イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

最後の休日

2007-07-31 08:07:43 | イーグルス
 トレーニングキャンプ4日目は昨日集合したベテラン勢のフィジカルチェックの為に若手だけで軽めの練習をして午後はお休みになっています。この後は休みなしですし、最後の休日になります。

 元DEでTEにコンバート中のLee VickersにLSの練習をさせています。案外上手くこなしているようで、引退したMike BartrumのようにTE/LSとして起用されるかもしれません。LSしか出来ないJon DorenbosよりもTEでも使える選手を育てないのだとは思いますが、LSの正確さはFGの成功率に大きく影響しますしあまり欲張らないほうがいいと思います。

 2巡指名Kevin Kolbの契約はサインボーナスが0,5ミリオン、ロスターボーナスとして約2ミリオンの2,5ミリオンが保障されていて、ベースサラリーはミニマムx4年の計4ミリオン程度のようです。妙に安く契約できていますが、他所の2巡指名選手も結構安く契約していますしこの程度なのかもしれません、出来高の部分が非常に大きい契約なのだとは思いますが。野生の豚と遊ぶのを禁止する条項が契約に入っているかどうかは不明です・・・。

 懐かしい顔がコーチ見習いとして練習に参加しています。どちらかと言うと晩年NEでの活躍の方が記憶に残るCB Otis Smith、McNabb入団時のエースレシーバーCharles Johnson、元STキャプテンのMike Caldwellが来ているようです。

 現地ではJeremy BloomのWRとしての活躍が目立っているようです、今練習に参加している若手の中ではスピード・クイックネス・パスキャッチと全ての面で圧倒的な差を見せているようで、WR3番手を狙えると言われ始めています。ドラフト時に(ほんの)一部ではWRとしても1巡候補になるだけの能力が有ると言われていましたし、素質が開花し始めているのかもしれません。


 STはK,P,LSの3人は専門職、他にSTのカバー要員として1つか2つの枠を用意する事が多いです。KR,PRは大概同一人物に任せます、本来のポジションとの兼ね合いの部分が大きいと言えます。

 KはDavid Akersで決まりでしょう、腿の怪我以来飛距離が落ちてしまいましたが、ラスト3秒でAkersが外して負ける事は非常に稀です。精神的な強さと経験を優先する事になるでしょう。

 チャンスをうかがうE.J. Cochraneですが、3日間の練習でPのSav Roccaが快音を響かせている横で平凡なキックを見せ、地元の評価でもAkersには遠く及ばないと言われています。

 Pは契約延長で高給取りになったDirk Johnsonが強敵を迎える事になりました、スポーツヘルニアの手術を受けて以来、飛距離・ハングタイム共に落ち20ヤード以内に落とすコントロールも去年は正確さを欠きました。

 33歳のルーキーSav Roccaは3日目4日目の練習でもかなりの飛距離を連発しているようです。飛距離以外の部分の、スナップを受けて蹴るまでのスピードやブロック対策などが成長すればJohnsonからポジションを奪う事になりそうです。

 リターナーはJeremy Bloomでほぼ確定の情勢です。この4日間の練習に参加した若手の中から選ばれる事になるでしょうし、若手の中では圧倒的なスピードと運動能力を見せたようです。
 
 LSは専門のJon Dorenbosが居ますが、TEに兼任させたいとコーチ陣は考えているようです。どうなるのかは今後の練習次第でしょう。



 電話帳並みの分厚さを誇るデータ本、Pro Football Prospectusがアマゾンから届きました、去年地区3位を予想する声の多い中Eaglesの地区優勝を予想したFootball Outsiderが出している本で、アマゾンで普通に取り扱っている唯一のNFL関連の本だと思います。今年の予想でもNFCの勝敗予想ではEaglesが圧倒的に強いと予想していますし、Kevon Kolbはここ数年のドラフトでベストのQBと褒めちぎられています。とりあえずEaglesファンは買いましょう(笑)

全員集合

2007-07-30 08:27:06 | イーグルス
 若手と怪我からの復帰組39人だけで先行して行われているトレーニングキャンプ3日目が終わりました、明日からはメンバー全員での練習になります。

