トレードダウン（1か月前に）

　ドラフト権のトレードが有りました。

　まず、SFの1巡12位+2022.23年の1巡と22年3巡でMIAの1巡3位のトレードがあり。その後MIAの1巡12位+4巡123位+2022年1巡と1巡6位+5巡156位のトレードとなりました。
　
　SFとMIAのトレードは別物として考えましょう。
6位と156位を出して12位と123位と来年の1巡のトレードです。
　普通に損でしょう、通例と言うか普通に考えれば6位と12位のトレードで来年の1巡1個なんて安すぎます。最低でも3巡程度は付いてきます、今回のトレードに加えて2022でも23でも良いから3巡貰えてやっと釣り合うようなトレードだと考えます。

　さて、6位と12位のトレードで取れる選手がどう変わるのか？プロデイで評価が今後変化するでしょうが、今考えるとWRトップ4なら、誰か一人は落ちてくるかな？落ちてこないかも・・・くらいの所でしょうし、CBのトップ3は一人居なくなってるかな？くらいでしょう。LBならMicah Parsonsが指名されてるかされてないか。今年のレシーバーだとJa'Marr ChaseかKyle PittsとJaylen Waddle,DeVonta Smithの間には差が有ると見ていたのでちょっと寂しいトレードになりました。（レシーバー1巡と決まっていた訳ではないのですけれど）
　それよりも、DAL,NYGの直後に回るの？こっちの方が嫌ですね。9位が終わったところでWR最後の一人取れるかなって状況でWR欲しいチームにトレードされて搔っ攫われる。なんてのは考えたくないです。

　キャップのせいでFA惨敗、デプスに大穴開けたままドラフトになるでしょう。ここからZach Ertzで今年の3,4巡貰うとして（これが来年の指名権になるのは考えたくない）それでも足りないでしょう。6位を売るなら、12位+来年1巡より、12位+43位+来年の2巡（SFが12位持ってのトレード場合）の方が良かった。
　6位で来年の1巡一個で12位とのトレード、これを今やる意味ほとんどないです。SF-MIAのトレードで1,2,3でQB3人連続となった場合の6位のトレード価値が下がって当日トレードダウン出来ないと考えたのですかねえ（10-15位くらいまで落としたい、と考えた時にDAL,NYGがそこに居るのが凄い邪魔なのです）だとしても、当日でも来年1巡一個程度ならどーにでもなるでしょうよ・・・・・・

　WRではなくCBを1巡で行くつもりでトレードダウンを考えていた。そういう方針のドラフトをするつもりならこのダウンは有りかもしれません。来年のドラフトは楽しい事になるでしょう。でも、このトレード、SFはQBが欲しかったから対価を払った、MIAは上手くやった、そして、MIAに良いようにやられた間抜けなチームって言われるのでしょうね。

Flacco加入

　BALでスーパーボウル制覇した事もあるJoe Flaccoと1年3.5ミリオンで契約しました。
　2008年の1巡指名から13年、38歳になっています。11年間BALでスターターを務め、DEN,NYJで1年ずつ過ごしています。怪我も増え2020年春には首の手術を受けています。去年はNYJで4試合に先発して0勝4敗でした。
　Nick Folesより実績が有って、歳を取って衰えた感じですかね。2番手でコーチ兼バックアップとしてなら素晴らしい人選だと思います（先発にこだわる事もないでしょう）Folesだとトレードで手に入れても8ミリオン掛かりますから、FAかつお安く2番手を手に入れたと思っておきましょう。2番手と言っても20代後半でいざと言う時に先発出来るQBは安くはないですから・・・

　1巡6位でQBを取るかと言う話がFlacco加入でどうなるのか？これは何も変わりないでしょうね。安価なベテランを入れた事と2-3年後の設計に大きな関係性はないはずです。最低限のお手当はしてドラフトに向かう、それだけの動きだと思います。

Anthony Harris獲得

　2019シーズンAll Proファーストチームに選出されたMINのS Anthony Harrisと1年5ミリオンで契約しました。どんなずるい事をすれば5ミリオンで契約出来るのか理解が出来ません、

　2015年にルーキーFAでMINに入団、16年からバックアップとして2年、18年から3年間スターターを務めました。18年は45タックル3IND6PD、19年は58タックル6INT11PDでオールプロ、20年は101タックル7PDを記録しています。
　ドラフト時のデータは身長6-0 5/8で183ポンド、肩の怪我で計測種目は不参加となっています。今は202ポンド表記なのでバルクアップしたのでしょう。
　20年はタックル数は増えていますがパスカバーの数字が落ちていますし、タグを張られての1年契約から単年5ミリオンの契約になってしまったのを見れば苦戦していたと評されるのも仕方がないでしょう。Harrisからすれば、Sのデプスが32チームで最も薄いEaglesで1年プレイして来年大型契約を勝ち取るつもりなのでしょうね。現在29歳ですし、変に2-3年の契約よりも単年の方が動きやすいと計算したはずです。
　だとしても、スターター確定レベルで健康な選手がこの値段で買えるのは素晴らしい補強です。ドラフト2-3巡でSを指名しないで済むのは大きなプラスになるでしょう。と言うか、5ミリオンの契約出来る状況だった事に驚きます。JeffleyとMalikで作った4ミリオンですかね。

