GOSEO BLOG

2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

日記

2023-04-09 10:19:29 | 日記
昨日、録画していたザ・ノンフィクションをみた。老舗洋食店に就職した3人の若者(男性1名、女性2名)のドキュメント。

1年半経過したところで、男性が店主に辞めたいと言った。理由は自分の時間が取れず、料理が嫌いになりそうだから。週一日の休みでは辛いと。

店主は当然引き留めた。そんなんじゃどこに行っても同じだぞと。しかし若者の決意は固く、彼は店を去った。

半年後その青年の状況は、新しい転職先のイタリア料理店でホールスタッフをしており、休みの日にはフットサルを楽しんでいた。

いままでの私であれば、この老舗店主側と意見が近かった。でも最近はこの若者のほうが正しいのでは、と思うようになった。

かつてC大阪のフォルランが日本のサッカー選手をみて、苦労すること自体が目的になってしまっている、みたいなことを指摘していたの思い出した。

たしかに、様々なものを犠牲にして修行して力をつけるのが今までの正解と思う。ただしそれが行き過ぎて、犠牲を払うこと自体が目的になってしまったり、理不尽な我慢を続けることに疑問を抱かなくなってしまうのは本質を見誤ってしまっているのではないか。この青年が週末にフットサルを楽しんでいる姿を見て、自分自身を振り返ってしまった。また、老舗店主自身も「自分は間違っているかもしれない」と自問自答していた。

女性1人も辞めるかどうか悩んでいた。落ち込んでいる彼女に対し店主が「わかりやすく落ち込んでいる姿を周囲に見せているようじゃだめだ。辞めるのはいいが、この店で何かを成し遂げてみせろ」と発破をかけていた。甘えるな、という指導もわかるんだけど(私がここ十年実践してきたアドラー心理学はこれに近い)、、その女性は心療内科に連れて行ったほうがよいと思えるような落ち込み方をしており、実際にその後過呼吸を起こして倒れ、退職という形になった。

厳しい環境から若者が逃げ出すみたいな物語はこれまでも同様に多くあったんだろうが、そろそろ真面目に考えたほうがよいと思った。このドキュメントの事例をそのまま使うと、その美味しい洋食ハンバーグを安価でお客様に都合の良い営業日に複数店舗で提供するために、従業員が週1日しか休めず朝から仕込みをしなければならないその構造で本当にいいのか。世間体ドライブとも関連し、私自身の仕事や生活に置き換えて、考えている。

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