イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

1巡でも10ミリオンでも使うべき

2014-01-30 19:36:00 | イーグルス
 去年まで4-3DEやってた選手にTEだけでなくWRのカバーまでさせようとした謎采配で開幕し、諦めてニッケルCBを入れるようになった中盤からがOLB陣の本当の2013シーズンの開幕でした。

Trent Cole 5年契約終了、3年契約延長済み
 DEからOLBにコンバート、12シーズンは3サックに終わった事も有り、カットされると言う噂の中キャンプに臨みました。
 TEやWRをカバーさせようと言う無茶な指示と、対面のOLは処理しても加速力に衰えが見えてサックに至らなかった事からコンバート失敗に見えたプレシーズンゲームでした。

16試合先発 56タックル 8サック

 前半8試合でサック無し、後半8試合で8サック。OLBからのツーポイントスタンスに慣れたのも一因でしょうけれど、DBのシステム変更をしたのが成績向上最大の理由です。
 序盤はランストップOLBとして運動量を見せてはいましたが、パスラッシュは全く届かないしパスカバーに借り出されては失笑物の酷いフットワークを披露してしまいました。その後、大外からQBを仕留めるようになり、パスカバーに使われる事も減りました。
 DC Billy Davisのアジャストを褒めるよりも、Coleに最初パスカバーをさせたのが単に間違いだったのでしょう。


Conner Barwin 6年契約の1年目終了
 HOUでDeMeco Ryansと共に3-4でプレイして居たBarwinをFAで獲得しました。入団時にはパスカバーよりもパスラッシュで起用してくれるからEaglesを選んだ、そう言っていたのですけれどね・・・

16試合先発 59タックル 5サック

 パスラッシュは期待を下回りましたが、パスカバーの技術だけで高給(最初の1年は激安お試し価格でしたけれど)支払うだけの価値はありましたし、HOUのコーチが11サックを記録してもカバーに使いたくなる気持ちが理解できました。
 カバー相手とQBの位置関係をつかむ能力が抜群で、前に割り込むのかしっかり付いていくのか、フリーゾーンでどの位置に居れば良いのか。運動能力よりも頭脳面に優れている万能LBとしてキャリアを積んでくれるでしょう。


Brandon Graham ルーキー時の5年契約の4年目終了
 12シーズン後半Jason Babinからポジションを取り返しました。3-4移行でバルクアップしてDEになるか、減量してOLBになるか、3-4DEになるにはサイズが足りず、OLBになるにはスピードが足りない。結局OLBになったものの緩んだお腹でキャンプに現れました。

16試合出場 19タックル 3サック

 パスラッシュ時に4-3に戻した時にDEとしてプレイして居た印象です。3-4OLBとしては出足が悪く機能していませんでした。
 4-3DEでしか機能しない選手なのでしょう、Vinny Curryが3^4DEからのパスラッシュに居ますから、Grahamの活かし方は難しいです。15ポンドくらい落としてみるような思い切った事をしなければ多分加入する大物新戦力にプレイタイムを奪われる事になるでしょう。


 他にILBの若手がOLBとしてプレイする事も有りましたが、3人で95%以上プレイして居たと思われます。
 Barwinで片方は問題ないとしても、反対側をColeとGrahamで良いのか?難しい問題です。Chip KellyがDion Jordanを欲しがったドラフト、Coleが後半で8サックと機能する兆しを見せましたが、NO戦ではルーキーに押さえ込まれました。3-4のROLBはパスラッシュ専門の化け物でなければなりません。今のColeはランストップを含めた総合力はまだまだ一流ですが、パスラッシュエリートと呼ぶ価値の有る選手ではないと考えます。
 しかし、Coleはまだカットするのが難しいです。ゴーストサラリー4.6ミリオンでキャップヒットが6.6ミリオン、2ミリオンしかセーブできません、Coleの価値を考えればカットは勿体無いです。3-4で2年目の適応とリーダーシップを考えても、もう少し見たいです。
 実際、10サック出来る選手はFAにもドラフトにもほとんど落ちていません。ROLBからのパスラッシュが利かない3-4なんて根本的に意味が無いです、どんな出費をしてでもColeの後継者となるプロボウル級パスラッシャーを入れなければなりません。


4番手の入れ替え

2014-01-29 07:43:00 | イーグルス
 3-4に移行して4-3DTとDEごちゃ混ぜで3-4DEユニットを構成しました。GB時代3-4DEだったCullen JenkinsをカットしてINDとStanley Haviliを放出するトレードでClifton Geathersを獲得。ドラフト7巡でJoe KrugerとDavid Kingを指名しています。
 JenkinsはNYGで16試合に出場して5サックとまずまず活躍したようです、Kingはファイナルカットに残れずPSにも入りませんでした。Krugerはファイナルナット時に肩の怪我でIRに入りました。