 BUFにトレードされたものの、契約延長交渉が難航していたDarwin WalkerはCHIの来年5巡指名権で再トレードされました。CHIはIan ScottをFAで失い、Tank Johnsonを解雇していてDTが薄くなっていました。8月6日の期限が過ぎてチームに帰ってきた場合のトレード先はCHIになるだろうと予想していましたし、ある意味予想が当たった形ではありますが、カバー2のチームにパスラッシュDTを増やす事になりますしNFCのチームとしては非常に迷惑な話です。契約の再構築が条件のトレードでしたが、6月頃まで一切契約交渉をしていなかったらしいですしBUFは何を考えているのか良く分かりません。うちから6巡貰うよりは5巡貰えたから良いか、その程度なのかもしれません。

 Walkerを追い出す形になったMonte Reagorですが、交通事故の傷は癒えてきています。入団会見の時は晴れ上がっていた左目ですが、今でも瞼に傷が残るもののかなり良くなっています。膝の状態も悪くないようですし、写真を見る限りかなり締まった体型を維持しています。キャンプを無事に乗り切る事が出来れば戦力として期待して良さそうです。

 3巡指名のStewart Bradleyが注目を集めて居ます。SLBのスターター争いでもCris Gocongと良い勝負が出来るのではないかと3日間の練習で高い評価を得ていますし(レベルの低い争いかもしれませんが)MLBの練習にも参加しています。単純にJeremiah Trotter,Omar Gaitherの両MLBがチームに合流していない為にやらされているのかもしれませんが、同年代のGocongの陰に隠れたままでは勿体無いとするならば膝の怪我で引退の話が出始めているTrotterの後継者を狙う事も考えられます、GaitherはWLBで育てるべきでしょう。

 

 DB全体で9と予想するロスター枠、Sは4になるでしょう。3番手までの序列ははっきりしていますし、4番手もドラフト5巡のC.J. Gaddisで硬いと思います。

 双子が未熟児の状態で生まれた為に病院に詰めていてミニキャンプに参加していなかったBrian Dawkinsですが、それなりにトレーニングはしてきたようです。大ベテランですし開幕までには調整を済ませてくれるでしょう。リーグベストのFSと言いたい所ですが、スピードに陰りが見えるのは仕方がありません。経験豊富で勘の良いWLBをFSで使っていると何年か前に評価しているのを読んだ事がありますが、スピードが落ちた今ではそう言う評価が正しいかもしれません。

 15ポンドのバルクアップに成功した(らしい)Sean Considineは215ポンドにまで増量しました。それでも本来FSの選手でSSとしてプレイするにはあと10ポンドは増やす必要が有るとミニキャンプを見た地元紙の記者からは評価されました。やはり4人目のLBとして使うような場面ではパワー負けしてしまったのでしょう。それでも去年よりは良いプレイが出来るでしょうし、ランサポートは大型化したLBに任せてTEとの1対1、Dawkinsが賄いきれなくなった1ディープ要員としてのパスカバーに力を入れるべきです。これ以上パワーアップを計ってスピードを落とすべきではないと考えます。

 STのキャプテンでSS、FS両面の2番手を務めるQuintin Mikellは4年契約を勝ち取りました。SSのパワーは無く、FSのパスカバーも出来ない選手なのですが、コーチからは好かれているようですし、STとしてはプロボウル級と高い評価を受けます。出来る事ならばMikellをST専用枠に押しやるような状況を作りたいものです。


 4番手はC.J. Gaddisが入るでしょう、カレッジではSS,CB,OLBとコンバートを繰り返したのですが、Dawkinsの後継者としての指名ですしパスカバーFSと言うよりもパワーがスピードに勝っているランサポート型のFSになるでしょう。ただ、Dawkinsはスピードの無さを読みと嗅覚で凌いできました、Gaddisにそれがあるのかは分かりません。
 
