goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

春の予感

2006年12月20日 | 06 花たち

寒くなりましたね。
先週末の小春日和の暖かさから一転、寒さがこたえる週初めとなりましたが、今日もまた寒かったですね。
雨降りの日が寒いのは諦めるとして、スカッと晴れた日の寒さを受け入れるには、スイッチの切り替えが必要です。
ここにきてもまだ足掻いている、寒さ大嫌いおじさんです。

あと11日ですよ、今年も。
ラストスパートの態勢をとらなくちゃいけないんだけどね、なんだかフーンってな調子です。
イマイチ、ピンとこないんですよ。
何故なんでしょうかね。

骨身に沁みる寒さではありますが、まだ今年は暖かいんですよ。
昨年は東京で12月11日に初雪が降ったの、憶えてますか?
ちらりでしたけどね。
過去記事を読むとこんなことまでわかっちゃうんです。
ブログをやってた成果?が、こんなところで発揮されます。
個人史としても、なかなか面白いです。
多分にナルシスチックな満足ですがね。

ナルシスチック、ナルシズム、ナルシスト・・・

 

         ようこそ   

の世界へ!



「ニホンスイセン・日本水仙」ヒガンバナ科


その美しさ故に誰からも言い寄られた ナルシス
高慢不遜に撥ねつけ恨みを買った ナルシス
復讐の女神に呪いをかけられた ナルシス
水鏡に映る自分の姿に恋をしてしまった ナルシス
終日うつむきがちに愛する人を見つめる ナルシス
叶わぬ思いに恋焦がれて死んでしまった ナルシス
花に化身し新しい生命を与えられた ナルシス



ギリシャ神話の美少年の話は、この花を語るにはどうしても外せません。
ナルシストの語源になった花ですからね。
(正確にはナルキッソスなのかもしれませんが、私は音の流れが好きなので、ナルシスのほうで表記しました)

でもニホンスイセンは、あの美少年のナルシスくんの化身ではないというのが、定説になりつつあるようです。
ナルシスくんのモデルは、ラッパスイセンやクチベニスイセンのお仲間だろうといわれています。

スイセンの原産地は地中海沿岸です。
シルクロードの旅を経て遥々中国に渡り、かの地で大ブレークし、品種改良も進んだそうです。

「スイセン・水仙」という名前は、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という、中国の古典に由来しています。
水の仙人という意味で、崇高な意味をもった名前です。

ギリシャ神話だと美少年、中国では仙人、ここらあたりが文化というか、宇宙観の違いが現れていておもしろいですね。


スイセンの季節がやってきました。
この時期から初夏に渡り、たくさんのスイセンたちに出会うことが出来ます。
改良が進み、色も形も大きさも花時期も様々です。
先駆けがこのニホンスイセンです。

日本には、室町時代に禅僧たちの手によってもたらせられたといわれています。

茶花などでは最高位の格を持つ水仙の花ですが、王朝や平安の文学にはまったく登場していないとのことです。
その時代にはまだ水仙の花は、日本にはやってきていなかったことの証と読み取れます。

中国を経由して導入されましたが、いまや日本各地で野生化されてます。
各地海岸線にある群生地は、観光の目玉になっています。

雪の舞う越前海岸の群生地で、正月用の水仙の花を収穫している映像は、師走の風物詩として、ニュースなどでも流れてきますよね。


八重咲きのニホンスイセンも咲いていましたよ。


こちらの花はいかがでしょう。


「ナノハナ・菜の花」アブラナ科

房総や伊豆から花便りが届いてきてますね。

都会の一角にも、小さな春が訪れていましたよ。


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3 コメント

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ナルシスト (ポージィ)
2006-12-21 12:03:27
悟郎さんのブログにもスイセン登場ですね。私はまだお目にかかれません。
あれ~?去年咲いていたのはどこだったっけかな…
清楚な日本水仙、好きです。口紅水仙もかな~り好き実家にあったんです。
でもナルシスのスイセンはラッパスイセンがいいかな、と
深い理由はなく考えています。

そうそう、悟郎さんが書かれている「クチビルスイセン」って
「クチベニスイセン」のことではないでしょうか?
「クチビル」ってなると、なんか妙~になまめかしく聞こえます(^^;)

去年の12月に比べると、今年はずいぶん暖かいですよね。
でも、この数日こちらでは雲が多くて日差しがほとんどないんです。
おかげで気分まで晴れません。
待ってました! (noodles3)
2006-12-21 21:49:39
さすが、自称ナルシストだけあって、気合いが入った記事です!
菜の花、僕も先週末撮りました♪

ありがとうございます (悟郎)
2006-12-22 02:26:27
ポージィさん
昨年に比べると、かなり早目の登場と相成りました。
このまま行ったら、この先に控えている花渇望期に、アップするものたちが無くなるんじゃないかと、マジ心配しておおります(笑)。
日本水仙の香りが一番好きです。
クチベニ水仙、ご実家にあったんですね。
毎年花を咲かせてくれてるといいんですがね。
ポージィさんはナルシス=ラッパスイセン派なんですね。
私もそうかな。フサナリスイセンでないことは確かです。
白花がいいな、私は(笑)。

アチャチャ、やっちゃいましたね。
スルッと、さりげなく訂正しておきました(汗)。
フフフ、確かにね、唇はかなり隠微です。
ストップ!想像力!!!

今日なんかでも暖かかったですね。
有り難いんだけど、いろいろなことを考えると、そこそこの寒さも必要かなと、心配してしまいます。
寒くても陽射しがあれば、気分が全然違ってくるんですけどね。

noodlesさん
気合いバリバリ入りました~~
私が書かなくて誰が書くってね(笑)。

本格的な冬が来る前に、春の花には出会いたくないんですがね。
とにかく今年は変です。