久し振りの「赤い実同盟」レポートです。
今年の秋の赤い実、第1弾です。
実はこの赤い実、もう1ヶ月前に出会っていました。
ビィービィービィー~~~
赤い実センサーが静かに鳴り響いたのは、8月31日、ジンジャーやミソハギと出会ったあとのことでした。
暑い日でしたよ。
梢を見上げると、たくさんの赤い実たちが迎えてくれてました。
私にとって、初めて出会う赤い実です。
まだ赤く色付いていないものもありましたが、「赤い実同盟」の新会員登録決定です。
ドキドキしちゃいました。
新しい会員を迎えるのは喜びであり、不安でもあるんです。
やっぱりです。不安は的中してしまいました。
悪戦苦闘の日々を過ごすハメになっちゃいました。
この子の名前が判らないんです~~
これだけ立派な木ですからね、そんなに苦労することもないだろうと思ってたんです。
どうみても、つい最近外国からいらっしゃった方には見えませんしね。
今までお世話になっている各サイトに当たりをつけてみましたが、無いんですこの子のお姿は。
出来る限りの検索をかけてみましたが、手掛かりすらありません。
え~~いままよ、こうなったら名前など判らなくてもいいや!
丸投げだ~~
でもな、それもな・・・ シャクだよな・・・
もう暫く寝かせてみようかな。
まだ完熟ってわけでもないしな。
そうこうしているうちに、その他の別の赤い実たちが、そろそろ目に付く時期にさしかかってまいりましたよ。
尻に火がついた状況です。
その後も、時間を見つけては検索作業はしてました。
私のこだわりは、木の大きさと、落葉樹らしき葉っぱの柔らかさでした。
ガマズミ系のお仲間かなと、そのあたりはしつこく調べました。
ダメでした・・・
この赤い実の写真、何度見続けたことでしょう。
ふとです、ふとある思いがヒラメキました。
この赤い実に、すべてのヒントがありました。
わかりましたよ~~
わかりました~~
やっと辿り着きました~~
先の日曜日、北の丸公園に行く前に遠回りしてきたのは、この赤い実に1ヶ月振りの再会を果たすためでした。
改めて、胸を張って紹介いたします。
全体像はこんな様子です。
かなり大きな木でしょう?
マンションのシンボリックツリーになってます。
「アオハダ・青膚」モチノキ科
お聞きになったことありますか?アオハダ・・・
青い膚ですよ。
ちょっぴり妖しさを秘めた名前だとは、思いませんか?
名前の由来は、この幹にあります。
灰白色のこの幹の樹皮は、かなり薄いんだそうです。
それを爪などで剥がすと、緑色の内皮が現れるんだそうです。
(もちろん私はそんなことやりませんでしたよ)
若木の時にはそんな現象のある樹木もあるようですが、ここまで成長した樹木では、珍しいんだそうです。
そのことが、このアオハダという名前の由来になってます。
雌雄異株の落葉高木です。
紅葉も綺麗だという情報もキャッチしました。
私がこの赤い実を見てて閃いたのは、形です。
モチノキ科の実、モチノキ、クロガネモチなどに似ているなと思ったんです。
先っぽのポチッとしたところなどがね。
そこが突破口になったんです。
ほんの少しのきっかけからでしたが、名前もわかり、安心して皆さまに紹介することが出来て、ほんとによかったです。
赤い実同盟新会員「アオハダ」を、よろしくお願いいたします。
シリーズ第4弾になっちゃいました。
初夏の頃から咲いていた赤い実の花たち、既に青い実をつけているものもあります。
今更花をとも思いますが、このgoro'sDairyのなかで、花と実を揃えておきたいですものね。
出会った順番にお見せいたします。
花を見て、どんな赤い実だったか、わかりますかね・・・
花の名前をクリックすると、赤い実たちがみられますよ。