Fletcher Cox 4年契約の2年目終了
 4-3DTから3-4DEにコンバート、本来4-3のUTがベストポジションでしょう。REとしては300ポンドは大型になりますけれど、ランディフェンスでダブルチームを受け止めるタイプではありません。

16試合先発 41タックル 3サック

 中の上じゃ褒めすぎで中の中じゃ評価が低いような微妙な感じのランディフェンス、相手OLを抜くと言うよりも押し込む事を強要されているのか抜けないパスラッシュ。人と押し合いするよりも、フリーゾーンでの運動能力が目立つ、運動量があまり活きていないように見えてしまいます。
 3-4DEよりも4-3DTで1対1をする選手なのでしょう。勿体無い使われ方ですが、隣に位置するOLBの為のプレイをしている。そう考えましょうか。


Cedric Thornton 2年契約終了、ERFA
 2011年ルーキーFAでチーム加入、PSを1年経験後12シーズンはバックアップ、3-4DEへの変更はカレッジ時代経験したポジションへの復帰となりました。
 
16試合先発 60タックル 1サック

 シーズン序盤Issac SopoagaをNTに据えた本格3-4ではランディフェンスが機能しません、Thorntonは1対1に強さを見せたもののダブルチームを食らうとレーンを譲ってしまう欠陥を見せます。その後4-3に近い形の(Trent ColeのDE化)システム修正で良いプレイをするようになりました。
 PFFの指標だと3-4DEとしてランディフェンスリーグ3位のようです。が、全然そういうイメージは無いです。プレイオフのNO戦でもThorontonの位置を徹底的に狙われました。


Vinny Curry ルーキー時の4年契約の2年目終了
 2巡指名で加入した2012シーズンはJason Babinをカットしてワイドナインを止めるまでアクティブになれず、不完全燃焼で終わりました。3-4変更で20ポンドバルクアップ280ポンド程度でシーズンに臨みます。
 プレシーズンゲームはセカンドチームで時折素晴らしいパスラッシュを見せました。

14試合出場 22タックル 4サック

 最初2試合起用されませんでしたが、起用されるようになるとパスラッシュで対面を外せると言う意味でチームのベストDLとなりました。
 サックまで行かなくてもQBにプレッシャーを与える存在です。問題はダブルチームされると完全に消える事、パスラッシュでもランプレイでも無力化します。
 3-4DEとしての体作りを進化させれば、パスラッシュDEとしてもう少し上の数字を狙えるでしょう。


Clifton Gaethers 契約終了でUFA
 3-4DEとしてDAL,INDでプレイして居た経験を買ってトレードで加入しました。6-8 340ポンドの巨漢です。プレシーズンゲームではセカンドチームのLDEに入りました。

16試合出場 13タックル

 記録を調べていて、こんなに出ていたかな?と言う印象です。Bennie LoganがNTに固定された後に数字が伸びた訳でもないですしシーズン平均してタックルを記録しています。
 UFAになりますが、引き止めたいような活躍はしていません。それなりのプレイタイムを任されないと出ないタックル数ですから、放出の場合には穴埋め(Curryとは役割が違います)が必要になるでしょう。


Joe Kruger 4年契約の1年目終了
 7巡指名で3-4DEにするかOLBにするか決めかねている、と言う話だったのですが、プレシーズンゲームではDEだった気がします。6-6 269ポンドだけ見ると、Dion Jordanサイズですけれど、体の横幅が無いのはOLB向き、まだまだ胸板などに厚みが無いのを見るとパワーアップ可能でDEも出来るようにも見えます。
 肩の怪我と言う事になってIR入りしました。


 重量級NTが入ると軽量NT組から一人DEに回ってきます。そうなるとGathersの分は埋まります。
 パスラッシュ時にはCurryが入れば良いですし、Cox,ThorntonにCurry+ランディフェンス系バックアップの編成なら6-5で300ポンドくらいの選手が欲しいとなりますかね。下半身に粘りが有る選手が一人欲しいです。

 若すぎるDL陣、ドラフトよりもキャリア4-5年の中堅FAを呼んでくるのがベターでしょう。NTでもDEでも、ダブルチームを受け止める下半身形が一人入る事で大きく変わるはずです。

バックアップ漬物石

2014-01-27 21:56:00 | イーグルス
 Issac SopoagaをFAで獲得、NTはSopoagaで固定するかと思ったらBennie Loganを使う軽量化を行いました。Mike Pattersonをカットする必要が有ったのかは微妙です(脳血管の病気は完治したのでしょう、16試合全て出場しています)

