イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Trotter vs Gaither

2007-06-28 08:48:44 | イーグルス
 WAS時代に膝の手術を受けているJeremiah Trotterは膝への負担を軽くするために若干ウエイトダウンしてシーズンに臨む予定になっています。年齢的にも動きが悪くなる時期ですし、次世代のMLBを考える必要が有ります。

 元々260ポンドとMLBとしては重いTrotterですが、膝の状態悪化の影響も有り前には動けても横への動きに悪影響が出ています。誰でも一緒なのですが、年齢的な曲がり角が来ると前や斜めには動けてもサイドステップが出来なくなります。Trotterも典型的な前に前に出て行くタイプのMLBですから、元々インサイドのラン専用のランストッパーでは有ったのですが、去年後半はアウトサイドへのランに全く付いていけませんでした。今でも、タックルからタックルまでの間のランプレイではリーグトップクラスのランディフェンスを見せてくれますが、サイドライン際へのランでは消えてしまいます。
 去年よく見られた光景に、相手OLが斜めにゾーンブロックをしてRBはゆっくりとDLが壊れていくのを見てからその穴に飛び込むようなランプレイを出されました。本来ならばOLの後ろで待機しているRBにTrotterないし逆サイドのOLBが飛び込まなければならないのですが、Trotterは横に動くのが精一杯で飛び込むだけの動きが出来ずに棒立ちになる場面が見られました。ランに弱いDLをサポートするためにランストッパーのTrotterを入れているのですが、これではランが止まらないのも仕方ありません。
 
 バックアップには、去年の5巡指名でシーズン後半WLBのスターターを奪い取ったOmar GaitherがWLBからコンバートされています。260ポンドのTrotterに対しGaitherは235ポンドです、当然インサイドランではパワーが不足する代わりにアウトサイドのプレイまで付いていくだけのスピードを持ちます。現在パワーアップの為のフィジカルトレーニングをしているようなので245ポンド位で開幕を迎える事が出来ればスピードとパワーのバランスの良いMLBになるでしょう。すでにサードダウンではGaitherが入る事になっていますし、パワーアップが実現すればスターターを奪う可能性もあります。Trotterの膝、年齢、契約内容を考えれば、同じ能力(タイプが違うので直接比較は出来ませんが)を持っていると判断されれば若いGaitherを使いたいのは当然です。

 今の所MLBにはTrotterとGaitherの2人体制ですが、潜在的なバックアップとしてCIN時代にMLBの経験が有るTakeo SpikesはMLBでのプレイできるでしょうし、SLBとして育てる予定になっているルーキーStewart BradleyもMLBにコンバートする可能性を残しています。トレーニングキャンプの状態次第ではこの2人にMLBの練習をさせるかもしれません。

 軽量DLを考えれば、Trotterが復活するのがベストだとは思います。しかし、年齢と怪我を考えればTrotterの後の事も考えるべきでしょう。普通に考えれば1,2ダウンではTrotter,3rdダウンでGaitherが入ってくる事になるのでしょうが、Trotterのスタミナを温存する事を考えればGaitherのプレイタイムをもっと増やす事になると思います。

Gocong vs Bradley (Spikes)

2007-06-27 07:31:43 | イーグルス
 2年目のChris Gocongが暫定スターター、ルーキーStewart Bradleyがセカンドチーム、ST専用のTorrance "Tank" Danielsがサードチームに入るSLBがチームで最も若いポジションになります。

 3巡指名されて期待されたものの、神経系の怪我でミニキャンプ途中戦線離脱したGocongにJim Johnsonは大きな期待をしているようです。ランディフェンス改善の為に6-4 260ポンドの元DEをSLBで起用する事を考えています、問題はNFCのプロボウルTEを出し続ける地区なのでランディフェンスだけでなくTEへのパスカバー能力を無視出来ない事でしょう。カレッジ時代シーズンサック記録を塗り替えたGocongはパスラッシュ専門の選手ですから、TEへのマンマーク、ショートゾーンでのゾーンカバー共に上手くはないと思われます。去年ミニキャンプ途中でリタイアしてしまった為に公開されなかっただけで、それなりにパスカバーが出来るのかもしれません。Takeo Spikesが加入したのにOmar GaitherをコンバートしてまでWLBで起用するのですからGaitherよりもGocongを使いたいと言う事です。

 3巡指名ルーキーのBradleyはカレッジ時代SSからDEまでコンバートを繰り返した経験を持ちます。6-4 250ポンドのサイズを持ちDEとしてのパスラッシュ能力とSSとしてのショートゾーンでのパスカバー能力を併せ持つと評価されます、ただ膝を2度手術している為に耐久性に問題があると言われています。SS経験も有りますしTEへのカバーはBradleyの方が上手いでしょう、サードダウンでGocongと入れ替わる事になるかもしれません。

