お仕事ブログ

日々のライター稼業など。コメント欄に書きにくいことや仕事のお話はgotogen510@yahoo.co.jpまで

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将棋ペンクラブ大賞贈呈式

2007年09月29日 | Weblog
まあ始発で帰ってきたわけですが(笑)
諸々、ありがとうございました。

目標だった会報は、最新号を買ったらついでにと2冊もつけてもらえました。あとでゆっくり読ませてもらいます。

やや二日酔い気味なので、ひとまずこれにて。
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まずはひとつ

2007年09月28日 | Weblog
森内-三浦戦の観戦記が書き終わりました。
締め切りまで10日以上あるので、ここからはお楽しみ推敲タイム。手元で溜まっている原稿は本の仕事のみ。いいペースですが、そろそろ方針を定める時期かもしれません。

昨日携帯の機種変更をしてきました。vodafoneからソフトバンク。乗り遅れている感じでちょっと恥ずかしかったですが、隣の人がJ-foneからの機種変だったので、助かりました。なんなら余裕すら出てきました。これが競争社会の厳しさです。

28日はペンクラブ大賞の授賞式に行ってこようと思います。僕は会員ではないので肩身は狭いですが、会報を買える機会は他にはないので。
じゃあ入会すればいいという話になるかもしれませんが、僕世代のライターがペンクラブ会員になるのは、少なからず葛藤を伴うのです。

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23日

2007年09月24日 | Weblog
昼過ぎに渡辺竜王邸へ。
柊とパパと3人でwiiボーリングをやり、結果は1位柊、2位自分、3位パパ。1位の人は軽く200点越えで、普通に手合い違いだと思いました。

夜は大和証券杯のチャット代打ち。
感想戦での対局者の掛け合いも面白かったですが、個人的には真田さんの立ち回りが結構ツボ。あの空かし技は相当レベルが高いでしょう。


さてさて。
今週は外に出る仕事が少ないので、原稿書き週間になりそうです。
溜まっている本も、少しずつこなしていければと思います。
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お昼休み

2007年09月21日 | Weblog
今日は順位戦B級1組の中継を担当しています。
関西担当は昨日今日と連投の翔記者。本当にお疲れ様です。

写真は昼休みの特別対局室。今日は中飛車の将棋が東西合わせて3局あるので、中飛車好きの方はこの機会に名人戦棋譜速報に入会されてはいかがでしょうか(笑)
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本日のいろいろ

2007年09月19日 | Weblog
仕事中なので、取り急ぎ。
まずA級順位戦▲郷田九段-△羽生三冠のネット中継。これは僕が担当しています。

そして竜王戦挑決第3局。こちらは銀杏記者です。

よろしくお願いします。
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良い買い物

2007年09月17日 | Weblog
16日は何も仕事が無かったので、池袋に買い物に行きました。
まずはサンシャインの文化会館でやっていた、ワールドのセールへ。
有名ブランドが65%offという素敵な集いなんですが、最終日のラスト1時間とあっては品薄感は否めない。まあ初日に行っても目の保養でしかないんですけどね。良いモノを見る、適正価格を考える訓練みたいなものです。

セールもそこそこに向かったのは、古本市。こっちは実務なので目の輝きが違います。今日仕入れたのは…

・マス・コミュニケーション入門 早川善治郎ほか 有斐閣新書
・羆嵐 吉村昭 新潮社
・白痴・青鬼の褌を洗う女 坂口安吾 講談社文芸文庫
・永井荷風集 筑摩書房
・室尾犀星・外村茂集 筑摩書房

特に羆嵐は以前から探していたもの。これだけで大満足です。
この古本市は10月初旬までやっているらしいので、もう一回くらい行ってこようかなと思っています。

その後は池袋西武の8階にある「エーデルワイス」というレストランでオムライスを食べました。デパートのレストランでは、(あくまで経験則ですが)値段に見合うものが食べられることが少ないような気がします。しかし、ここのクリームシチューオムライスとハンバーグは別。いい仕事してます。

帰宅後、少し休んでから大和証券杯をビール片手に観戦。普段は中の人として仕事をしてますが、今日は観客ですから。

思ったことをひとつ。対局室で観戦しているときに新しいコメントが配信されると、盤面やチャット欄は自動的に更新されますよね。あれを観戦者が【30秒ごと更新】とか【3分ごと更新】みたいに選ぶことは出来ないんでしょうか。読んでるうちに更新されてしまうと、自分のペースで観戦したい人は付いていけなくなるような気がしました。

