お仕事ブログ

日々のライター稼業など。コメント欄に書きにくいことや仕事のお話はgotogen510@yahoo.co.jpまで

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千駄ヶ谷。

2010年10月22日 | Weblog
とある小雨の日。
将棋会館から近場の店にご飯を食べに行こうと歩いていたら、向こうから三浦八段がやってきた。

「あれ、後藤さん。傘も差さずにどうしたの?」

三浦八段は満面の笑みで、右手に背広の上着を持ち、左手は手ぶら。傘差してない人にどうしたのって言われても…何待ちですか?釣りですか?
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帰宅

2010年10月12日 | Weblog
▲清水市代女流王将-△あから2010は、棋譜の内容を吟味した方なら分かると思いますが名局でした。
25手目▲9八香、26手目△4四角、27手目▲7七角、29手目▲7七同金、36手目△4五同桂、42手目▲6六金打、55手目▲7七同金、70手目△5五角。僕なんかが言うのもどうかと思いますが、本当に素晴らしくて心が動かされた手がたくさんありました。
リアルタイムで伝えきれなかったのであれば、それは僕の力量不足です。申し訳ありません。もし一方的だったと思われる方がいるなら、もう一度初手から鑑賞してもらえれば幸いです。
当日になって色々とトラブルがありましたが、清水女流王将も、あから2010も、今日のために表となり裏となり準備をしてきてくださった皆様も、観戦してださった皆様も、本当にありがとうございます。そしてお疲れ様です。
また新しい時計の針が動き出し、その針を他人事として見られる人が恐らくかなり減ったことも、この対局の大きな価値だと思いました。
そもそも人間もコンピュータも隔てなく、盤上の真実はひとつ。清水女流王将が言っていたように、コンピュータ将棋のことを考えていたら新しい発見があったというのは、人間同士の対局が当たり前になっている現状では新鮮な響きがあります。同じルールで戦っているのに、なぜ分け隔てが必要なのか。コンピュータ将棋は敵ではなく、将棋という奥深いゲームの新しい地平を見せてくれる友人になり得るのではないか。そんな感慨を抱きました。

数日後には竜王戦七番勝負が始まります。最近の自分はあまりに将棋が面白すぎて、他にやらなきゃいけないことが、なかなか進みません。来月引越しをするので、たとえなんちゃって社会人であってもね。そのくらいはどうにか打開しなくては。
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最近の話など

2010年10月10日 | Weblog
【某月某日】
マイナビ女子オープンの▲村田-△中井戦の中継を銀杏記者と担当。最近はベテランと若手のコンビが多かったので、この組み合わせは久しぶり。将棋の内容もキビキビとレベルが高く、銀杏記者との将棋よもやま話も楽しい。
終了後に銀杏記者、新人王戦決勝を中継していた吟記者、文記者、取材で来ていた週将内田記者が参加して「○○七段を囲む会」を急遽開催。とても楽しかったです。
○○七段は「ここでの話は決してブログに書かないように」と言っていたけれど、まあこの範囲ならいいでしょ。

【某月某日】
桂の間にて。

K田六段「やはりガイルのように待っててカウンターで蹴り上げるだけじゃ面白くない。たとえば…(以下長くなるので略)」
ごとげん「ええ、ソニックブームで間合いを計って、近づいてきたらムーンサルトじゃ見ている人は飽きるかもしれないですね」
K田六段「ベガのこれ(スーパーマンが飛ぶときのようなポーズ)があれば(以下略)」
W辺竜王「そもそもソニックブームとか波動拳を出し続ける技術があれば、相当負けにくい指し回しになるかと」
I島六段「最近のはターボでしたっけ?スピードが速くてなかなか…」
W辺竜王「波動拳出そうと思ったらコマンド間違って昇竜拳出たりして、間合いを詰められたりね」
ごとげん「波動拳連打にはバルログで上から行くと?」
K田六段「(以下略)」
I島六段「マニアック過ぎます(笑)」

将棋を念頭に置いて読むとなかなか面白いかと。

【某月某日】
順位戦を見学しに連盟へ。超楽しい。
終電間際で普通に電車に乗ったのでは間に合わないため、ひとまずターミナル駅にタクシーで向かうS八段と行動をともにする。