 ルーキーFAで入団したMarcus Paschalは一時期Dawkinsの代役としてダイムバックのファーストチームに入りました、DBのデプスの薄さと言えばそれまでですが、良く考えれば期待されているのでしょう。ConsidineとカレッジでSコンビを組んでいた選手ですし、Dawkins引退後にConsidineをFSに戻してSSの座を狙う事になります。9番目のDBを若手CB陣と争いますが、PS行きが濃厚でしょう。

 ベテラン3人にGaddisの4人でSは構成されるでしょう、MikellにDBとしての才能はそれ程無いですし、怪我人が出た場合のダメージは大きくなりそうです。

おばさんパーマ

2007-07-29 09:40:17 | イーグルス
 トレーニングキャンプ2日目の練習のライブ映像を見ていたのですが、ハワイの怪人Nate Ilaoaのおばさんパーマはヘルメットを被ると見た目の破壊力がさらに増す事が良く分かりました。ヘルメットからドレッドを垂らしている選手を見て後ろ髪掴まれたらどうするんだろうと思って見ているのですが、Ilaoaの場合は更に肩の辺りまで毛で覆われていますし、タックルする時に狙われるような気がします。RBとしてはやはりスピード不足みたいで、フットワークの未熟さが見て取れます。元WRですが、そう言う使い方は無理そうです。

 Donovan McNabbは現在75%の状態とコメントしました、開幕までの6週間で100%にしてくれれば良いですし、今の段階でもう100%完治した等の強がりを言うよりは安心できる受け答えです。無難に7対7の練習をこなしていますし、ドロップバックのフットワークはかなり良くなっています、大きな心配はしなくていいのかもしれません。

 オーストラリアンフットボールからやってきたSav Roccaが60ヤードパントを蹴ってコーチ陣に絶賛されたようです。気の早い地元紙の記者の中にはDirk Johnsonに勝ち目は無いとまで言い切る人が出るくらい良いパントを蹴ったそうです。

 

 DB全体のロスター枠は9か10です、CB,S共に3番手と4番手の間の差が大きいですし10人残すほど良い人材が居るとは思えません、DB全体で9になるでしょう。8になる可能性すらあるかもしれません。DBで9とすればCB5でS4にするのが普通でしょうけれど、9人目をCBとSどちらから選ぶのかはポジションに関係なく良い選手を残す事になると思われます。

 2度目のプロボウルに選出されたLito Sheppardですが、怪我で戦列を離れる事が多く2年連続でIR入りしています。マン・ソーン共に良いカバーを見せますが、ゾーンカバーでは自分のスピードを過信するのかレシーバーと離れすぎてしまい、あっさりとロングパスを貰ってしまう事があります。特筆すべきはINT能力で、ルーズボールを確実にINTする事が出来ます。怪我さえしなければLCBのポジションは安泰です。ランサポートはしている振りすらしません、パワーアップをしてスピードが落ちるのを嫌がっているのでしょう、怪我が多いのは筋力不足が原因していると考えます。
 
 RCBのSheldon Brownはスターター降格の危険が有るとミニキャンプで噂になりましたが、現実には大きな差が有りスターター確保はほぼ確実なようです。プレイオフNO戦のファーストプレイで見せた通りのハードヒッターで、S経験も有る為にランサポートに優れています。5-9と小柄でジャンプ力も平均点な為に大型のWRをマークする事を苦手とします、背の差が有ってもぴったりと付いていればそう簡単には投げてこないのですが、密着マークで取らせないというよりも取らせてからハードヒットをするカバーをする事も大型WRとのマッチアップを困難にします。

 ニッケルバックとして1年の再契約をしたWilliam"Peterson"Jamesは小柄な選手が多いDB陣の中で6-0 200ポンドのサイズを持っています。基本的にはニッケルバックとしての働きをする事になるでしょうが、大型WRを使ってくる相手の時にはスターターとしても起用される事になると思われます。とにかく怪我の多い選手で、NYG時代もスターターだったのですが怪我が多くカットされています、去年も半分以上の試合を怪我で欠場しました。1シーズン無事に過ごしたのは1年だけですし、あまり大きな期待はしない方が良さそうです。

