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goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

ふたりのコウジちゃん ー赤い実同盟レポートー

2006年12月07日 | 「赤い実同盟」

昨年、必死になって探して、西新宿のお宅の玄関先にあったのを、遠慮しいしい撮らせていただいたことを思い出しました。
考えていた企画「お目出度い一族」を、何とか成立させたい一心だったのでね。

その後、駒場方面の公園で出会っていたので、今年は余裕をもって臨むことが出来ました。
余裕ということでもないんだけど、花時期を逸してしまったのは、まあ、ご愛敬ということで・・・



「ヤブコウジ・藪柑子」ヤブコウジ科 別名「十両」

撮影した日(11/26)の天気が悪かったせいもあるけど、名前通りの、いかにも薄暗い藪のなかにありましたよって画像になっちゃいました。

日本全土に自生してて、林や森の下草のようにみえますが、常緑小低木で、せいぜい15cmくらいの高さです。

お正月の寄せ植えなどでみかけることがありますし、流行の苔玉のものをみたことがありますが、それはそれは可愛かったです。
苔玉にするのに向いてる素材です。

万葉の昔から愛されているようで、ヤマタチバナの名前で「万葉集」などでも詠まれているようですよ(聞きかじりです)。
ヤマタチバナとは、漢字だと山橘で、山のミカンという意味です。
可愛い赤い実を、ミカンに見立てての命名ですかね。

ヤマタチバナがどうしてヤブコウジになったのでしょう?
ヤブコウジは比較的新しい名前だそうです。

興味ある記述を見つけましたよ。

ヤブコウジの戦略

暗い場所で生きるヤブコウジの葉の寿命は相当長く、少なくとも数年間は同じ葉をつけ続けます。
一方、ようやく実らせた果実は、鳥などの種子散布者が見つけてくれるまで、できるだけ長くつけています。う~ん。すごいよ。ヤブコウジ

ということですよ。


お隣にあったヤブランの黒い実を引っ張ってきて、ヤブコウジの赤い実とドッキングさせちゃいました。

藪絡みということでね。


予告編でも紹介した、もうひとりのコウジちゃんも登場です。



「ヒメコウジ・姫柑子」ツツジ科

「チェッカーベリー」という名前で流通してて、そちらのほうが馴染み深いのかもしれませんが、私は「ヒメコウジ」でいくことにしてます。

スズランのような釣鐘型の花は、アセビドウダンツツジの花同様、ツツジ科の花にはよく見かけられる形です。

北米の原産で、説明されてる文章を読むと、日本におけるヤブコウジとほとんど同じように自生しているようです。


ヒメコウジの最大の特色は、5裂したこの赤い実だと思います。

昨年初めて出会ったとき、驚かされました。


言い訳の赤い実 ー赤い実同盟レポートー

2006年11月27日 | 「赤い実同盟」


1年前から憧れていた赤い実です。
やっと出会えました。
春の花時期にも大騒ぎしてました。(3月17日
秋の赤い実が楽しみだって。

それなのに、ああそれなのに、出会った瞬間、あなたは誰?って、そんな状態でした。
言い訳はあるんだけど、唇寒しです。
自分が情けなくてしょうがありません。

ちゃんと紹介します。



「サンシュユ・山茱萸」ミズキ科

近所なんですがあまり足を踏み入れることない路地を回ったとき、赤い実センサーが鳴り響きました。

マンションの植栽のなかに、この赤い実がいたんです。
見た瞬間は、ハナミズキかなとね、そう思っちゃいました。
すぐに違うなということは、わかりました。
ハナミズキの葉は既に紅葉し、もう落葉してますしね。
赤い実の感触も違います。こちらの実は、柔らかいんです。
この時期は4時前でもかなり暗くなりますからね。
取り敢えず写真を数枚撮って、帰ってきました。

調べてみたんです。
一番近い画像はハクサンボクの実だったんだけど、実の付き方、葉の様子が違うんです。

じゃこの赤い実は一体誰なんだろうと、気になってしょうがなかったんです。

ヒントは写真の中にありました。

よくよく見てたら、なんとなくグミの実に見えてきました。
グミに似てる赤い実といえば…  サンシュユ…

そうだよ、サンシュユだよ!!

憧れ続けていたサンシュユと、やっと出会えました。




後日再会してきました。

まさかこんな緑の葉っぱの陰に赤い実が付くなんて、まったくもって持ち合わせていなかったというのが、唇寒い言い訳です。
サンシュユの赤い実は、すっかり落葉した裸木に残っているというイメージしかありませんでした。

1粒食べてみましたが、まだ熟れていなくて、渋酸っぱかったです。
完全に熟れると、グミのような味になるんでしょうか。

鳥さんたちとの勝負ということになるんでしょうね。


イケメン軍団 -赤い実同盟レポート-

2006年11月15日 | 「赤い実同盟」
イケメン野郎たちが、日溜まりのなかでタムロってたよ。
お勤め前の休憩タイムですか?