「はぁぁぁぁぁ。毎日王冠はペルーサを買いたいけど、私が買うんじゃダメか。はははははっ。今日はもともとタクシーで帰るつもりだったし、終電に間に合わなくてもいいんです。でもあと5分だけ早く桂の間を出ていれば、こんな綱渡りにはならないんだよなぁ。それは分かっているんだけど、なんでだろうな。▲行方-△佐藤戦は長期戦で、見ていられる時間帯では形勢が大きくは動かないのに。あーあ。あああ。あ、運転手さん、駅前混んでいるのでここで降ります!」

鈴木八段と二人で歩行者が歩くべきではないスペースを走り、立ち止まることなく「では」と別れる。終電には間に合ったんだろうか。こういうときに間に合ったほうがいいのかそうでないのか。いくらか勝負の世界を知っている中途半端な自分は、何が良いことなのか分からない。
僕はそこから、もともと乗るはずだった終電2本前の電車に乗って帰宅。

【某月某日】
引越しが決まり、各種手続きについて調べる。今住んでいるところから10分かそこらの場所なのに、区が変わるといろいろ面倒くさい。
他にも課題やら心配事やらもあるけれど、高田純次の「適当日記」を読んでりゃまあね。だいたいは。
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チャンス

2010年10月03日 | Weblog
NHKで土曜21時からやっていた「チャンス」というドラマが昨日最終回を迎えた。
話の流れとしては、証券会社に勤めているやり手の女性が、あんにょもんにゃして顧客に大損させてしまい、その顧客が自殺。罪の意識にさいなまれた女性がふらふらと北海道で行き倒れ、普通なら凍死してしまうところを馬のハルコに助けられ(馬は人よりも体温が1度高いらしい)、無事生還した女性が、廃用寸前だったハルコにチャンスを……というお話。

女性役の藤原紀香は女優としてあまり好きではないけれど、かわいい馬がたくさん出てくるので毎回見ていたら、来週、来週と楽しみになっていた。最終回は涙をこらえるのに必死で、でも内田、善臣、勝春も出てきて、ああもう、ならねえやならねえや。

この枠は毎回はずれがなくて、いつも楽しみにしています。多分、「チャンス」もオンデマンドで見られると思います。

土曜シリウスSでのモンテクリスエスの不自然な止まり方を見て、どうか無事でと願いつつ。

(大あくびのモンテクリスエス)


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そのあと

2010年10月01日 | Weblog
9月29日から日付を越えて30日になり、更にいくらか時間がたったころ。何十畳はあろうかという控室の隅っこで、詰将棋の出し合い、解き合いが始まった。
自作を並べる藤井猛九段、最近出合った難問を出題する鈴木大介八段。僕も自作をいくつか出す。目の前の人たちが1分でも2分でも考えてくれるだけで、勝負が終わったあとの余人には想像もつかないような感情を、ほんの少しでも和らげることができたような気がした。

大きな勝負の結果は、当事者だけでなく様々な人に影響を与える。勝負している人、勝負したかった人、ごく身近な人、遠くても心を揺らした人。
午前3時過ぎに鈴木が自室に戻ったあとも、藤井はしばらく控室にいた。関係者に「来期も待っています」と声をかけられると、喜怒哀楽どれにも分類できないような、どれも含んでいるような表情で、もにょもにょと曖昧に返事をしていた。

翌朝、大浴場で羽生王座と顔を合わせた。あぐらで湯船につかっているのに、緩んだところがなくピンと背筋が伸びていた。今日も明日も、もしかしたらいつまでも、「俺、よく頑張った」と休める日は来ないのかもしれない。

朝食会場にも集合にも、藤井の姿はなかった。
寝られずに始発で帰ったのか、寝過ごしてまだ寝ているのか。どちらにせよ、関係者と顔を合わせないプライドの高さは、藤井らしくてとてもいいなと思った。

僕はといえば、静まらないザワザワを収めるため、鶴巻温泉駅前のパチンコ屋で、いくらかのお布施をしてから駅に向かった。考えること、感じることが多すぎたから、あえて鈍行に乗って、のんびりとゆらゆらと帰った。
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