 昨シーズン序盤にはスターターとしても起用されたJoselio Hansonですが、とにかくサイズが無くスピードも特に優れている選手では有りません。SF時代にも怪我人の代役でスターター経験は有りますし、4番手のCBとしては十分なパスカバー能力は持っています。スターターで使うような選手では有りません、ニッケル・ダイムで限定的な使い方をするのが精一杯でしょう。


 CB5番手、というよりもDBの9番手を争う若手CBの中で最もロスター入りに近いのはDustin Foxでしょう。カレッジではCBでしたが、MINに3巡指名されてSにコンバートされていました、CBとFSの中間的なサイズとスピードを持ちDBにサイズを増したいチーム事情からかCBとして起用する予定になっています。問題点はやはりCBとしては劣るスピードになるでしょう。

 6巡指名のルーキーRashad Barksdaleはカレッジでのフットボール経験が1シーズンしか有りません。身体能力は素晴らしいものを持っているかもしれませんが、CBとしての技術はゼロに近いでしょう。下位指名ですし、当たれば儲けものという指名でしょう、PSで基礎から鍛え直すことになるでしょう。リターナー候補としての指名とも考えられます。

 ルーキーFAのNick GrahamもCBとしてよりリターナー候補としての獲得と考えられます。リターナーとしてロスターに残れない場合にはPSに残るのも難しいと考えます。

 3番手までのSheppard,Brown,Jamesまでは確定、4番手5番手は誰が残るか予想が難しいです。Sの4番手5番手との兼ね合いも考える必要が有りそうです。

トレーニングキャンプ開始

2007-07-28 09:55:37 | イーグルス
 トレーニングキャンプが始まりました、まずはルーキーと若手に怪我から復帰してきたベテランだけで3日間先行して集まっています。

 怪我人の中でもDonovan McNabbは2日目の練習からフィールドに立つ予定になっていて、健康診断の結果は問題なく復帰できると言う物でした。McNabbが居なくてもA.J Feeley,Kelly HolkombとベテランQBは居ますし練習に支障は出ないのですが、McNabbは練習に参加することを望んでいるようです。コーチ陣が抑えるとは思いますが、無理をして欲しくはありません。この分なら急がなくても開幕戦に間に合うでしょうし、プレシーズンゲームの2試合目に出れれば十分でしょう。
 もう1人の怪我人L.J Smithは練習には参加しますが、まだ完治はしていないようです。極端にデプスが薄いTEですし無理はさせられませんが、開幕に間に合わないようでは困ります。キャンプ序盤に若手がたくさん練習できると考えればいいのかもしれません。
 

 去年と大きく入れ替わりが有るLBのロスター枠は5+ST要員1の6でしょう。スターター2人が入れ替わっていますし、5番手6番手の争いは激しくなりそうです。

 MLBのスターターはTeremiah Trotterが若手のOmar Gaitherの挑戦を受けます。Trotterは膝の怪我の悪化でスピード・パワー共に失いつつありますが、それでもランストッパーとしてはリーグ屈指の能力を持ちます。ウエイトダウンで膝の負担を軽減すると共にスピードアップを狙う事になっていますが、ミニキャンプの段階では上手く行っていないようです。契約は後2年残っていますが、今シーズンの状態次第ではカット・引退の可能性も有ります。

 WLBからMLBにコンバートされたOmar Gaitherが両ポジションの2番手になります。スピード・パワー・タックル・パスカバー全ての面で平均的なWLBでしょう、2年目の若手ですしまだまだ伸びてくれると期待できます。MLBとしてパワーアップするのかWLBとしてスピードアップするのかでWLB,MLB両方に対応できると思いますが、軽量DLですしMLBのスターターになった場合にはパワー不足が目立つ事になるでしょう。

 WLBのスターターにはBUFからトレードで迎え入れたTakeo Spikesが入ります、アキレス腱や膝など怪我に悩まされるベテランですが怪我が無ければ元プロボウラーの実力を発揮してくれるでしょう。LB3ポジション全ての経験が有ります、WLBとしてはやや運動能力に欠けパワーで勝るような評価になると思います、ランディフェンス強化と言う意味ではSpikes加入は大きな効果があるでしょう。REに軽量のTrent Coleを使う事を考えてもSpikesが後ろに居る事は良い影響を与える筈です。

