昨年、必死になって探して、西新宿のお宅の玄関先にあったのを、遠慮しいしい撮らせていただいたことを思い出しました。
考えていた企画「お目出度い一族」を、何とか成立させたい一心だったのでね。
その後、駒場方面の公園で出会っていたので、今年は余裕をもって臨むことが出来ました。
余裕ということでもないんだけど、花時期を逸してしまったのは、まあ、ご愛敬ということで・・・
「ヤブコウジ・藪柑子」ヤブコウジ科 別名「十両」
撮影した日(11/26)の天気が悪かったせいもあるけど、名前通りの、いかにも薄暗い藪のなかにありましたよって画像になっちゃいました。
日本全土に自生してて、林や森の下草のようにみえますが、常緑小低木で、せいぜい15cmくらいの高さです。
お正月の寄せ植えなどでみかけることがありますし、流行の苔玉のものをみたことがありますが、それはそれは可愛かったです。
苔玉にするのに向いてる素材です。
万葉の昔から愛されているようで、ヤマタチバナの名前で「万葉集」などでも詠まれているようですよ(聞きかじりです)。
ヤマタチバナとは、漢字だと山橘で、山のミカンという意味です。
可愛い赤い実を、ミカンに見立てての命名ですかね。
ヤマタチバナがどうしてヤブコウジになったのでしょう?
ヤブコウジは比較的新しい名前だそうです。
興味ある記述を見つけましたよ。
「ヤブコウジの戦略」
暗い場所で生きるヤブコウジの葉の寿命は相当長く、少なくとも数年間は同じ葉をつけ続けます。
一方、ようやく実らせた果実は、鳥などの種子散布者が見つけてくれるまで、できるだけ長くつけています。う~ん。すごいよ。ヤブコウジ
ということですよ。
お隣にあったヤブランの黒い実を引っ張ってきて、ヤブコウジの赤い実とドッキングさせちゃいました。
藪絡みということでね。
予告編でも紹介した、もうひとりのコウジちゃんも登場です。
「ヒメコウジ・姫柑子」ツツジ科
「チェッカーベリー」という名前で流通してて、そちらのほうが馴染み深いのかもしれませんが、私は「ヒメコウジ」でいくことにしてます。
スズランのような釣鐘型の花は、アセビやドウダンツツジの花同様、ツツジ科の花にはよく見かけられる形です。
北米の原産で、説明されてる文章を読むと、日本におけるヤブコウジとほとんど同じように自生しているようです。
ヒメコウジの最大の特色は、5裂したこの赤い実だと思います。
昨年初めて出会ったとき、驚かされました。