「赤い実同盟」隊員の私は、この秋も赤い実を求めて走り回っておりました。
赤い実の旬は、やっぱり秋から初冬にかけてですからね。
思わぬパソコンのデータ消失事件や、デジカメの不調等、トラブル続出でしたが、なんとか集合してもらえました。
昨季に出会って、紹介済みの「赤い実同盟」のメンバーたちがほとんどですが、今季の姿もお見せいたしますね。
さしずめ「赤い実同盟」の06年度の同窓会ということでしょうか。
「この子は誰?」クイズにしようかとも思ったんだけど、正月そうそうですからね、今回は素直に紹介することにしました。
写真下の名前をクリックすると、花のページにリンクしています。
すでに姿を消しているメンバーもいるので、撮影日を書いておきます。

「シロダモ・白だも」クスノキ科 11/18
シロダモの名前は、同じクスノキ科の「タブ」の木に似ていることから、葉裏が白い「シロタブ」が変化して、「シロダモ」になったようです。
赤い実のなかにある種子は、昔からローソクの原料になっていたそうです。
1年かけて熟れる赤い実で、写真には収められませんでしたが、同時期に花も見ることができます。

「シロダモ」雄花 11/23
雌雄別花です。

「ガマズミ・莢迷」スイカズラ科 11/04
「赤い実同盟」の新メンバーです。
日本全土に分布しています。
子供の頃、この赤い実を食べたことがあります。
甘酸っぱかったように記憶してましたが、今回は食べていません。
果実酒などにも利用されるようです。
名前の由来は、よくわからないとの記述が多いのですが、あるサイトでは、「昔はガマズミの幹や枝を鍬(くわ)の柄に使っていたことから、カマがつき、赤い果実を染料の原料として使っていたことから、ゾメがつき、カマゾメが転訛(てんか)して、ガマズミになったといわれている。また、ズミは、果実に酸味があることから、酢味(すみ)から転嫁して、ガマズミの名になったという」と出てました。

「オトコヨウゾメ・男杳染」スイカズラ科 11/30
「ガマズミ」が参加してくれたおかげで、「オトコヨウゾメ」の名前を説明しやすくなりました。
「ヨウゾメ」は「ガマズミ」の別名です。
ガマズミは食べられるけど、こちらは人間には食べられない(鳥さんにはご馳走です)ので、オトコがついて、オトコヨウゾメになりました。
「食えないオトコ」として昨年纏めた記事を、ご覧になってください。
「コソネ」という別名もあります。


「マユミ・檀」ニシキギ科 11/30
濃淡の違うピンク色です。
材質が強く、よくしなることから弓の材料になったのが、名前の由来だということは、前にも書きましたよね。
「まゆみちゃ~~ん」

「ベニシタン・紅紫檀」バラ科 11/14
実はですね、今までこの植物を「ベニシタン」と紹介してきましたが、少し揺らいでいます。
いえいえ、大まかなところでは間違いではありませんが、「ベニシタン」で検索して出てくる画像を見比べてみると、こちらは葉っぱがね、大き過ぎるように思うのです。
花色も、こちらは白でしたしね。
「ベニシタン」にも、何種類かあるようです。
「コトネアスター・ラクテア」という品種かもしれません。
まだ確信できていません。
「コトネアスター」とは、「ベニシタン」の別名です。
12/24
私が見かけるのは、匍匐性の特性を活かして、グランドカバー風に植えられているものが多いのですが、写真のように垂らして栽培しているものもありました。
こちらの方が、すっきりしてて綺麗にみえます。

「カナメモチ・要黐」バラ科 12/17
生垣などで使われていますよね。
新芽が赤いので、見ればわかると思います。
より赤い芽の「レッドロビン」は、改良種です。
この子も、「赤い実同盟」の新会員です。
扇の要(カナメ)に使用されたのと、次に紹介するモチノキに似ていることから、カナメモチになったそうです。
でもモチノキのお仲間ではありません。
こちらはバラ科ですから。

「モチノキ・黐の木」モチノキ科 12/13
クロガネモチの方が多くみられますが、時折モチノキにも出会います。
刈り込まれている株が多いです。
モチノキ科の仲間は、樹皮から鳥黐がとれるのが特徴のようです。
鳥黐の作り方は、こちらで。

「ソヨゴ・冬青」モチノキ科 11/30
私の環境には、ソヨゴの街路樹が2箇所あります。
赤い実が可愛く揺れています。
そよそよと風に葉がそよぐところから、この名前をいただいたようです。

「ナンテン・南天」メギ科 12/05
難を転じるというのが、名前の由来です。
今年もお世話になりました。
「正月飾り」「赤色リース」「薔薇の木」と、goro'sの正月を飾りつけていただきました。

「アスパラガス・スプレンゲリー」ユリ科 12/17
昨年はなかなか紹介できなかったのですが、今年はすんなり出会えました。

「センリョウ・千両」センリョウ科 12/30

「マンリョウ・万両」ヤブコウジ科 01/07
千両、万両はおめでたい赤い実として、正月から活躍してますよね。
01/07
写真がイマイチですが、斑入りで歪性の万両にも出会いましたよ。