Bennie Logan ルーキー時の4年契約の1年目終了
 LSUから3巡指名で入団、サイズ的にも3-4のNTと言うよりは4-3のDT向きと見られています。3-4でDEをやるにはサイズが足りず、NTをやるには重さが足りない。プレシーズンゲームではNTとDE両方で起用されました。

16試合出場 8試合先発 27タックル 2サック

 Sopoaga放出でスターターに昇格、NTとして固定されます。6-2で309ポンドはやや軽いのですが、パスプレイでもNTに置けるタイプのNTとしてディフェンスが良くなってきた後半を支えました。
 ただ、プレイオフでのNO戦ではQBスニークを全く止められないのは問題です。LSU時代から真面目にトレーニングすると評判でした、2年目に向かうオフにバルクアップして急上昇が有るか無いか疑問です。


Damion Square ルーキー時の3年契約の1年目終了(RFA)
 ルーキーFAとしてAlabama大から入団しました。280ポンド程度で当初パスラッシュDEとして起用されましたが、プレシーズンゲーム後半はNTとDE両方で試されています。

10試合出場 4タックル

 Sopoaga放出後2番手NTに昇格しました。パスラッシュ時限定で出てくる訳でもなく、普通にローテーションさせています。そして、ランディフェンスが特別弱い訳でもなく、パスラッシュが強力な訳でもない。なんとなくNTでプレイしている印象です。


Issac Sopoaga 2年契約で加入後NEにトレード
 SFで9年のキャリアが有るNTで3-4を良く知るベテランとして加入しました。しかし、絶対的ランストッパーをNTに置かないBilly Davisのシステムから構想外になりDTに怪我人が続発したNEにトレードされました。


 Loganには10ポンドの増量を期待します。良いモーターを持つ320ポンドDT。完成すれば夢が膨らみます。Squareはパワーアップですかねえ、NTに固定するキャラクターではないだと思います。
 330ポンド級のバックアップを入れたい所です。ゴールライン前限定でも一人居るか居ないかで相手のやりやすさが変わるでしょう。Loganのモーターを殺してまで330ポンドにする必要は無いと思います、2番手で1試合15プレイ程度の漬物石で十分です。

Petersと2年くらい契約延長する・・・かなあ?

2014-01-26 08:43:00 | イーグルス
 アキレス腱断絶で全休したJason Petersが復帰し、1巡4位で指名されたLane Johnsonが加入。2012年とは両方入れ替わりました。
 去年Petersの代わりにLTに入ったKing DunlapはSDで良いプレイをしています。


Jason Peters 6年契約の5年目終了
 12シーズン前にバスケしててアキレス腱断絶、リハビリ中に器具が壊れてもう一回同じ箇所を切ってしまいました。無理をすれば12シーズン終盤復帰出来たかもしれない状態でしたし、13シーズン開幕には完治しています。

16試合先発

 APオールプロにプロボウル選出、リーグを代表するLTとして怪我から復帰しました。堅実のパスプロテクトに加えて元TEのフットワークで前に出る足も兼ね備えます。
 LeSean McCoyの走路を切り開き、Nick Folesの背後を守る。チームにとって欠かせない存在です。契約最終年度になりますが、契約延長を考慮すべき13シーズンを過ごしました。


Lane Johnson ルーキー時の4年契約の1年目終了
 運動能力抜群の素材型指名として3人目のOL指名されました。カレッジ入学当時TEでそこからRT>LTとコンバートを繰り返しました。NFLでもLTが務まるフットワークを期待されました。

16試合先発

 開幕当初は変幻自在のパスラッシュに後手を踏み、良い様に翻弄される未熟さを見せました。シーズン中盤から後半には適応を見せ、平均程度のRTにはなったと考えています。
 スピードに付いていけない場面、パワーで押し切られる場面、切り返しのスピードに置いていかれる場面。課題は多いのですけれど、もっと良くなるであろう2014シーズン、素材型指名が一番伸びる2年目に大きな期待を持ちます。


Allen Barbre 2年契約の1年目終了
 典型的な旅人でスターターに定着出来ないままバックアップとしてキャリアを積んできました。これまでGBで7試合先発だけ、大きな期待はしていませんでした。
 Evan Mathisの怪我中LGのファーストチームに、Petersの怪我の間はLTのファーストチームとコーチ陣に認められて6番目のOLとして開幕します。