 去年シーズン後半にPSから昇格してSTで良い働きを見せたDanielsをOLBで起用したいとJohnsonは考えているようです。地元紙には気に入られているようで、かなり良い動きをしていると褒められているのですが、LBで起用できるようならばSpikes,BradleyとLBを加える必要は有りません。ST専用でロスターを潰したくないのでLBのバックアップとしても起用する計画なのでしょう。

 今の所GocongをSLBで使いBradleyはシステムを勉強中と言う状態のようです、ランディフェンスが崩壊した昨シーズンを考えればLBの大型化を考えるのは理解できます。ただ、DEからコンバート中のGocongがLBで使えるのかどうかは分かりません(もちろんコーチ陣は出来ると言う見込みが有るのでしょう)Gocongがパスカバー等の面で使い物にならないような時にはSpikesをWLBからSLBへ、GaitnerをMLBからWLBへ、BradleyをSLBからMLBへのシャッフルが有るかもしれません。
 膝の怪我に苦しむJeremiah Trotter以下、LB3ポジションは誰がどのポジションに入るかすら流動的です、SLBが誰になるのかが決まるまでLBの全体像は見えてこないでしょう。

Brown vx James

2007-06-24 09:37:07 | イーグルス
 サイズは無いけれどもランサポートが素晴らしいSheldpn Brownと怪我に弱いもののパスカバーに優れるWilliam 元Peterson JamesのRCB争いはRoderick Hoodを放出した以上レベルの高い争いになってくれないと困ります。

 5-9でサイズが無い為にどうしても大型レシーバーとのマッチアップでは脆さが有るBrownですが、プレイオフNO戦の最初のプレイで見せたような素晴らしいハードヒットでランサポートに貢献します。去年後半は不調でパスプレイで狙い撃ちにされました、サイズが無いのは仕方が無いのですがカットを切られた時の反応が悪くなっている気がします。取られてもいいからRACさせない方針のディフェンスを引くEaglesには向いているとは思いますが、取らせてはいけない場面で簡単にパスを通される事が増えています。
 JamesはNYG時代不動のスターターだったのですが、背中の怪我を繰り返しカットされました。その後Eaglesに入団しましたが怪我が多くほとんど試合には出て居ません。怪我さえ無ければ6-0のサイズを持つ大型CBとしてスターターを務めるだけの能力を持ちます。プレスカバーが得意でオープンでのカバーはスターターとしては平均点程度の能力でしょう。
 ミニキャンプではJamesをファーストチームに入れる事も多かったのですが、とにかく怪我が多く1シーズンで続けたのは2003シーズンだけのJamesにスターターを任せるのはギャンブルです。長年悩まされ続けているサイズ不足と言う意味ではJamesを起用する事で改善できるかもしれません、しかし怪我が多い事を考えればニッケルCBで起用してプレイ回数を制限するような使い方の方が良いでしょう。または、マッチアップするWRのサイズ次第でBroenとJamesを入れ替える事も考えられますが、CBをそういう風に入れ替えて使うチームはほとんど有りません。DB全体のゾーンの受け渡しなどの面で入れ替えをするのは難しいですからCBを入れ替える事をしないのでしょう。

 スターターを勝ち取るのは、怪我に強い事と契約内容を考えればBrownになる筈です。サイズ不足を改善するという意味ではJamesを起用する事も考えられますが、5年25ミリオンの高給取りBrownを使わないわけにはいかないでしょう。NYGのPlaxico Burress専用のスターターのような形でJamesを使うのかもしれません。
 Hoodが抜けたニッケルCBと緊急時のスターターを埋めるバックアップと言う意味でJamesが健康で居る事が重要です。極端な考え方だとは思いますが、試合に出て活躍するよりも3番手のCBとしていつでも出れる状態を1シーズンキープする事の方がチームにとっては重要になるかもしれません。

Dorenbos vs Celek

2007-06-22 07:58:20 | イーグルス
 Mike Burtrumが引退した事で、LSは去年代役として入団したJon Dorenbosが務めると考えるのが普通だとは思います。ただ、5巡指名のTE Brent CelekがTE/LSとしてBurtrumの後継者になる可能性も有りそうです。