中堅2人と契約

　DTのデプスを補強するためにFAになっていたHassan Ridgewayと再契約しました。
　2018年からの3シーズン、5.7.7試合出場しかしていません。能力的には3番手が務まると見ていますが怪我が多いのが問題です。3番手候補を埋める再契約ですがDT陣がこれで安泰と言うものではないです。

　TBのS/ST Andrew Adamsと契約しています、2016年にルーキーFAでNYGに入団、14試合出場で13先発し37タックル1INT5PDの成績を残しますが、、翌年は16試合出場で3先発、2018年はファイナルカットで解雇されました。その後TBと契約し、13試合出場4先発で37タックル4INT9PDを記録しています。RFAだったはずなのですが、オファーを受けられなかったのでしょうDETと1年契約をしています。DETで迎えた19年ですがファイナルカットに残れずTBと契約、14試合出場で11先発し46タックル1INT1PD、20年は16試合（とプレイオフ4試合）に出場しますが先発は無く2タックルだけで完全にST要員だった模様です。
　NYGではスターター＞バックアップ＞解雇、TBでも4INT9PDを記録したのにRFAオファー無く流出、DETはファイナルカットに残れず。2度目のTBでも11試合先発したのに翌年はST専用。浮き沈みが激しいというか、使えば数字残すのに使われてないというか・・・コーチから見て良く見えない実戦向き選手なのか、バックアップとしては良いけどスターターで使うと狙われるような選手なのか（キャップに余裕が無い訳ですから）今回も格安契約でしょう。Sの3番手兼STエースのように使えたら掘り出し物になるかもしれません。

　3番手不在と言うかスターター2人しか使える選手が居なかったDTとFAで2人抜けたS。デプスが薄いポジションの最低限の穴埋めからFAが始まりました。キャップに余裕が無い中で懸命の作業ですが、悪くない動きと評価します。

2021年度開始

　当たり前ですが事前交渉で獲得したFAは無し、何はともかくキャップはギリギリ枠内に収まって新年度が始まりました。Carson Wentzのトレードも正式に完了しました。
　そして、Alshon JeffleyとMalik Jacksonも6月1日解雇ルールを使って解雇しています。

　1巡指名の5年目オプションは去年からでしたかね、新年度を迎えると同時に全額保障になり、Derek Barnettの10ミリオンは補償されます（事実上解雇は出来ません）保障の場合トレードで保障を押し付ける事は出来ますから、トレードの駒または契約延長でキャップヒットを減らす交渉は続くのでしょう。

　また、Zach Ertzに移籍先を探す許可が出ました。放っておけば解雇されるとみられていたErtzのトレードは新年度まで成立しませんでした。解雇・トレードで4.7ミリオン、6月1日ルール使用なら8ミリオンのキャップを開けられます。

　今後はルーキーと契約するためのキャップ枠が12ミリオン（下位指名はキャップヒットしないと考えれば9ミリオン）さらにキャップ枠を作らなければなりません。
　その為に、BernettとErtzの契約を使うことになるのでしょう。

　少し分からない部分が有り、キャップ情報サイトは数字は違いますが、まだキャップオーバーのままです（情報の更新速度などの問題でしょうかね）

https://overthecap.com/salary-cap/philadelphia-eagles/

https://www.spotrac.com/nfl/philadelphia-eagles/cap/

　キャップオーバーはその日の終わりまでに解消していれば良いルールだった気がします（FA取ってオーバーじゃないの？？ってなってすぐに解雇で枠内に収めたことがあったはずです）Spotracの4.7ミリオンオーバーをWentzのトレード（0.8ミリオン）とベテラン2人の解雇（6月1日ルールで2人とも2ミリオン開けられるので4ミリオン）でギリギリ収めたのかもしれません（Ertzのトレード分が4.7なのでトレード成立させるつもりだったのかもしれません）


　Barnettどうしますかねえ、トレードで出すとしても入団時からの肩の怪我、最近は別の個所をいつもどこか傷めています。それでも12試合で5サック程度の数字を残しています。
　怪我が無ければ7-8サック出来る。そう思えるっチームが有ればFA市場が一瞬で枯れた今なら3巡くらいで売れるかもしれません。本来であれば怪我を考えて4-5巡でしょう・・・
　しかし、Josh Sweatもドラフト時能力は2巡レベルでも膝が完全に治ることは無いだろう、と言われて4巡に落ちてきました。つまり、BarnettとSweatの怪我持ち2人で補い合うくらいで丁度良いのですよ。今年1-2巡でDE取る余裕はないでしょう・・・3巡でBarnettの替わり務まる人材取れますかねえ・・・・・・
　Barnettと契約延長からのキャップヒット低減、これが現実路線でしょうかね。そして来年1-3巡でFAになるSweatの替わりを指名。DEだけ考えるとこれが正解な気もします。


　正確な数字がどうなのかが分からないのですが、今日解雇のベテラン2人で新年度クリアー+4ミリオン開けたならErtzでルーキーどうにかなります。ベテラン2人解雇でぎりぎりクリアーした場合だとBarnettの処遇が問題になります。