「ヤマボウシ・山法師」ミズキ科
ハナミズキの日本版?といったところでしょうか。
花の有り様は同じです。
「ゴンズイ・権萃」ミツバウツギ科
名前の由来で、おもしろい記述をみつけましたよ。
材木としての価値は、木質があまりに脆すぎてないんですって。
そこから、魚としてはまったく役に立たない「ゴンズイ」と、同じ名前になったんですってさ。
役に立たない魚ってどんなものなんでしょうかね。
気になって検索してみましたら、いましたいました、子供の頃見たことあります。
磯などで固まりのようになって泳いでいました。
刺される痛いって、先輩たちから言い伝えのように教わったものです。
じゃあゴンズイの意味はというとね。
諸説あるようですが、ゴンズイとは「屑魚」というのが、この場合は納得できる説明かな。
「ナンテン・南天」メギ科
日本人には身近な赤い実ですね。
今年初めて気がついたのですが、赤っぽい花のナンテンもありましたよ。
それも特別なものとしてではなく、そこそこの数の個体がありましたね。
「ヒメコウジ・姫柑子」ツツジ科
ツツジ科が示す通り、アセビやドウダンなどと同じように、釣鐘型の鈴蘭のような花でしたね。
すでに実も生っていました。
赤い姫に会えるのは、いつ頃になるのかな?
「センリョウ・千両」センリョウ科
あまりいい写真ではありませんね。
すでに丸い実の形になってます。
「マンリョウ・万両」ヤブコウジ科
千両、万両と並びしょうせられますが、花はまったく違うのがわかるでしょう?
細かい説明はしませんが、センリョウの花は、かなり原始的な花なんだってさ。
花の下には、昨年の実がたわわについていますよ。
東京の赤い実は、需要バランスからみたら、過剰供給ってことなんでしょうかね。
鳥さんたちに食べて貰えない赤い実たち、たくさんあります。
「ビナンカズラ・美男葛」マツブサ科
ハンサムボーイくんです。
「サネカズラ」が一般的ですか?
「アスパラガス・スプレンゲリー」ユリ科
想像してたより、花もなかなかでした。
2年越しで追っかけていて、今年やっと見つけた「ナワシロイチゴ」ですが、赤くなりましたよ。
微妙な高さにの場所にあるので、かなり前から熟れてはいたのですが、アップの写真が撮れませんでした。
ちょっとだけ遠回りの通勤途中にあるので、マメに通って観察を続けましたよ。
やっとマイデジカメでも収まるくらいの位置の実が、熟れてきました。
少々ブレ気味ですが、両手を目一杯伸ばして撮りましたよ。
味見はしてません。
生っている場所山手線の土手ですし、そこそこの交通量のある道路がすぐ側ですからね。
遠慮させていただきました。
前の花の記事のときにも書いたのですが、このイチゴのことを私は、「田植えイチゴ」と呼んでたんです。
ちょっと気になって調べてみたら、小数ですがヒットしましたよ。
西の地方のかたたちが発信してるサイトでした。
なんだか安心しました。
次なる目標は、心置きなく採取できるところで、ナワシロイチゴに出会えることでしょうかね。
おいしそうな赤い実ですが、他所さまのお宅の庭ですからね、・・・
「グミ・茱萸・胡頽子」グミ科
「トウグミ・唐茱萸」です。
ここまで熟れたら、絶対おいしいはずなんですがね。
お預けですよ。
結局今年は、食べずじまいです。
花の写真はこちらです。
(ボケ写真でゴメンナサイ)
「コウゾ・楮」クワ科
昨年たくさん採れた株はばっさり伐られてしまって、今年はダメだろうと思ってたときに見つけた木の実も、熟れ始めてます。
今回は時間がなかったので、味見程度に3粒ほどしか食べていません。
近々に行ってこようと思ってます。
たくさん採れたら、お裾分けできるんだけどね。
生のままで冷凍しておくと、重宝するんですよ。