 SLBのスターターには去年の3巡指名Cris Gocongが入ります、実力で奪い取ったのではなくDhani Jonesが酷過ぎた為に昇格しただけです。1-AAのサック記録を作ったGocongですからブリッツ能力は高いでしょうが、パスカバーが出来るかどうかは未知数です。プロボウル経験の有るTEが揃う地区ですし、TEをカバーできないSLBを使うのは難しいでしょう(隣に居るのがTrotterですし)その代わり265ポンドのGocongですからランディフェンスは向上するはずです、ランディフェンス向上を最優先するつもりなのでしょう。

 能力的に5番手かどうかは微妙ですが、3巡指名のルーキーStewart Bradleyもロスターに残す事になるでしょう。カレッジではSSからDEまでコンバートを繰り返してきた選手ですし、パスカバー能力とパワーを兼ね備えている事を期待します。パスカバーが良ければGocongに変わってパスプレイではSLBに入るかもしれませんが、1年目はST要員程度の使われ方になるでしょう。

 LBとしてよりもSTでの働きを考えれば6番目のLBはTorrance"Tank"Danielsが有力です。カレッジではSSだったスピードと6-3 250ポンドの体格はSTで素晴らしい働きをしてくれます。OLBのバックアップとしても使えるようになる事を求められていますが、OLBはSpikesとBradleyの補強で必要ではありませんしSTに専念することになるでしょう。今シーズンSTのタックルリーダーはDanielsになると予想します。


 去年開幕はスターターだったMatt McCoyですが、パワー不足で降格させられました。パワーもスピードも不足していますし、持ち味のクイックネスとショートエリアのパスカバーでも期待に副えて居ません。ニッケル時で使うようなパスカバー得意のLBが不足していますし、S陣も人材不足です。そう言う点から考えるとニッケルLBとしてロスターに残るチャンスは有ると思いますが、現状7番手でカット候補と考えるべきでしょう。

 Dedrick RoperはPSとロスターを行ったり来たりする3年目のOLBです、STでの働きを評価されて起用されていますが、怪我が多くロスターに定着できません。去年後半Roperの怪我でチャンスを貰ったDanielsがST枠として残りそうですし、ロスター入りは難しいでしょう。

 ルーキーFAのAkeem Jordanは1-AAのオールアメリカンに選ばれた6-1 230ポンドのLBです。パワーアップが必要でしょうし、今年はPSに残れるかどうかと言う選手だと思われます。


 スターター3人にGaiterまではロスター残留決定でしょう、ルーキーBradleyも余程酷くない場合はロスターに残すと考えます。6番手をDanielsにするのかMcCoyにするのかは難しい判断になりますが、Danielesが勝つと予想します。ST枠の考え方次第ではLB7人編成になるかもしれません。

ここも順当

2007-07-27 09:35:38 | イーグルス
 BUFにトレードされたDarwin Walkerが戻ってくる可能性が増えています、戻ってこなければロスター枠5はほぼ確定している状態です、戻ってきた場合にどういう処理をするのかが気になります。

 Mike Pattersonは今年もLDT(NT)でプレイする事になります、数字上は5-11 292ポンドのPattersonよりも6-2 300ポンドのBrodrick Bunkleyの方が大きいですが、体の厚さが全然違います。今年もダブルチームを引き受ける損な役割を負う事になります。1対1ならばそう押される事の無いPattersonですが、元々サイズ不足の為にダブルチームで押されると脆さが出ます。元々パスラッシュも出来るのが売りだったのですが、NTに適応する為かどんどん丸くなってきていますし、パスラッシュの出足は落ちている印象です。サードダウンではNT,それ以外ではUTで使ってあげるのがPattersonを一番活かせると思うのですが、チーム事情がそれを許しません。

