynnどちらかがHerremansの代わりにLGに入るでしょう。胃の手術をして少しはやせたようですけれど、自力で体を作れないようなのを使って欲しくは無いです。そう言う訳でOL6番手にはMcGlynnがなってくれる事を期待します。

Kevin Jurovich

Kevin Jurovich　San Jose State　WR　5-11　188ポンド
　スカウティングコンバインではつま先の怪我でベンチプレス14回だけしか実技を行っていません。3月19日に行われたプロデイでは怪我から回復し、40ヤード4.45、ショートシャトル4.2、垂直飛び37インチ、幅跳び10-2を記録しました。
　レッドシャツなしで1年生から全試合に出場しますが1-2年生はSとしてで3年生の時にWRにコンバーとしています。4年生の時に理由は不明ですが健康面を理由に最初の2試合に出場して残り全試合を欠場しました。
3年生　12試合出場　85キャッチ　1193ヤード　平均13.9ヤード　9TD
2試合出場後健康面が理由のレッドシャツ扱い
4年生　12試合出場　60キャッチ　777ヤード　平均12.9ヤード　1TD
　S.WRの他にKR/PR、FGの時のHまで務めていたようです。2度WACのセカンドチームにWRとして選ばれています。リターンのハイライトでは特筆するようなスピードには見えませんでしたし、レシーバーとしてDBをステップで抜いていくプレイなど見ましたがスピードもクイックネスも特別凄い印象は持ちませんでした。
　ボールキャッチが上手く、アクロバチックなキャッチを何度も決めているようです。ルート取りも上手く、DB出身の経験を活かしてゾーンの切れ目をプレイが始まる前に読む能力を持っていると評価されています。40ヤードのスピードを実戦では見せられない、身長の割に腕が短くバンプを外すのに苦労するのが欠点のようで、スロットレシーバー向きの特徴を持つ選手なのでしょう。

Austin Howard

Austin Howard　Northern Iowa　OT　6-7　318ポンド
　スカウティングコンバインには招待されず、プロデイでは40ヤード5.4、ショートシャトル4.62、スリーコーン8.1、垂直飛び30インチ、幅跳び9-1、ベンチプレス19回を記録しました。レッドシャツを経験後TEとして2年プレイし3年生からOLにコンバートされています。
　1年生は10試合出場、2年生は13試合にスターターで出場しています。LTにコンバートされた3年生時は15試合に出場し、カンファレンスのセカンドチームに選ばれています。4年生は11試合に出場し、FCS（ちょっと前までの1-AA）のオールアメリカンに選ばれています。

　残念ながらドラフトサイトを見て回っても寸評が載っていません、ハイライトも個人の物ではなく試合全体の物しか見れませんでした。横への動きよりも縦へ押すパワーが目立ちましたが、相手のレベルも高くは無いですしNFLレベルでどう使われるのかの参考にはならないでしょう。それでもAPがFCSのファーストチームに選んでいますし育て方次第ではスターターを狙うような人材になってくれるかもしれません。NFLではLTよりもRT向きではないかと思います。