15試合出場

 怪我無くスターターが出続けましたが、試合途中怪我の治療などでは真っ先に出てくる存在でした。
 OLどこでも出来ますし、6月に30歳を迎えますが万能バックアップとしてチームに貢献するでしょう。


Matt Tobin ルーキー時の3年契約の1年目終了(RFA)
 ルーキーFAでIowa大から加入。プレシーズンゲームでは3rdチームのLTで良いプレイをしていました。

1試合出場

 最終週、Julian Vanderveldeが欠場した為にアクティブになりました。STでプレイしただけだと思います。
 LTでNFLの試合に出るようなエリート選手ではないでしょう。公称290ポンドですし、LT以外のポジションでプレイするにはバルクアップが必要になります。


Dennis Kelly ルーキー時の4年契約の2年目終了
 12シーズンは10試合に先発出場したのですが、ミニキャンプで背中の手術をしてキャンプはほぼ全て休み、開幕に間に合いませんでした。
 結局シーズン最後までアクティブになる事無く終わりました。背中の怪我で出遅れたのが痛かったでしょうけれど、医師が復帰の許可を出しても試合には出ませんでした。Barbreが良かった、30代のベテラン3人が無事過ごした、それでもアクティブになれずに1シーズン終わるのは寂しいです。
 

 Petersと契約延長するのか?22日に32歳になりましたけれど、今年もオールプロと言う事で安くない契約になるでしょう。怪我と年齢のリスクが有っても、今年のプレイを見れば再契約が必要になる可能性が高いです。
 LaneがLTでプレイ可能ならば、10ミリオン級のPetersでなくても、もっと安価のRTを入れれば良いことになります。Dennisが成長してくれれば話が早いですし、Petersを契約終了で放出するなら何らかの手は打つでしょう。

 OL全体としてですが、スターターが30代のベテランと若手で極端に別れます。これはHoward Muddのゾーンシステム導入時に中堅の首を切ったことが原因でしょう(INDのOLで再生しました)Chip政権の間はゾーン確定ですし、今後はゾーン向けの人材を補充していく事になります。
 Dennisが3人のベテランのどこか一つを生める候補だとしても、2つ穴が開きます(Petersと再契約、Mathisはもう少し長くプレイ可能かもしれません、それでもHerremansの補強は必須です)FAで4年目の中堅を入れるのか、ドラフトで補強するのか、14年ではなく15年から後のスターターを育成する必要が有ります。

30過ぎたベテラン2人

2014-01-24 19:28:00 | イーグルス
 Evan MathisとTodd Herremansの2人だけでほぼ全部のプレイをしてしまいました。Eaglesに来るまで怪我の多かったMathisと去年8試合欠場で2年に1回は小さい手術をして下半身ボロボロのはずのHerremans、共に30歳を越えていつまで健康で居られるのか、これだけが問題点です。

Evan Mathis 5年契約の2年目終了
 去年全試合欠場のJason Petersが隣に戻ることでコンビネーションブロックの復活が期待されました。キャンプ中に怪我をする場面も有りましたが、開幕には万全の状態に戻しています。

16試合先発

 APのオールプロに選ばれ、補欠からの繰上げですがプロボウルにも出場します。LeSean McCoyのランルートを開拓するドライブブロッカーとしてゾーンで斜め左に流れながら押し込むプレイで何度もロングゲインの道を切り開きました。
 リーグ最高のOGとして評価されました。パスラッシュで重圧が掛かった際に若干取りこぼす時も有りますが、パワーと言うよりも相手の重心をずらす(ように見える)押しの技術は素晴らしいです。


Todd Herremans 5年契約終了、新しい3年契約開始
 ルーキー時の4年契約中に5年契約延長をして、さらに3年契約延長をすませています。2014年から3年間の新契約に移行する事になります。
 足首の捻挫で8試合出場後IRいりした12シーズンから復帰しました。Lane Johnson加入でRTからRGへコンバート、足に衰えが見えるHerremansにとって良い話だったと思われます。

16試合先発

 堅実なプレイでした。派手に押し勝つ訳でもなく、ボロ負けする事も無く、対面との1対1ではやや優勢程度の状態を16試合続けました。
 健康ならばまだまだやれる事を見せてくれました。ただ、衰え始めているのは否めません。後継者の育成が必要でしょう。

 
 Allen Barbreが時々OGに入っていた気がしますけれど、本来OTの選手なので次の回にまわします。
 オフィシャルHP見てもOG登録はこのベテラン2人だけ、キャンプではMathisが怪我の間Dennis KellyとBarbreがLGをやっていました。KellyはOGよりOTにして欲しいのですけれど、来年以降OGでHerremansの後継者として育成されるかもしれません。