 2年目のBrodrick BunkleyがRDTのファーストチームでキャンプインする事になりました。パワーアップするものと考えていましたが、ウエイトダウンしてスピードを増す方向でトレーニングしているようです。素晴らしい出足を持っている訳でもないですし、普通の仕事をする為にはパワーアップが必要だと思うのですが、スピードアップをして化ける事を期待したようです。多分、ランディフェンスが全く出来ないのにサックも取れない選手になってしまうでしょう・・・。1巡指名の才能を開花させるのか、過剰な期待を掛けて潰してしまうのか、Jerome McDougleの二の舞は避けたいのですが(小さい怪我が多いのも似てますし)
 
 UTの2番手はMontae Reagorです、交通事故で左目の下と膝を骨折してシーズンエンド、3月にINDをカットされました。285ポンドと軽量のパスラッシュDTですが、実績十分のベテランですし、パスラッシュで安定した仕事をしてくれると期待します。入団時はまだ腫れ上がっていた目の怪我も大分良くなっているようです、膝の怪我でミニキャンプを休む事も有りましたしINDがカットした理由は膝の方に有るのでしょう。怪我が治ればお買い得、治らないと思ったからカットした、そう言う選手でしょう、トレーニングキャンプを無事に過ごせるかどうかは微妙だと思います。
 Bunkleyがファーストチームですが、実際はReagorがファーストチームと考えて良いでしょう、去年働けなかった1巡指名に対する配慮でファーストチーム扱いしているだけでしょうから。

 NTの2番手にIan Scottを呼び寄せました。CHIからFAになった時は、今年不作のDTの中ではトップクラスの評価を受けていたのですが、どことも契約が出来ずにドラフト後になって1年1ミリオンの契約で入団しています。何らかの欠陥が有るのか、トラブルでファーストチームに昇格したものの本来控えの選手でしたので、スーパーボウルに出たと言うだけでそれ程評価は高くなかったのかもしれません。それでもチームで最もランディフェンス力の有るDLでしょうし、ランディフェンス崩壊を食い止める最後の砦になってくれることを期待します。
 単年契約なのは、Scott側が今年のFA交渉はなぜか不発に終わったけれど、来年もう一度FA市場に出たいと考えての事だと思います。中途半端な3年5ミリオン程度の契約をするよりは、1年1ミリオンで我慢してでももう一度大金を得るチャンスが欲しかったのでしょう。

 5番手には去年の6巡指名LaJuan Ramseyが入ります、オフシーズン20ポンド増量したようで、ミニキャンプの映像でもかなり体の厚さが増しています。PattersonはNT,UT両方で使える事を考えれば、UTタイプのRamseyですがUTよりもNTのバックアップに回ったほうがチャンスが大きいと考えたのかもしれません。去年開幕戦に出場した時の売りである出足を残したままでパワーアップしていると4番手入れ替えがあるかもしれません。


 ここにWalkerが帰ってきます、今年来年と約1,3ミリオンの安い契約ですし、契約の再構築を条件にトレードしたのですから新契約をしてあげる義務は有ると思うのですが、Walkerの要求が法外なのか契約交渉は不調のまま物別れに終わりそうです。これで6巡指名権をBUFに渡す事になりそうです、うちに帰ってきたWalkerが1,3ミリオンで働くかと言えばそうはならないでしょう、トレード先を見つけるのも難しいでしょうし、キャンプをホールドアウトしたままカットされる事になるでしょう。今の時期までキャンプをホールドアウトするような大物ではありませんし、すぐに動けるような体調を維持していないでしょう。


 ルーキーFAで入ってきたJeremy Clarkはドラフト指名候補に名前が有ったのですが、これまでのミニキャンプでは良いとも悪いとも評価してもらえないようです。褒めてもらえないルーキーは余程悪いのでしょうし、大きな期待は出来ません。

 Mauricio Lopezはメキシコ人でNFLEで3年間プレイしてきた選手です。6-1 329ポンドとDL最重量ですしランディフェンスでチームに貢献してくれるかもしれません。まあ、重量級のOLの為の練習用としての契約なのでしょうけれど・・・。


 Walkerが契約の再構築無しで練習に参加するのならば5番手はWalkerが入る可能性もあります。でも、そうはならないでしょうしここのすんなり5人がロスター入りする事になるでしょう。