それはともかく。
今日の対局の感想戦は、対局者と解説者の個性がとてもよく出ていて面白かったと思います。現在は解説代打ちがデフォルトですが、解説者がチャットを打つのが当たり前になれば、より棋士の個性や魅力が出てくるのではないでしょうか。今は創成期なので難しいかもしれませんが、将来的にはそういう形になるのがベターでしょう。
まあ仕事が減るのは困りますが、それはそれ、これはこれです。
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14日~15日早朝

2007年09月15日 | Weblog
14日。
とても良い一日だった。

日付が変わって15日。午前4時。
理屈はともかく、とにかく沁みた。
自転車で家路を急ぐつもりが、ちょっと視界が悪かったので、歩くくらいのスピードでゆっくりと走った。こんな日に事故にあったらつまらん。

マンションの前で自分の部屋を見上げたら、こんな時間なのに部屋に灯りがついていた。なぜだか、また沁みてきた。

一息ついてから、終盤の入り口まで見ていたA級の藤井-久保戦の棋譜を確認した。将棋ってすごいなと改めて思った。
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ゆったりと

2007年09月13日 | Weblog
 昨日、今日は家で原稿を書いていました。この仕事は締め切りがほぼ一ヶ月後だから、筆の運びも余裕たっぷり優雅な感じです。
 ひと通り書き終えてからの削り、推敲は至福の時間。原稿が溜まっているとこうはいきません。今後もマイペースを保ちつつ、マイペースのスピードを上げていければと思っています。

明日は竜王戦挑決第2局があります。僕は担当ではありませんが、新人さんが研修に来るそうなので基本的な事や流れをレクチャーしに行きます。

こういうのは誰に依頼されて行くわけじゃありません。つまりはボランティアになります。まあ僕も先人に色々と教わって仕事を覚えましたから、いわゆるひとつの【Pay it Forward】です。

基本的に中継スタッフの日給は一律で、仕事の内容や出来で左右されることはありません。新人さんにはまず先輩方の仕事ぶりを見せて、この人と同じ額貰うというのはどういうことかを自覚してもらいたいと思います。
スキルが足りない、棋力が足りない、自信が無いなど不安なこともあるかもしれませんが、出来ないとやらないは違いますからね。
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観戦記の感想戦

2007年09月12日 | Weblog
日曜は大和の仕事、月曜は原稿を書いたあとLPSAのマンデーレッスンに遊びに行き打ち上げで酩酊、火曜は教室で子供らとお戯れと、まあ平和に日々が過ぎていきます。好きなものは多いほどいいですね、ほんとに。


さて、田中寅九段-矢内女流名人の掲載が終わりました。

この原稿はゲラの段階で矢内さんに見てもらう機会があり、感想は「うん、どうもありがとう」でした。

先日、田中誠初段とご飯を食べたときに「この前、観戦記で書かせてもらったんだけど」と言ったら、「北海道のあのときのですよね。無理やり野球の話に持って行ったんですけど…なかなか厳しかったです(笑)」。

観戦記はタイムラグがあるため、情報のスピードで勝負するのは難しい。では、どうすればいいか?それは各人が知恵を絞るなり、体を張るなりしなきゃいけません。将棋は強いに越したことないし、文章もうまいに越したことはない。けれど、観戦記者に最も必要な素養はそこじゃないと僕は思います。
とかなんとか偉そうなことを言いつつ、新聞観戦記が抱える大いなる矛盾の答えが見当たらず苦悶したりしているわけです。

例によって感想など、簡単なものでもコメントしていただけると嬉しいです。
そろそろ同業者やプロ棋士からの厳しいツッコミも欲しいところですね(笑)

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自堕落な日々

2007年09月09日 | Weblog
少し涼しくなったと思ったら、また暑くてしかたない感じになってきましたね。先々を見据えてやっておきたいことは山ほどあるのに、目の前のお仕事でいっぱいいっぱいになってきてしまいました。暑いのは苦手です。

近況を端的にあらわすと、よく食べ、よく遊び、よく散財でしょうか。近所で優秀な焼肉屋を発見したので、収穫が全く無いわけではありません。あの値段であの肉はすごい。

さて、今日は日曜日恒例の大和証券杯
対抗戦「第2弾 東軍vs西軍」とのことですが、現場での仕事はほとんど変わらないのでマイペースでやっていきたいと思います。
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第33期棋王戦予選▲田中寅彦九段-△矢内理絵子女流名人

