戦闘開始

トレーニングキャンプ5日目は午後からの練習でしたが、全員が揃っての練習になりました。まだハードヒットはしないようになっていますが、フルパッドを付けての練習は1月以来になります、いよいよ戦闘開始です。

　5月にスポーツヘルニアの手術を受けたL.J Smithはまだ100%回復はしていないが初日の練習に参加するとコメントしていました。実際にはストレッチの段階から一部メニューは免除となり、パスドリルには参加していますがノーコンタクトを示す赤いジャージを付けての練習参加になっています。フルスピードで走る事も無かったようですし、100%のプレイをするにはもう少し時間が掛かりそうです。

　体重減が気になるJevon Kearseですが、現在248ポンドにまで増やしてきているようです。去年のキャンプ初日が251ポンドだったようでシーズンは255ポンドから260ポンドでプレイしていました。まだ若干細く見えるようですが、プレイするだけの体調には整えてきたようです。

　特に怪我人は出なかったようですが、Jeremiah Trotter,Takeo Spikes,Brian Dawkinsなどの大ベテランは一部の練習を免除されたようです。初日から飛ばし過ぎて怪我をする事を防ぐ為でしょうし、古傷をかばう為の措置かもしれません。

　33歳のルーキーSav Roccaが60ヤード越えのパントを連発していますが、練習に合流したDirk Johnsonも55ヤード程度のパントを蹴っているようです。ハングタイムではRoccaに勝っているようですし、それなりに高いレベルでの争いになってくれそうです。
　フルパッドをつけてコンタクト有りの練習が始まりましたが、RoccaはそのままLBとして使えるような動きをカバーチームでも見せているようです。オーストラリアンフットボールの選手ですし、タックルをするだけの体格と技術は持っているはずですから、パントを蹴った後に猛然と突っ込んでいくようなプレイが見られるかもしれません。



　WCOの生みの親として名高いBill Walshが75歳で亡くなりました、Andy Reid,Marty MoarninwegもMike Holmgrenを通じてですがWalshの系譜を継ぐコーチです。WCOが世に出てもう30年ですし、Reidは縦への一発を織り込んだWCO,MornhinwegはIフォーメーションを織り込んだWCOと発展させつつ現代へとWCOを受け継いでいます。どこまでがWCOなのかと言う定義が出来ないほど様々な進化を遂げていますが、大元に有るのはWalshのシステムです（Walshのシステム自体も当事の様々なシステムを掛け合わせたものです）30年使われ続けるシステムを開発し、3度スーパーボウルに勝利した偉大な先人の冥福をお祈りいたします。