4月23日(月)
◎民主党政権は「コンクリートから人へ」を公約に政権をとりましたが、
すでに八ン場ダムの建設工事を復活させるなど、各地で凍結してい
た大型の公共事業を復活させる動きがあります。
三重県でも伊賀市の川上ダム本体工事着工と早期完成を求める
要望書を伊賀市長が出していることもあり、日本共産党の百上議員が
3月議会で質しました。
質問内容を、NPO法人 伊賀・水と緑の会の4月2日付け会報に
百上議員が投稿していましたので、その中の一部を紹介します。
☆治水について
国が立案した治水対策は、遊水池・木津川の可動改修・川上ダムの3点
セットだが700億円かけて平成26年に完成する遊水池と可動改修と破堤
しない強い堤防で、上野地域の浸水被害は起こらないと国は認めています。
まして、川上ダム集水域に降る雨は、岩倉狭に流入する総面積のわずか
11%に過ぎず、川上ダムに頼らなくても治水対策はできると追求しました。
答弁は、「ダムがなければ浸水被害は起こる」の一転張り。
川上ダムが、旧青山のこのあたりにつくられようとしています。
百上議員に案内していただきました。
☆利水について
工場誘致のために水が必要というが、一方で伊賀市の人口は2030年
には83000人に減ると予想されています。また計画では一日57000トン
必要とされているが、平成22年度の総配水量は平均で一日4000トンに
過ぎず今の取水で大丈夫では?
答弁はぎりぎりの水量なのでダムは必要の一点張り。
※川上ダムも完成すれば、元金63億円・利息17億円が市民負担になるし、
(そうなれば)水道料金の更なる値上げもあり得るのです。そして100年も
たたないうちにダムはただの廃棄物になる時がやってきます。
☆最後に、ダムありきでなく、代替案の検証を!と迫ると
市長は「市がダムをやれやれとハタ振り回しているのではないが 云々」と
答えました。まるで他人事のような市長の答弁にあきれました。