2007年09月05日 | Weblog
【第1譜】両者得意の形

「やっぱり…しばらくは色々と言われるよね?」
 千駄ヶ谷駅のホームで矢内に聞かれた。道すがら話していたのは女流棋士独立問題についてだった。本局の数日前に矢内は女流棋士新法人設立準備委員会を辞め、将棋連盟に残留することを発表したばかり。女流名人というタイトルの重み、唐突だった方向転換。風当たりが強くなるのは間違いないだろう。さて、どう答えようか…。

 対局が始まる10分ほど前、3階のエレベーター付近で田中を見た。その視線はピカピカと点滅している階数表示に向けられていたが、すぐに踵を返し階段に向かう。裾を少し持ち上げ、段に足を掛けたところでこちらを振り返り「久しぶりに注目していただける対局ですからね。気合いを入れて和服にしました」とニヤリ。元棋聖としての自信と自嘲が混ざり合ったようなその表情は、積み重ねてきたものの確かさを感じさせる。
 田中が草履をみりみりっと軋ませながら階段を上がっていくのを、抜かさないようにゆっくりと追う。



 ▲6八角(途中図)の局面は、田中にとって非常に相性が良く、過去4戦4勝。局後に「オジサンがよく知ってる形にしてもらえて良かった。これ以外は出来ないからね」とおどけて見せた。
 この引き角からの矢倉は矢内にとっても初タイトルである女流王位獲得の原動力になった戦型。元棋聖に思い切りぶつかりたかったのだろう。
(途中図は15手目▲6八角、第1譜指了図は24手目△3一角まで)



【第2譜】特対ジャック

 矢内は対局室を示すボードを見て驚いたという。相手が九段とはいえ、特別対局室で指すことになるとは想定していなかったのだ。そして田中が現れたときにまた驚いた。特別対局室、和服。緊張感がグッと増す。
「でも隣に同門(関根茂九段門下)の千葉幸生五段もいたので、落ち着くことができました」
 余談だが筆者も矢内と同じ平成5年入会。隣の記録係は殿岡裕里三段で、入会年は違うが、同年代で対戦が多かった。知った顔がこれだけ並んでいれば安心できそうだ。

 ▲3八銀から▲2七銀は田中お得意の単純棒銀。「単純だが、後手が良くしようと思うと大変」そう語る田中には、経験に裏打ちされたであろう自信が見え隠れする。
 ▲1五銀に対する△2二銀は受けの手筋。▲2四歩△同歩に▲同銀なら△2三歩で銀が死ぬ。▲2四同角なら△2七歩▲4二角成△同玉▲2七飛△3八角から馬を作られてしまう。

 指了図の△7五歩は包容力を感じさせる、ゆったりとした手。先手陣にプレッシャーを掛け、ゆっくりしていれば△7四銀から好形を築く狙いがある。▲1五歩の端攻めも効果が薄く、指し手に困ったかに思えたが…。

 ここで昼食休憩に入った。「指す手が見えずに△7五歩としましたが、次の一手を見てガッカリしました。」と局後の矢内。
 代替案は△9四歩、△7四銀が考えられたが、一局の将棋としか言いようがない。
(指了図は44手目△7五歩まで)



【第3譜】穴熊へ

 再開後1分で指された▲9八香が、△7五歩をとがめる好手だった。
 次に▲9九玉から穴熊に組んでしまえば7筋の位から遠くなり、影響を受けないで済む。しかも後手陣は壁銀なので、穴熊の遠さを生かした攻めが通る可能性が高まる。

 若手時代、田中は対振り飛車で居飛車穴熊を連採し、「堅い、攻めてる、切れない」の旗頭のもと高い勝率を上げた。戦型は違っても、穴熊を指しこなすコツは誰よりも心得ているはずだ。

 △6四歩から△7四銀のように歩の下に駒がいる形は、矢内の本格的な棋風を示している。慌てずに力を溜めて、一番効率のよい場面で戦いになるようにコントロールしていく。こういった指し方は女流名人位を獲得したあたりから磨きが掛かってきたように感じられる。しかし本局は8四角・7四銀・7三桂の形が生かしにくい展開になってしまった。
 言葉は適切ではないかもしれないが、奨励会時代の矢内は、髪を掴まれてブンブン振り回されるような負け方が多かったように思う。筋は良い、形にも明るい。しかし相手が攻めてくることに対する警戒が希薄という印象があった。7四銀・8四角の理想形も、捌けなければただのダンゴでしかない。

 先手十分の駒組みだが、行きがけの駄賃とばかりに突き捨てた▲1五歩は余計。歩を渡したため、△3六歩▲4八角を利かされてしまった。
(指了図は65手目▲4八角まで)



【第4譜】逆でいい勝負?

