秋から冬にかけて、例年よりも暖かい日々が続いていたせいでしょうね、季節外れの花がちらほら咲いています。
すでに紹介しているものもありますが、今回も返り咲きの花を見ていただきましょう。
ツツジの狂い咲きは今年に限らずよく見られます。
特に上の花は、植栽に使われていることも多く、ポツリと咲いているのをよく見かけますよね。
「ユキヤナギ」です。
オンシーズンの、こぼれんばかりに枝垂れて咲く花とは趣がまったく違いますが、これはこれで小花の持つ可愛らしさがあって、私は好きですね。
黄葉し始めた葉はこの後落葉し、寒い冬に新しい花芽が育っていくのです。
「カイドウ」のピンクの花は、寒風のなかでは少し淋しすぎます。
あまりにも芸の無いマンネリ企画ですが、これには理由があります。
実は戻り咲き系は散々アップしてきましたので、もういいかなと思っていました。
それでも見かけるとついカメラに収めていたのは、まあご愛敬ということで。
改めて記事にしたのには理由があります。
ある花に出会ってしまったという、「事件」があったからです。
まさか、まさかの出会いです。
早速見ていただきましょう。
わかりますか、この花?
「ソシンロウバイ・素心蝋梅」ロウバイ科
そうなんです、ロウバイなんです。
春告げ花のトップバッターのロウバイです。
この時期だし、すっかり落葉してしまってるだろうけど、蓑虫と間違えてしまった実がどうなっているか、花芽はどんな様子なのかをチェックしておこうと、軽い気持ちで寄ってみたんです。
そうしたら、なんとなんと・・・
葉っぱ青々としていましたが、なんとまあ、花まで咲いているではありませんか!
こんなこと有りなんでしょうか?
ロウバイの開花は、1月の半ば頃だと言われていますよね。
今年の1月、おじさんもロウバイの花を求めて、街中を彷徨いました。
なかなか出会えなくて、それこそ狼狽しながら探し回りました。
その顛末は、1月28日「春を告げる花」のタイトルでアップしています。
本来の開花は、1ヶ月後ということですよ。
それがまあ、こんなに早く咲いてしまって・・・
それにまあ、こんなに青い葉っぱの状態のまま花が咲くなんて・・・
本来ロウバイとは、甘い香りを漂わせた独特な形の花が、冬ざれた裸木を被うように咲くんですよね。
キーンとした空気のなかで見る黄色い花は、来るべき春を予感させ、ほっこりとした暖かい思いを伝えてくれる花なんですけどね。
甘い香りが回りに漂っておりました。
この後黄葉が進み、落葉もするんでしょうが、年明けの花時期に咲くことは無いでしょうね。
ほとんどの花芽が開いておりましたから。
これって事件です!
季節外れに咲く花に出会うことは、一部の例外(ジュウガツザクラとかね)を除き、手放しで喜ぶことはありません。
インパクトは確かにありますが、痛ましくなってくることもあります。
次の花もかなり早目の開花です。
3月21日にこの花の記事をアップしてますからね。
「シキミ・樒」シキミ科
ソシンロウバイのすぐ側で咲いていたのですが、並べて見ると花の形が似ていますよね。
お仲間ではありませんので、偶然ですけどね。
シキミの花からも甘い香りがしていましたよ。
こちらは常緑で、仏さまに縁があり、猛毒の実を持つ樹木だということは、「ご先祖さまへ」のタイトルで記事にしています。
でしょ?ほんと、あんらまぁ!でした。
狂い咲きばかりアップするのもどうかと思って控えていたんですが、ロウバイにはビックリです。
なんじゃこりゃ!?でしたよ。
青々とした葉っぱに驚いていたら、花まで咲いているじゃありませんか。
興奮してしまいました。
記事にも書きましたが、こんな興奮は嬉しくないです。
寒さのなかで出会えたときの喜びのほうが、数段上です。
短絡的に地球温暖化と結びつける気はありませんが、 おかしな現象はあまり見たくありません。
noodlesさん
ユキヤナギの花、出会われていたんですね。
ロウバイの花にさえ出会わなければ、お蔵入りコースだったんですけどね。
お先に失礼いたしました~~
ユキヤナギ!
先、越された~~~(笑)。
僕も週末、撮りました♪
ユキヤナギ そうそう。紅葉に少しの白い小花が映えてます。
と、ここまではよく見かけるものでしたが、ハナカイドウが?
さらには、えぇ~っ!?ロウバイがシキミが??
葉の出てる枝に咲くロウバイなんて見たことないです。
今年の秋は、植物達のいつものリズムをすっかり狂わせてしまってますね。