「ビナンカズラ・美男葛」モクレン科

昨年も紹介しましたし、花も紹介しましたよね。

今年も登場です。

私の出会う美男たちは、自然っぽく蔓を伸ばせてるものじゃなくってね、腰の高さの四角い鉄骨の柵に絡まされれいます。
枝も伸びると切られちゃって、なんだか窮屈な状態の株なんです。

そんな環境のなか、今年はたくさんの実をつけてくれてました。

イケメン野郎たちのいろいろな顔、お見せいたします。










まだまだ青臭いイケメンから盛りの美丈夫まで、あなたのご指名は何番目の青年ですか?

すみません、イケメン野郎というと、歌舞伎町のホストたちのイメージが、頭から離れないんですよ。
ホストを格好いいと思ったことは、ただの一度もありませんけどね。


名前の由来は憶えてますよね?

蔓や葉を細かく刻んで水に漬けておくと、ドロドロとした粘質状態になるんですって。
それを寝癖直しや養毛剤や整髪料として使ったんだって。
この整髪料を使うと男前が上がるということから、美男葛と呼ばれたようです。
そりゃ、おしゃれ野郎は昔にだっていたでしょうよ。

男だけじゃなく、女性たちも使ったそうです。
薄めてシャンプーとしても使用したんだって。
要するに、毛髪系の万能選手だったってことですね。
自然派志向のあなた、やってみてレポート入れてくれませんか?

そうだ、ビナンカズラを使ってるホスト(しつこいよ!)がいたら、そりゃ興味はあるな。

勝者の誇り ー赤い実同盟レポートー

2006年11月07日 | 「赤い実同盟」
パソコントラブルに巻き込まれる以前から、世の赤い実たちはその姿を続々と見せてくれていました。
せっせと撮影はしてたのですが、記事のアップに四苦八苦状態だったので、どんどん貯まってきてます。
昨年アップできなかったものからご紹介しましょう。



「ウメモドキ・梅擬」モチノキ科

雌雄異株の落葉低木です。
モチノキ科は常緑のものが多いのですが、落葉します。
(そういえば「アオハダ」も落葉するんだっけな。
しばらく見てないので行ってみなくちゃ…)

昨年、懸命に探したのですが出会えませんでした。

今年はすんなり出会っちゃいました。
歩道脇の植栽のなかで、赤い実センサーが反応してくれました。



葉や枝振りが梅に似ているところからの命名ですが、梅とはまったく関係ありません。
植物名にはよくある話です。

小さな赤い実をたくさんつけるからでしょうか、花材などでよく使われていますよね。

小鳥たちに食べてもらって、遠くに運んでくれるのを待ってます。
自然に落ちたものより、小鳥の糞に紛れた種子のほうが、発芽率が圧倒的にいいそうです。
この子たちは、ちゃんと食べてもらえるんでしょうか。
なんといっても、東京は赤い実激戦区ですからね。
赤い鳥さん、よろしくね。


こちらも鳥さんたちには大人気の赤い実です。


「ピラカンサス」バラ科

ピラカンサと言ったりもします。
こんな赤い実優等生を、昨年は紹介していませんでした。
写真はいっぱい撮ってたんですがね。
理由は特になかったのですが、強いて言えば、アップのタイミングを逸したというところでしょうか。



オーバーに言っちゃうと、私の生活環境では、ありとあらゆるところにある赤い実です。
この時期少し歩くと、赤い実探検隊のセンサー鳴りっぱなしです。
個人の庭や鉢植え、公園やマンションの庭、生け垣にしつらえられているものなど、さまざまなところに植えられています。

鳥たちの大好物でもありますよね。熟れた実は丸裸にされるまで食べ尽くされます。
見向きもされないで(誰とはいいませんが)、春になってもたくさん赤い実が残っている東京ですが、ピラカンサスは圧倒的な勝者です。

まだ熟れきっていないのでしょうね、もう少しの間は楽しめます。

優等生とアイドル 「赤い実同盟」レポート

2006年10月17日 | 「赤い実同盟」

赤い実たち、たくさん目に付くようになりましたね。
「赤い実同盟」隊員は、大忙しの日々です。

昨年活躍してくれた赤い実の会員さん、今年もしっかり色付いてくれてますよ。



ヒヨドリジョウゴ・鵯上戸」ナス科

この子はほんと優等生です。
早いものだと、9月の初め頃から、可愛い赤い姿を見せてくれてました。
蔓が枯れても、赤い実は輝いてますからね。

昨年はリースを作ったりしました。
今年もお世話になるのかな。



オトコヨウゾメ・男杳染」スイカズラ科

この子は、我が「赤い実同盟」のアイドルです。
過去にも何回登場してます。
初めて出会ってから、もう1年になるのですね。
オールシーズン活躍してくれて、ありがとうございます。

もう「用済み男」とは言いませんから。
あなたは大切な男ですよ。

これからも、ヨロシク!