 指し始め図からの△3四金では、先に△4六歩を突き捨てる手が検討された。田中は手抜きで▲3五銀△4七歩成▲1五角という強襲も考えていたようだが、さすがにこれは無理筋。△同香▲同香△5七角くらいで後手余せそうだ。

 したがって▲4六歩には△同歩と取ることになる。この突き捨てが入れば本譜の▲5七角の活用が遅れるというカラクリだ。
 しかし△3四金▲3八飛△3三銀▲3六飛と平凡に進められても矢内は自信が持てなかった。先手の4六歩が▲3七桂~▲4五桂と活用するための土台になってしまっているのだ。

 △7六歩から△8六歩は筋に明るい矢内らしい攻め。△7六歩に▲同金なら△6五金、△8六歩に▲同歩は終盤に8七の地点を叩かれる筋が残り指しにくい。

 控え室では先崎八段、田中誠初段らが本局を検討していた。そこにフラリと訪れた阿久津五段が△3三銀の局面を見て「あれ?後手の手番かと思ったら先手の番ですか。手番が逆なら大変だと思ったのに」とポツリ。素人目には手順に壁銀を解消してこれからに思えるが、プロ的にはすでに後手苦戦は免れない情勢なのだ。
 阿久津五段、田中初段は奨励会で矢内と何局か指しており、矢内6級を7級に落としたのは他ならぬ阿久津だった。

 田中が筋、筋と攻め込んだ指了図。一見絶好に映る▲3五歩が実は緩手だった。正着は次譜で。
(指了図は81手目▲3五歩まで)



【第5譜】面白いに越したことはない

 図の▲3五歩は、△同銀や△2三銀なら▲4三金△同金▲5二銀の両取りで決まり。▲4四銀にも△3四歩と銀を取って、桂が逃げれば3四の拠点が大きく優勢になる。しかし…△8七歩成からの矢内の攻めを見て、田中は頭を抱えた。
 桂が逃げてくれれば▲3三銀で大成功なのだが、放置して▲3三歩成△同銀の形が思いのほか寄り付かないのだ。
 ▲3五歩では▲2四飛と走る手が正着だった。以下△4四銀▲3四飛△4三金打▲2四飛と進め、次に▲5二銀が残る。本譜は遊ばせておかなければいけない銀桂が働き出し、明らかに変調。

 田中の動作が急にバタバタしはじめた。矢内もエキサイトしてきたのか、ペットボトルにそのまま口を付けて喉を潤している。
 控え室の田中誠初段は照れ隠しなのか「オヤジはもう勝ったと思って、一回読むことをやめたんでしょうね。ここから面白くなりますよ」。周りの面々も苦笑いしつつ、面白いに越したことはないけど…と混ぜ返す。

 対局室に戻ると、ちょうど田中が指了図からの次の一手を指すところだった。皮肉にも、小気味よい音をたてて指されたその手が疑問。眉間にしわを寄せた表情は楽勝と思っている棋士のそれではない。

 部屋を出たところで顔を合わせた先崎八段は、小さな声で「本当に面白くなったんじゃない?」と悪戯っぽく口の端を歪めてみせた。
(第5譜は88手目△8五銀まで)



【第6譜】それぞれのシーン

 ▲8五同金が悪手で一気に差が詰まった。ここは▲3三歩成と攻め合って穴熊の遠さを生かすべきだった。先手玉は金を取られて△8七歩と打たれても、飛車の利きが強く王手が続かない。

 田中誠初段は「ほら面白くなった。オヤジの将棋を一番見てるのは僕だからわかるんです」。
 本局から3週間後、北海道苫小牧市で行われた名人戦第4局の打ち上げでの話。日付も変わり誰もが酩酊しているころ、名人挑戦者の郷田真隆九段は言った。君のお父さんの将棋は強いと。
「父は典型的な努力の人なんです。負けて帰ってくる度に何度でもクソッ、クソッと盤に向かう姿を見てきましたから」
 そう誇らしげに話す記録係の田中初段。郷田は何度かうなずいてから、呻くように「なぜ君にはそれが出来ないんだ」

 年齢制限を間近に控えた奨励会員には酷かもしれない。しかし、郷田真隆が田中寅彦の将棋を認めていること。年の離れた後輩を気にかけていることは伝わってきた。
 田中初段は他人がやりたがらない仕事を率先してやり、そしてよく気が回る。田中初段は郷田の言葉が聞こえなかったのか聞こえないフリなのか、日本ハムファイターズの話を始めた。一同もそれに乗って、しばし野球談義に花を咲かせた。

