大盛況だった,昆虫観察会について,
第2弾です!!
(第1弾は,一つ前の記事です)
オリエンテーションが終わって,
いよいよ昆虫観察。
あちこちで,
楽しげに昆虫探し。
トンボ,さわれるかな??
女のお子さんが,果敢に挑戦。
講師の中川先生が丁寧にフォロー
潮田先生,熱心に解説中。
何を見つけたのかな?
カナヘビでした
「いや~ん,私,昆虫じゃない~!」
カナヘビは,危険が迫ると尻尾を切って逃走しますが,
あとで尻尾が復活します。
でも2本目は骨が再生しないので,柔らかいんですって。
それから,中途半端に尻尾が切れて,
2本生えているのもいたそうです。
カブトムシ発見! ゲット!!
「ほら,トンボ」
里山だな~~
池にはトンボがいっぱい。
雑木林の中とはまた違った種類のトンボがみられます。
オニヤンマが頭上高く飛び交っていましたが,
中川先生たちが,網を巧みに使って見事つかまえていました。
ちなみに,以前この池には
チョウトンボがいました。
羽の色が深い青,チョウのように羽をひらひらさせて飛びます。
最近は,見かけません。
どうしたら,戻ってくるのだろう?
是非また,五郎助山のトンボ池で会いたいです。
数年前に撮った写真
広場に帰り,一息ついてから,
捕まえた昆虫のお披露目と,振り返り。
皆さん,
ナツアカネ、ノシメトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボなどのトンボ類や
シジミチョウ,
コクワガタなどを見つけたそうです。
講師の先生方は,
ギンヤンマやオオヤマトンボなどの大物をゲット。さすがです。
チョウの羽の鱗粉を顕微鏡で観察
このあと,
中川先生から,とても大事なお話がありました。
さすがだな~~と思ったのは,
先生が,とった昆虫をどうしたいか,
参加者の気持ちを聞いたところ。
五郎助山で,放すか,
家に連れて帰るか?
連れて帰った場合は,死ぬまで世話をすること。
ちなみに,トンボの成虫は,
飼育はとても難しいそうです。
だからといって,決して家で放してはいけない,
との先生の言葉。
その地域に生息するものと,遺伝子が混じる危険があるからです。
飼育しない場合は,研究・観察のために標本にしますが,
希望者が何人かいましたので,
昆虫の種類ごとに
その方法を丁寧に解説してくださいました。
温暖化や外来種との関連で,
アカボシゴマダラチョウの紹介がありました。
ネットの中に生きて飛んでいます
羽に赤い模様が見えます
ちなみにこちらは,ゴマダラチョウ
アカボシゴマダラは,日本では奄美大島にしかいなかったのですが,
このごろ,関東でも見つかるようになったそうです。
中国にいたものを誰かが採ってきて放したことが考えられるそうです。
近くで見つけたら,茨城県自然博物館に連絡してほしいとのことでした。
また,黒岩さんからは,
昆虫と食草との関係についてお話がありました。
昆虫をつかまえたいときは,
幼虫が何を食べるかを調べ,
その植物のところで,待っているといいこと。
(卵を産むために親がやってくる)
例えば,
オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫は
エノキの葉を食べること,など。
講師の先生方の熱意あるご指導と,
好奇心あふれる皆様のご参加のおかげで,
スタッフにとりましても,
実りの多い企画となりました。
今後も里山を守る会のイベントへのご参加・ご協力,
どうぞよろしくお願いいたします。
<番外編>
↓ 人間の捕虫網にはかからない虫かと思いますが,
こんなところでつかまってました・・・
おしりに雫をつけたトンボ
と思って,中川先生,潮田先生に聞きに行ったら,
ウチワヤンマだそうで,
よくみたら,雫じゃなくて,ウチワみたいなものがついていました。
それにしても何でこんなものをつけてるかな?
「あおいであげようか?たぶん,微風だけど」
↓ テントウムシが気の毒なことになってた。
なんて獰猛な・・・
私は初めて見る虫ですが,
ムシヒキアブの仲間かなあ?
最後にPR
茨城放送の番組に理事長が出演
↓ 映像です。