お仕事ブログ

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中継スタッフ募集についての補足など

2010年01月29日 | Weblog
将棋連盟HPから中継スタッフ(業務委託)募集のお知らせが発表されました。これまではほとんど縁故だけでスタッフを増やしてきましたが、外に向けて門が開かれたのは大きな一歩だと思います。

さて、少しでも多く方に理解していただけるように(オフィシャルのお知らせのページだとどうしても固くなってしまうので)、ひとつずつかいつまんで説明してみます。


○委託内容
1) インターネット中継の棋譜・コメント入力
2) インターネット中継で写真撮影した画像、図面等をブログへアップ
3) インターネット中継で収録した動画の加工・中継ページへのアップ
月10日程度、2H~12H(1日につき)
※業務内容により延長する 
※宿泊を伴う場合あり

業務内容に関しては、上記の通りです。
月10日程度というのはあくまで目安なので、それだけ保障されているというわけでも、やらなければいけないわけでもありません。能力が上がり経験を積めば、任される内容は高度になり(たとえばタイトル戦の出張など)、回数は必然的に増えていきます。
延長は、もちろん千日手や持将棋で対局時間が長くなった場合です。基本的には感想戦を見て必要な記事を追加し、中継機具を撤収するまでが業務内容となります。


○勤務地
業務内容により異なる

単純に「対局場による」という意味です。


○報酬額、交通費
業務内容により異なる
※委託業務の成果により改定する。

例:将棋会館での対局で持時間が1時間以下の場合 
  1対局 4,500円(税込・交通費込)
  将棋会館での対局で持時間が5時間の場合
  1対局 15,000円(税込・交通費込)

これは、対局の持ち時間(予想拘束時間)により報酬額を決めるという意味です。タイトル戦などで地方に行く場合は、もちろん交通費が支給されます。
報酬額は能力向上と経験によりアップしていきます。新規スタッフはレベル1から始まりますが、ある程度の経験を積むとレベル2に上がります。
例に出されている報酬額はレベル1相当のもので、レベル2になれば報酬アップ。レベル1は研修期間のようなものなので、レベル1~レベル2の上がり幅が一番大きくなっています。


○申し込み
こちらの登録フォームより必要事項を記入の上、お申し込み下さい。後日ご連絡いたします。

質問・備考の欄に「資格」「特技」「経験」「棋力」などプラスアピールを書いてください。最低限必要なスキルはいくつかありますが、何より必要なのは熱意で、次に必要なのは将棋という文化を重んじる気持ちだと僕は思っています。
多くの新しい才能が出てきて、僕も含めて今やっている人たちがステップアップする形で引退する。ネット中継を一生懸命やっていれば、他の媒体からお仕事をいただける機会も増えてきます。そういった道筋を作ることができれば、将棋界の全体的な記者レベルも上がってくるかもしれない。今回の中継スタッフ募集が、その第一歩になることを願っています。

大人の遠足

2010年01月29日 | Weblog
【1月某日】
観戦記者の小暮さんからメールが届いた。要約すると、「1月26日にレンタカーを借りて皆で大阪に行こうぜ」という内容。僕もその日は大阪に行く用事があったので、即座に「よろしくお願いします」と返信。

【1月某日】
何度かのメールのやりとりで同行メンバーが変更になり、最終的には観戦記者の小暮さん、椎名さん、世界が誇る編集長であるところの田名後さん。それに中継神の銀杏記者というところに落ち着いたようだ。

【1月某日】
小暮さんからメールが届く。要約すると、「俺はジャケットにカラーシャツくらいの格好で行く。ネクタイは一本たりとも持っていかない。皆に強制はしないが、賛同してくれると嬉しい」という内容。1月26日に会いに行く人はそういうスタイルでいることが多かったので、ということらしい。ううむ…スーツで行くつもりだったのだが、そうもいかなくなってきた。

【1月某日】
都内某所に洋服を買いに行く。僕はスーツとジーンズの間が無いタイプの人間なので、ジャケット等のアイテムは持っていないのだ。ドラクエに例えれば、ロトの鎧orみかわしの服みたいな感じか。全然うまい例ではないか。

【1月某日】
10時過ぎ。
遠足当日。都内某駅集合。運転してくれる椎名さんに車で待ってもらい、某牛丼屋で駆けつけビールニ杯半。早くも小暮さんの「ジャンジャンやってくれ」が炸裂する。椎名さん、どうもすみません(笑)

13時過ぎ。
浜松のサービスエリアで、うなぎを食べる。おいしいおいしい。特に名を秘すが、K暮さんが「ジャンジャンやってくれ」とビールを注文した。もちろん高速でアルコールの販売はない。さすがのK暮さんも高速には勝てなかったようだ。

17時40分頃。
某リーガロイヤルホテルに到着。各自、部屋に戻って荷物を置いてロビー集合。ずっとビールを飲みたくて「シャワーを浴びてビールをおいしく飲めるようにするんだ!」と宣言していた椎名さんは、「あうー、頭のてっぺんだけシャワーを浴びてきましたー」。この方のビールにかける情熱は棋界一だと思う。

18時。
ホテル阪神へ。広い会場を埋めつくすほど、たくさんの人たちが集まっていた。東京から駆けつけた人も多かった。スピーチのひとつひとつが暖かくて、それがそのまま池崎さんの人柄を鏡写しにしていたように感じられた。こういう言い方が正しいのかどうかはわからないけれど…笑い声が絶えない、とても楽しい会でした。

20時半頃。
久保棋王行きつけの店で二次会。将棋講座の久保さんのエッセイで出ていたあそこです。久保さん、深浦さんのタイトルホルダーをはじめ、棋士や記者などが15人ほど。行方さんが若島正さんの隣で恐縮しきりだったのが印象的でした。棋士が憧憬の対象であるように、棋士にもそういう対象があるんですね。ふふふ、気持ちはよくわかります。

23時過ぎ。
池崎さんの行きつけのお店へ。業界内では「池崎BAR」と呼ばれていて、僕も大阪に行ったときに池崎さんに連れてきてもらったことがあります。
みんな考えることは同じらしく、結局はここに来るんですね。最後は別テーブルにいた池崎さんの奥様と弟さんを引っ張り込んで盛り上がってました。きっとこれから先もここに来て、池崎さんの思い出話をするんだろうなぁ。

25時頃。
なぜか大阪王将へ。10人くらいいて30人前は餃子を食べただろうか。大阪の街でもK暮さんの「ジャンジャンやってくれ」が炸裂しまくり、酔った頭では東京にいるのか大阪にいるのか、そもそも何をしてるのか誰がいるのか分からなくなってきた。なんだか池崎さんもそのへんにいるような気がした。27時くらいに解散。

【某月某日】
昼にロビーに集合して、難波の気合いの入った串焼きの店へ。駆けつけ三杯。その後、高速に乗っかって名古屋へ行き、山本屋の味噌煮込みうどん。なんやかんやで東京に着いたのは日付が変わるあたりでした。うちらがカパカパ飲み続けるなか、運転のために忍の一字に徹してくれた椎名さん、ありがとうございました。小暮さん、もうとにかくジャンジャンありがとうございました。そして池崎さん、今後も残された作品で勉強させていただきます。ありがとうございました。