 最短の勝ちは逃した田中だが、そこは歴戦の雄。リードを再び拡大しつつ指了図を迎えた。所作もすっかり落ち着きを取り戻している。
(指了図は116手目△6五金まで)



【第7譜】田中の日
 ▲3四桂が一手勝ちを読み切った決め手。後手玉は▲2二金以下の詰めろで、受けも利かない。先手玉も王手飛車など危ない筋はあるが、駒不足のため逃れている。

 感想戦終了後、田中の誘いで矢内、担当記者と寿司屋に飲みに出た。矢内は酒を飲むと気管支が苦しくなるらしく、温かいお茶をすすっている。
 場は田中のペースで進んでいく。理事職、報道、そして女流棋士独立についての話。
「いやぁ、矢内さんが賢明な判断をしてくれて助かりましたよ」
 本当に嬉しそうな田中の言葉に、そこまでニコニコと相槌を打っていた矢内の表情が強張った。けれどそれも一瞬だけ。
 この日は朝から晩まで田中の日だった。和服、穴熊に組み替える構想、お約束とも言える終盤の失速と二枚腰。はっきり矢内の格負けだった。

 もう少し飲むと言う田中、担当記者と別れ、矢内と二人、千駄ヶ谷の駅に向かって出来るだけゆっくりと歩く。話しにくいかもしれないけど…前置きしてから独立問題について尋ねると、矢内は一拍置いたあとに話し始めた。こうなるとは思っていなかったこと、残留は後ろ向きではないこと、これからが大変だということ。駅に着き、改札を通り、階段を上がった。「やっぱり…しばらくは色々と言われるよね?」と矢内。
「それは…うん。そうだろうね」。迷いつつ答えると、矢内は小さく頷いて微笑んだ。


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取り急ぎ

2007年09月05日 | Weblog
今日はB級1組順位戦の▲深浦八段-△渡辺竜王戦の中継担当です。

他にも女流王位戦の挑戦者決定戦も行われています。こちらの担当は、やり手の銀杏記者。
将棋連盟所属の棋士と、LPSA所属棋士の大一番での対局はおそらくこれが初。見方はそれぞれだと思いますが、こういったカードの商品としての価値が上がったのは間違いないと思います。実際ワクワクしますしね、ほんとに。
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仕事いろいろ

2007年09月04日 | Weblog
2日のお仕事は、全体的に楽しくできました。
LPSAの人たちは仕事が無いところから仕事を見つけてくるようなバイタリティに溢れていて、僕なんかが言うのは無責任かもしれないけど「ああ今ものすごく楽しいんだろうな」と感じました。

終わったあと将棋会館まで歩いていき、今度は大和証券杯のお仕事。大内九段の解説をチャットに打つ、いわゆる代打ちの係です。
解説者の個性を生かしつつ、いかに観戦者が読みやすく感情移入しやすい文章に変換していくか。
当たり前だけど、人対人の作業なので何回やっても正解はわかりません。でもまあ、個人的にはものすごく得るものが多い作業だと思っています。人間としての総合力が鍛えられるというか…いや、うまく言えませんね。すみません。

終了後、奨励会の田中誠君がいたので代々木で一緒にご飯を食べました。
僕は正直言って、奨励会員とどう接していいかわかりません。良くも悪くも盲目的に何かに取り組んでいる人に対して、フラットな立場で発言するのはフェアではないと思ってしまうんです。
本当はもっと親身になって相談に乗ったり、励ましたり、それなりに稼げるようになったのだからご馳走したりしたいんだけれど、僕は多分こう言ってしまうんです。「世の中もっと楽しいことあるよ」と。
そんなこと言っても誰も幸せになんてなれないのはわかってるのに。
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2日のお仕事

2007年09月02日 | Weblog
2日のお仕事は、朝から原宿で日レス杯。終了後に千駄ヶ谷の将棋会館に移動して大和証券杯です。

ここ1、2年は「君どっち派?」みたいな有言無言のレッテル貼りが続いていたような気がしますが、最近はすっかり聞かなくなりました。何がどうなっているのかは僕の立場ではよくわからないけれど、できるだけ意固地にならずに要領良くやっていこうと思っています。ピース。

【追記】
日レス杯の会場の東京デザイナー学園に着きました。
ここの住所は東京都渋谷区神宮前 4-18-1。
ちょっとわかりにくい場所なんですが、4-18のブロックを探して、グルッと回ってもらうのが正着だと思います。
13時30分開場、14時開会の予定だそうです。
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