 Burtrum離脱時に緊急的な代役としてDorenbosを獲得したのですが、LS専門で他のポジションでチームに貢献が出来ません。BurtrumのようにTEのバックアップとしても起用できる選手の方がチームからすれば使い勝手が良いのは当然です。もちろん、FGで試合が決まる場面も多いですからLSとしての能力・精神力が基準値以上持っている事が重要なのですけど。
 Burtrumの首が引退を考えるほど重症である事は一般的にも知られていました、コーチ陣は正確な情報を持っていた筈です。そう考えればドラフト・FAでBurtrumの代役を獲得しに行っても不思議ではありません。今年のドラフトでTEとしての評価がそれ程高くなかったCelekを獲得したのにはLS経験が有るTEを獲得したかった可能性があります。
 CelekはBig East Conferenceのアカデミックチームにも選ばれていますから、知能面での問題は無いでしょう、大舞台での精神力と学業的知能は同じではありませんが、頭が良いに越した事はありません。安定したLSをスナップするだけの技術力を持っている(キャンプで実戦レベルまで成長すると考えた)のかもしれません。

 TE陣に怪我が相次ぎ、ルーキーCelekとDEからコンバートされたLee Vickersしか練習に参加できるTEが居ない状態でした。スポーツヘルニアの手術を受けたL.J SmithとOTA初日に肩を痛めてしまったMatt Schobelの健康状態も気になります。そういうチーム事情を考慮すると、TEのバックアップを務められるCelekをLSとしてロスター枠に入れる確立が高くなってきているような気がします。

Johnson vs Rocca

2007-06-21 07:42:17 | イーグルス
 スポーツヘルニアの手術を受けて以来飛距離が落ちてしまったP Dirk Johnsonは30歳に近くなるまで色々なチームのキャンプを渡り歩く旅人でした、Eaglesで認められ契約延長を勝ち取ったのですが怪我の為にポジションを失う危機に立たされています。

 オーストラリアンフットボール出身のSav Roccaは33歳のルーキーですが、ミニキャンプではJohnson以上の飛距離を披露し続けていたようです。まだスナップを受けてからのステップに改善するべき技術的な問題は残っているようですが、すでにJohnsonよりも上と言う評価を受けているようです。
 パントを蹴る時のプレッシャーを考えれば、オーストラリアンフットボールが蹴った後のチャージに寛容なのに対して、ちょっとでも当たればすぐ反則になるNFLの方が全然楽だと思います。走って、タックルして、蹴ってを繰り返して消耗する事がないですからNFLの方が肉体的にも楽です。しかし、一つのパントに対する合否判定の厳しさは比べ物になりません、精神的にはNFLのパンターの方が厳しいでしょう。
 15年間一線で戦ってきたRoccaですから、プレッシャーと戦う術を手に入れているとは思います。チームの得点王を9シーズンも記録しているのですから、外したら負けるような場面でもゴールを狙って蹴ってきた結果が得点王なのでしょう。

 Johnsonは飛距離最優先のパント(滞空時間が短いですけど)、20ヤード以内に落とすコントロール重視のパントを蹴り分ける技術を持っています。Roccaにそういう技術があるかどうかは不明です、ドラフト直後のミニキャンプではスイートスポットに当たらないミスパントになる事も多かったようですしそういう技術は持って居ない(または披露するレベルではない)でしょう。ミスしないでまともに当たったパントだけを比べればRoccaの方が良いパントを蹴るが、ミスパントになる危険性を伴うRoccaを安定性優先のAndy Reidが起用するのかは微妙な所でしょう。
 FGのホルダーとしての能力も気になります、去年はJohnsonがHを務めましたがDavid Akersから蹴りにくいと苦情を言われたためにプレイオフではKoy DetmerをH専門でチームに復帰させています。言い換えれば他にHを任せる選手が居ないという事になります。通常HはPかQB辺りが務めるのですが、A.J FeeleyはDetmerが居た為にHとして使われた事は有りませんし(Detmerが怪我した2002シーズンはChad LewisがHの代役でした)MIA、SDでも多分Hはやってないでしょう。ルーキーKevin Kolbは第3QB登録になるでしょうから、フィールドに立つ事は出来ません、そう考えるとHを誰が務めるのかと言う事もP争いに影響するかもしれません。
 オフィシャルHPのデプスチャートでは、HはJohnson,Rocca、TEのMatt Schobelの順番になっていますが、経験が無いRoccaがH上手い訳がないです。SchobelがHをこなせれば良いのですが、そうでない場合にはHとしての安定感がPを選ぶ際に影響するかもしれません。

 Roccaの方が良い足を持っているようです、しかしまだPとしての技術が未熟な事とP以外の仕事の部分でJohnsonが勝っているようです。個人的にはRocca面白いとは思いますが、安定感を優先するReidの選手起用ではJohnsonが選ばれるようにも思えます。ただSTコーチが今年入れ替わっているので、去年までの実績は考慮されないかもしれませんが。