ビンゴとぷっちょ

今日は忘年会だった。

隣に座っていたのは数年前お世話になった上司（レポートライン上は上司ではなかったので、先輩と言ったほうがいいかもしれない）。ビンゴ大会が始まり、私もその先輩も外れたのだが、最後に参加賞という形でフリスクやのど飴などが入った袋が回ってきた。

私は子供が好きそうなぶどう味のぷっちょを選んで取り、となりの先輩に渡した。すると何も言っていないのに「同じ銘柄のほうがけんかしないよな」と言って違う味のぷっちょを選び私に手渡した。私に子供が二人居るのを知っていて。

こういうことが自然にできることに少し感動した。物の金額の多寡ではなく、こういう心遣いが出るところに相手を人間として見ていることが感じられる。酒も入って二時間あれやこれや話した言葉の内容は忘れてもぷっちょの心遣いは心に残る（その先輩と私は分野も違い職位も3つ違うので利害関係があるわけでなく何かを狙ってやっているわけではないことはもちろんわかる）。大げさかもしれないが。田中角栄はきっとこうだったんだろうなあ。